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成冨史絵のゼンタングル®︎

好きな色

2019.07.10 13:48

私が美術大学を受験したのは、今から20年以上も前の話です。


私は多摩美術大学のグラフィックデザイン科を受験しました。通称『多摩グラ』です。

当時、多摩グラの受験には、鉛筆デッサンと平面構成に加え、「色鉛筆画」というのがありました。


美大予備校の先生に「多摩グラ受かりたかったら、イーグル色鉛筆を買え!」と言われ、数本買い揃えました。当時の私にとってはとても高級な色鉛筆でしたが、その描き心地は素晴らしく、ネットリとした質感と鮮やかな発色に心躍らせたことを今でも覚えています。


その色鉛筆がこちら。(大好きだった赤は使い果たしました。)

なんと、今でも現役で使っています!!

これ、高校生の時に買ったものだなんて!!アンビリーバボー!!


この色鉛筆がアンティークであるという証拠に、イーグルブランドはもうなくなってしまい、今はカリスマカラーという名前で販売されています。その前は、プリズマカラー。

名前がどんどん変わって混乱しますが、塗り心地は同じだと感じます。


ちなみに、こちらは夫のプリズマカラー。

(実は夫も美大卒)

私がチョイスしないであろう色揃えです!!


何が言いたいかというと、、、

ゼンタングルに限らず、絵を描く人は、画材は一色ずつ買い揃えるのがオススメです。


好きな色。心を動かし、創作意欲を掻き立てる色。それは、一人一人違うものです。

最初は『◯◯色セット』を買うのも良いです。ある程度描き心地が分かってきたら、1色ずつ買い足す。そうすると、買い足すたびに創作意欲が刺激されます。


12色セットは1回でワクワクを使い切ってしまいますが、好きな色を12回買うと、壮大なワクワクが12回も押し寄せます。

断然お得です!!!

もちろん、基本の12色で事足りる方もいるでしょう。そしてセットだからこそのワクワク感があるのも否めません。


しかし、自分の筆箱が好きな色で埋まっていく。

なんとも、ステキではありませんか?


自分が買い足した画材を見ながら「ああ、私は、こんな色が好きなんだな。」という再認識にもなります。


皆さんの心踊る色は、なんでしょうか?

そんなところからも、作品に個性が生まれるのかもしれませんね!!