岐阜遠征第3弾 蘇水峡隧道
ここは前回敗走した、酷道418号のほど近く。
キングで味わったドキドキ(色んな意味で)がまだ尾を引くなか、これから行くべき道を地図で確認している最中に見つけた隧道をご紹介します。
何の気なしに地図を眺めていて僕は、ここを二度見しました。
眼鏡を拭いてもう一回見るというコントでしかやらないようなことも実際やっちゃいました(笑。
そんな明らかに変な隧道の名は
蘇水峡隧道(そすいきょうずいどう)
では行ってみましょう!
レポスタート!
どん!!
いきなりですいません(笑。
実は本当にこの隧道、オマケくらいに考えてまして、まさかこんな衝撃的な内部をしているとはこの時点では思っておらず、写真もほとんど撮ってないのです。
ちなみにこの隧道のある道は岐阜県道358号井尻八百津線(いじりやおつせん)。
酷道418号現道(車両走行可能区間)をまだ走ってるんじゃないかと錯覚するような道でした。
ようはなかなか素敵なダムサイドロードです。
そしてこの隧道ポータル的に目立つところは、扁額が隧道名ではないこと。
この時点で何の予備知識もなくここに突入している僕は、この謎の紋章にかなり首をかしげました。
つまり実は「蘇水峡隧道」という名称は道路施設現状調査書から拝借した名前で、本名かどうかは定かではありません。
煮え切らない発言で申し訳ありませんが、ご了承ください。
入口からいきなり右カーブの洞内。
この先に衝撃の光景が!!
洞 内 分 岐 !!
片方が通行禁止になっているのは惜しいですが、やはり衝撃的でした。
僕は現役の道での洞内分岐は初めて見ました。
感動・・・。
実は帰宅後調べてわかったんですが、この隧道、正式名称がわからないということもあり、「ニセ二股隧道」とも呼ばれているそうです。
酷道418号に非常に隣接している点、洞内分岐がある点などでそんなあらぬ疑いをかけられている可哀そうな隧道。竣工年度は昭和29年なので、まぁ確かに建設年度は似たようなもん(こっちのが2年ほど古い)なので、こっちでも人死に出てる可能性もありますが。
完全に通行禁止措置の執られている分線側。
この構造を見て(実はポータルを見てうすうす思ってはいましたが)、この隧道が鉄道由来のものだろうという仮説をたてました。
帰宅してから調べてみたところ、県道358号は全線にわたって「丸山水力専用鉄道」の跡地を利用した路線だろ言うことがわかりました。
当然、この蘇水峡隧道もその一部だったということになります。
仮説立証!
冴えてるぜ!!
ではなぜ洞内分岐が必要だったのでしょうか?
その答えはこれ!
いきなり崖!!
これはトンネル内からカーブしとかないと分岐できないわな・・・、納得・・・。
反対側の坑口、やはり扁額には隧道名はありません。
扁額に描かれているのは、この隧道の施工主である「関西電力」のマーク。
八百津側は苔むしててみたこと無いと思いましたが、こちらのは見覚えあるデザインでした。
隧道を抜けてすぐに、このような平場があったので、これを使って分線側の坑口にも行ってみたいと思います。
しかしなんかえらい写真がぶれてますね。
すいません。
本線に比べるとやはり小さい感じのする分線の坑口。
こちらは発電所に直通するルートをとっていたようです。
これだけ見てると「金ヶ崎山トンネル」を思い出す光景ですね。
これ撮った時はお決まりの洞内撮影のつもりだったんですが、改めてじっくり見てると・・・、
いいな!このアングル!!
廃と現役が共存するこの隧道。
急にテンション上がってきました!!
再び登場のこの写真。
このアーチの美しい逆ランガ―橋の名は「蘇水峡橋」、これも丸山水力鉄道由来のもののようです。
さてこれで、蘇水峡隧道探索も終わったし、国道418号に帰還します。
県道を離れ、国道に戻る橋を渡っているその時、僕は目を疑いました。
!
!!
!!!
なんだあのバカでかい橋脚は!!!
この辺で廃物件と言えば「近鉄 名鉄八百津線跡」(レポ・未)くらいしか思いつかないんだけど、あんな橋脚の話は聞いたこと無いぞ!
(近鉄じゃなくて名鉄でした!
修正し恥をさらしておきます。
そりゃ岐阜は近畿じゃなくて名古屋圏だよな・・・)
この日は時間もなく、これ以上の捜索は不可能でした。
これについて、何かしらの情報をお持ちの方いらっしゃったらぜひ教えてください!
何卒!何卒・・・!!
なんかすっきりしませんが、
とりあえず・・・、再訪を決定づけられて・・・、
以上、蘇水峡隧道編