魚見坂
さて、ここのところ遠征ネタばかりだったので、地元福井県ネタもいっときましょう。
福井県今立郡池田町(いまだてぐんいけだちょう)
実際ここに住まわれている方には失礼な言い回しかもしれませんが、僕はここを県内における「峠の聖地」だと考えています。
ここの有名峠を挙げだしたら、枚挙にいとまがありません。
恐らく県外の方のイメージからすると福井県のイメージは日本海が真っ先に出てきそうですが、ここ池田町や大野市、勝山市、南越前町などは全国屈指の豪雪地帯。
山深い所なのです。
そして今回紹介するのは、前回の一般レポで紹介した「魚見峠」の兄弟ともいえる峠。
魚見坂(うおみさか)
僕の住む敦賀市から下道で(とはいっても池田には高速通ってませんが)向かう場合、ほぼ間違いなく利用する峠です。
さて実はここ、
いきなり峠です。
すいません!
あ、石投げないで!!
実は「またか」と言われそうですが、この日探索開始直後に「カメラを水たまりに落とす」というあり得ないミスをしてしまいまして、しばらくうんともすんとも言わなかったのです。
しかし窓全開の助手席で乾かすという、原始的な応急処置の甲斐あって、峠直前で再び起動!!
本来なら戻って撮影し直すところですが、この日はこの後、大物との対決が控えていましたので、時間短縮のため、ここからのレポとさせていただきます。
しかし大物との対決時にカメラ動かなくなったらどうするつもりだったんだよ、俺。
言い訳ばかりのレポですが、ここからはきちんと情報を、
福井県道201号菅生武生線(すごうたけふせん)
この道、険道と非常に縁が深い県道でして、福井険道のトップ3中、2本と接続しています。
1つは言うまでもなく、魚見峠有する福井県道203号池田南条線。
そしてもう一つは僕の今日の最初の目標だった福井県道248号武生池田線。
そう、魚見峠編で「ここを越える険道」と紹介した道です。
しかしこの248号、7月21日の豪雨の影響で通行止めとなっていました。
大変残念・・・、今年はこういうの多いな・・・。
(後日、探索しました!詳しくはこちら!)
そしてこれが魚見坂、標高327m。
池田とほかの自治体を隔てる峠としては、低い部類の峠です。
なにが峠だよ!?トンネルだろ!!
そんな突っ込みが聞こえそうですが、実はこれ「トンネル」とは呼べない状況なのです。
かつては確かに「魚見隧道」という隧道が存在していたのですが、昭和に入って開削され、現在のようなスノーシェッドを被せたニセ隧道となったのです。
手ぶれしていますが、走行中に撮ったわけではありませんのでご安心を。
雪深いこの地だからこそとられた措置かもしれませんね。
これがあるからこそ、池田町では数少ない「冬期通行止めにならない県道」となっているのでしょう。
池田町側のロックシェッドの端には隧道時代を想起させてくれる扁額がありました。
もう隧道ではないので「魚見スノーシェッド」が正解なんでしょうが、隧道をリスペクトする気持ちが工事関係者にもあったのでしょう。
僕はこういういきな計らい、大好きです。
そしてやはりこちらが正面玄関(裏口は当然、魚見峠)ということなのでしょう。
能楽の町としての顔を見せる池田町。
これ、夜中に見るとなかなかびっくりするんですよ?
そして見覚えのある交差点、僕が「魚見別れ」と名付けた交差点です。
右に行くとある意味、ジェットコースターよりもはるかに手に汗握るスリルを味わえます。
魚見別れを左折すると、いよいよ終点(道的には起点)。
国道476号の交差点です。
国道476号は木ノ芽峠編でも登場した国道ですが、1ヶ所の分断区間を有しています。
それがここ、南越前町と池田町の境、「段ヶ岳峠(だんがたけとうげ・レポ未)」なのです。
その迂回路があの福井県道203号。
池田町がどんなとこか大体わかるでしょ?
しかし2004年までは木ノ芽峠も不通区間だったのですから、国道476号もなかなかのもんだと言えそうです。
そしてここで魚見坂のレポは終了です。
ここを右に曲がった先は段ヶ岳峠(だんがだけとうげ・レポ未)、行き止まりです。
ここも一度攻めてみたい・・・。
さて僕はこのまま大野市との市境の峠を目指します。
ここには僕が福井県内で最も美しいと思う景色が見られる道です。
そちらも楽しみにしていただいて、魚見坂編