令和初「夏休み旅行」に異変・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■令和初「夏休み旅行」に異変・・・
収入減で国内旅行は落ち込み
公開日:2019/07/08
もうすぐ令和最初の夏休み――
旅行を楽しみにしている人は大勢
いるだろうが、JTBの調査によると、
今夏の旅行計画に異変が起きている
らしい。
7月4日、JTBは「2019年夏休み
(7月15日~8月31日)の旅行動向」
を発表。
総旅行人数が7734万人と、
前年比でマイナス0.1%に落ち込ん
だのだ。
■景気が悪いと国内旅行は減る
「過去の統計から、景気の良し悪し
が国内旅行に影響を与えることが分か
っています。今年の夏は、国内旅行
人数が前年比でマイナス0.2%と推計
されます。景気が関係しているので
しょう」(JTB広報担当者)
日経平均株価は2万2000円に近づき、
有効求人倍率は高止まり(5月は1.62倍)
と良好な指標もあるが、多くの経済指数
は「悪化」に向かっている。
JTBは旅行動向調査のなかで、
今夏のボーナスは大手企業で前年比
2.52%減、5月の景気ウォッチャー調査
の先行き判断DIは前月差2.8ポイント
低下……と指摘した。
JTBが実施したアンケートでも「悪い」
結果が出ている。
「今後の旅行支出に対する意向」を聞い
たところ、「支出を増やしたい」は10.8%
あったが、前年からは1.5ポイント減少
だった。
一方、「支出を減らしたい」は40.7%に
達し、前年より4.0ポイント増加した。
■「昨年より収入が減った」は前年比2.3%増
収入に関するアンケートも行っている。
「昨年より収入が減った」は21.1%で前年比
2.3ポイント増。
「夏のボーナスは減りそう」が7.2%に上り
前年比1.6%増だった。
要するに、今年の夏休みは収入が減って
いるので国内旅行に行けない……という人
が続出しているのだ。
何とか旅行費用を捻出しても日程は短めが
主流になっている。
「1泊2日」が36.6%で前年より
1.8ポイント増加。
反対に「2泊3日」は30.8%で、前年比
3.8%の減少だった。
■花火大会や水族館など近場が人気
人気の旅行先は、1位沖縄、2位北海道、
3位関西(ユニバーサルスタジオジャパン
含む)、4位東京(東京ディズニーリゾート
含む)、5位九州となっている。
「夏休みで気になる場所」のトップは
花火大会で、以下、動物園・水族館、
美術館・博物館、東京ディズニーリゾート、
温泉の順。
「海外旅行は早い段階で計画を立てる人
が多いのと、羽田-ウィーン線や関空-
ロンドン線などの開通効果で過去最高の
旅行人数の見込みです」(JTB広報担当者)
今夏は299万人(前年比3.5%増)が
海外旅行に出かけると推計されている。
令和最初の夏旅行はリッチな海外旅行組と、
国内旅行にすら行けない“貧困層”の二極化が
クッキリしそうだ。
【転載終了】
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妻の実家も旅館街にあるのですが、
昨今、人通りが減ってきており、
旅館さんの廃業も徐々に増えてきて
いるようです。