GPIF運用益が“悲観ケース”下回る ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■GPIF運用益が“悲観ケース”下回る
年金支給はボロボロ濃厚
公開日:2019/07/09
年金が大きな争点になっている
参院選。
安倍首相がさかんにアピールして
いるのが、年金積立金の運用益だ。
「安倍政権で運用益は44兆円も
増えた」「民主党政権の10倍だ」
……。
ところが、足元の18年度の運用益は、
予想以上の低さなのだ。
参院選公示翌日の5日、年金積立
金を運用しているGPIF
(年金積立金管理運用独立行政法人)
は、18年度の運用実績を発表した。
2兆3795億円の黒字で、運用
利回りは年率1.52%。
3年連続の黒字で、何だか順調っぽく
見えるが、大間違いだ。
厚労省が5年前に示した「財政検証」
によれば、18年度のGPIFの名目
運用利回りは、〈年率3.1~2.4%〉
の幅で想定されている。
最悪でも年率2.4%で運用すること
になっている。
2.4%を下回ると、年金制度の維持
が難しくなる。
つまり、安倍政権の実績である
1.52%は最低ラインに遠く及ばず、
自慢できるような黒字ではないので
ある。
最低ラインをも下回るようでは、
将来の年金支給水準はいっそう引き
下げられる。
■月額4万~9万円減でおさまらない
現在、現役世代の収入に対する年金
受給額(夫婦2人世帯)の所得代替率
は、62.7%で月21万8000円
だ。
運用利回り2.4%などの悲観ケース
では、2036年に現行比4万円も
減って、18万円(代替率50%)、
2055年には9万円減って
12.5万円(35%)になる。
運用利回りが、最低ラインを下回れ
ば、この先、年金は月4万~9万円
の減額でおさまるわけがない。
「18年度のGPIFの運用益は
全体で黒字でしたが、日本株では
2兆円の損失を出しています。海外
の株高に助けられ、辛うじてプラス
に浮上した格好です。GPIFは約
160兆円もの年金を運用していま
すが、半分をリスクの高い株式に投じ
ています。日本の株式市場も頭 打ちで、
世界経済も不安定な中、いつ株で大損
を食らってもおかしくありません。
本来なら今、引くタイ ミングですが、
逆に、さらなる運用 益を求めて株式
投資の割合を増やす可能性もあります。
ギャンブルで 負けるパターンです」
(金融ジャーナリスト・小林佳樹氏)
安倍首相が過去の運用益をアピール
しても、国民はみじんも安心できない。
【転載終了】
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とにかく、安倍政権の公表することは
信用できませんよね。