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知りたい!やりたい!のタネをマナビノキに育てよう

【マナビノキ×鎌倉彫資料館 伝統de探究 職人さんに学ぶ!100年保証!?「鎌倉彫」に挑戦!!(後編)】

2019.06.27 10:52

昼食の後は、いよいよ実際に鎌倉彫に挑戦です!

その前に!!学芸員の方が資料館の解説をしてくださるということで、朝、自分たちで回った資料館をもう1回見に行きました。

   鎌倉彫資料館のチラシやポスターなどにも載っているおなじみの作品「円卓」(正確には、屈輪文三足卓)の周りに集まった子ども達。(…え!?なんて読むかわからない?「ぐりもんさんぞくしょく」です!笑)これは室町時代に中国から伝わった禅宗様式の特徴をもつとっても貴重な作品だそうです。「何に使われていたと思う?」と学芸員さんに質問され、子どもたちは作品をじーっと見つめながら「机?」「何かを置く台かな?」と考えました。すると、ある子が「あ!なんか、真ん中に白っぽい丸い跡がある!」と発見。確かによくみると、長い間そこに何かを置いていたような跡がついています。「なんだろう?あの丸いのは?」「花瓶じゃない?」「昔だから仏像が置かれていたのかな?」とまたまた、色々な想像が…。結局「何に使われていたかは分からないんです」という答えでしたが、子供たちの頭の中には、その台を何らかの方法で使っている室町時代の人をたくさん思い浮かべていたことでしょう。

 すると、ある子が「室町時代のくらしについてもっと調べたら、もしかしたらこれに似ているものが出てくるかもしれないね…」とボソッとつぶやいたんです!わたし、学校だったら間違いなく「ねぇ、みんな!今〇〇君が言ってたこと聞いた!?」と広めていますが、今回はこっそり彼だけに「そうだね、室町時代のこと家に帰って調べてみるといいね!」と伝えました。それを聞いて「うん!」と嬉しそうに頷いていました。

「問いが問いを生む」「問いが問いにつながる」これは、学びの基本だと思っています。よく「生活科、総合的な学習の時間」では、「学び方を学ぶ」という言葉が出てきます。それってどういういうことかっていうと「学習材」とか「学習内容」よりも学びの「プロセス(学習方法)」を大事にね!ってことなんです。「何を学ぶか?(What)」っていうのは「内容」ですよね?そうじゃなくて「どうやって学ぶか?(How)」って言うことの方が大事だって話です。

「なぜ?どうして?」から始まって、自分で調べて、聞いて、考えて、みんなで話し合って、自分なりの解決方法を見出す、そして、やってみる…また、「なぜ?どうして?」が生まれる、また自分で調べる、聞く、考える、…そうやって思考し続けること、自分で問いを見出して、解決しようとして考え続けること、これが「学び」だと思っています。

  上手く言えないけど、そうやって何かを考えてるときって、その事象とは別にたくさんの発見があるんです。「自分のいいところ」を発見できたり、「友達のいいところ」を発見できたり・・・「あ!この前の考え方と同じだ!」って気付いたり「今度も、こうやって考えてみたら、いい方法見つかるかも!」とか、そんな感じ。「何かができるようになる」「何かを覚える」とか、それはそれでできるようになった自分に自信はつくんだけど、そういうのとは違う、もっと根底にある「自信」?みたいなものかな…。

 今、目の前のことを解決できた自分だったら、きっと、この先も、次の問いがうまれても解決できるるだろうっていう自信。困ったことがあったとしても「そういときには、こうすればいいんだ!」っていう、自分の引き出しを増やしていけるという自信。自分で一生懸命に考えたり、友達や周りの人に助けてもらったり、いいアイデアもらったりすれば、どうにか乗り越えられる!っていう自信。

 「探究的な学び」によって身に付くのは「思考力、判断力、表現力」とかも、もちろんそうだけど、結局は「自分」に対する「自信」なんだと思います。だって自分で決めたことを、自分で「知りたい!やりたい!」って思ってやってみて、掘り下げて、それで納得したり、納得しなかったり、また次に進んでみたりって…そうやって生きていくしかないから!(笑)

「問いが問いを生む」って話をしたかったのに、何だか違う方向にきてしまいました…。とにかく!!私は「学ぶ」ことの楽しさ、「学ぶ」ことの意味や価値、「学ぶ」ということが「生きる」ということだってことを、子どもたちの周りの様々な「人・もの・こと」と出会わせながら、伝えられたらと思っています。

え!?鎌倉彫の話…。えっと…。

そうそう!学芸員さんがマナビノキの子どもたちの様子を見て、「色々な学校案内してますけど、こんなにも『ぐいぐい』くる子どもたちは珍しいですよ!子どもたちってあまり鎌倉彫とか伝統工芸品に興味もちにくいのに、こんなにも興味もって質問までしてくれて、嬉しいです!案内のし甲斐があります!」と、ほめてくださいました。

「もちろんですよ!!だって、マナビノキでは『しりたい!やりたい!』のタネを大事に、そこから学びをスタートさせていますから!!!』

とは、答えられなかったけど…。心の中で答えたけど…。

もうちょっと書きます。後編②へ続く…