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やさしい整体 Wind up

膝の痛みと、頑固者。

2019.07.09 08:25

私の師匠がよく言っていたこと。

「膝が痛くなる人には、頑固者が多い。」

実際に、治療室では患者さん本人にもそう言っていました。

何年も通っている患者さんは結構素直に受け入れてくれる人も多く、色々とお話をしていく中でその頑固さを手放して、それと同時に痛みからも解放されていきましたが、初診の人にも言うもんだから、

「はぁ?何言ってんの?」

って感じで、明らかに気分を害して帰り、二度と来ない人もいました(笑)




その当時の私の頑固者のイメージと言えば、典型的な頑固おやじで、

誰のいうことも聞く耳持たず、自分が一番正しいと思い込んで他人にもその価値観を強要して、鼻つまみ者っていう風に解釈していました。

でも、師匠が言っていたのって、そうじゃないんだな~って気づきました。

師匠が言っていた「頑固者」って、外に向かって言うのではなく、自分自身に向けてしまう人のことなんじゃないかなと、膝痛のお客様の施術中に、ふと感じました。

外に向けて頑固な人は、いつも外に発散している分、痛みは出ないんだと思います。

頑固おやじって元気な人多いですもんね・・・(笑)





骨格や関節の不調には、第1チャクラが関わっていると言われます。

チャクラに関しては正式に勉強したわけじゃないので、簡単に書きますが、

第1チャクラは同族・集団の意識や力を象徴します。

これは、日本人ならこうあるべき、こうすべき、〇〇県ではこうだ、うちの地域ではこうやっている、うちの家ではこういうもんだ、みたいな、誰でも持っている集団においての価値観と、それに対する忠誠心、集団に感じる安心感みたいなものを象徴します。

もちろん、男はこうだ、女ならこうだ、が一番小さい単位かな?

まぁ、それすらも最初に家族(親)から言われた価値観で、私達はほとんどの人が生きていくことになります。

「男の子なんだからそれくらいで泣くな!」

「女の子なんだからもっとおとなしくしなさい!」

などなど、誰もが小さい時に言われた記憶はあるんじゃないでしょうか?




成長につれて世界が広がり、色んな人や価値観と出会い、ほとんどの集団の価値観は個の価値観へと、自然に変化していくものですが、うまく移行できてなかったり、無意識にでも頑なにそれを守ろうとしているというか、そこからはみ出るのが怖いというか、

変わろうとしているし、もう今までの価値観には違和感を感じているのにも関わらず、

自分に対してそれを頑なに守れと強要している状態が、本当の頑固者なのかなと、感じました。無意識の場合が多いとは思いますが。

でも、もうそれでは無理だよ、限界だよ、もっと違う世界もあるよ、もうその価値観は今の自分には合ってないよ、ということを顕在意識に伝える為に、膝が我が身を犠牲にして痛くなってくれてるのだと、私は思いました。




30度も曲がらなかった膝が、施術後には90度ぐらいまでは曲がるようになりましたが、

施術の最中から施術後も、頑固について色んなことを聞きながら話しながらしていくと、

ご本人も忘れてしまっていた過去の出来事に対する感情や、自分が本当はやりたいこと、思考の癖(古い価値観)による現在ついやってしまう行動、対外的な自分の行動などまで深く話が拡がっていき、そうこうしているうちに、気づいたら可動域がどんどん大きくなって,

かかととお尻をだいぶ近づけられるようになりました。

それを見て、話すこと、放すことって、本当に大切だなぁと思いました。




もちろん、ご本人がご自身でなにかに気づき、小さな一歩であろうと前に踏み出してみようという気持ちになったことが、一番自分を喜ばせ、自然治癒力を高めた結果です。

そして勇気を持ってそれを行動に移し始めたときに、きっともっと身体は元気になります。

頑なで固まっていたものを、少しずつ自分で崩して溶かして、それに伴って膝ももっと回復していただけるといいなと、心から思います。





身体と心は繋がっている。

どっちからアプローチしてもいいと思います。

身体が元気になれば心も元気になるし、

心が良い状態であれば身体も良い状態を保てます。

できれば両方同時にお役に立てる、施術者になっていきたいなぁと思っています。