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魅力ある映画ロケ地、函館

6. 元町教会群

2019.07.08 12:37

・函館ハリストス正教会

…日本初のロシア正教会聖堂。白壁と緑屋根の対比が美しく、函館を代表する歴史的建造物となっています。現存する聖堂は1916年築。週末などには美しい鐘の音色が響きわたります。レンガ造りの建物は壁を白色の漆喰塗仕上げにし、屋根は緑色の銅板を用いています。屋上には冠型をしたクーポル(ドーム状の小塔)が6つあり、それぞれに十字架が添えてあります。

 ・カトリック元町教会

 …最初の教会堂は1859(安政6)年創建。現在の建物は1923(大正12)年に再建。2世紀のゴシック建築様式を用いた、高くそびえるとがった屋根の大鐘楼が特徴です。徳川幕府が発布していたキリシタン禁教令が廃止されるのに先駆け、キリスト教宣教再開の象徴として、横浜と長崎に建立するカトリック教会と並び、国内では最も古い歴史を持ちます。聖堂内の中央祭壇や副祭壇、両壁にある14景の十字架の道行きは、火事の見舞いとして、ローマ教皇ベネディクト15世から贈られたもの。また、聖堂裏には、高さ1.5mの聖母マリア像をまつる「ルルドの洞窟」があり、毎年5、10月に信者が祈りをささげています。

 ・函館聖ヨハネ教会

 …1874年宣教が開始された英国聖公会(現、日本聖公会北海道教区)の教会。現在の建物は1979年築、茶色の十字形をした屋根が印象的です。1874(明治7)年に英国人のデニング司祭が函館に上陸し宣教活動を始め、英国聖公会の教会として道内の先駆けとなりました。歴代の牧師らは市内に学校や病院などを開設し、教育、福祉の分野でも多大な功績を残しました。また、教会に隣接し、2006年に新築された牧師館は、切妻の屋根や下見板風の外壁、額縁付きの縦長窓など、異国情緒漂う函館の町並みに馴染んだ趣深い造りが高く評価され、函館市都市景観賞を受賞しています。