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笑顔会《えがおえ》

仁徳天皇のお話

2019.07.12 04:08

ごきげんよう!スマイリー平野😊です。

いつも笑顔会ブログをご覧いただきありがとうございます。


さて、7月6日に「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産に正式に登録されました。その中心的な存在の大仙陵古墳(仁徳天皇陵)近くに大阪府立だいせん高等聴覚支援学校があり三国ケ丘駅からお濠の周りを通っていくことがあります。大きさもさることながら小鳥のさえずりが聴こえるなかで静寂と尊厳を深く感じるスポットです。

 先月末のG20サミットに続いての世界遺産登録、9月のラグビーワールドカップとそして、2025年の万博開催で国際都市として大阪がますます注目されますね。

 

今週は、世界文化遺産登録を記念して仁徳天皇のお話をさせていただきます。

「古事記」に紹介されている事がらを現代語文に訳された本からの引用です。

   古事記物語 鈴木三重吉 著 原書房 

 難波のお宮(なにわのおみや)の一部より引用


 ご即位になった後、天皇は、あるとき、高い山におのぼりになって四方の村々をお見しらべになりました。そしてうちしおれておおせになりました。

「見わたすところ、どの村々もただひっそりして、家々からちっとも煙があがっていない。これはいたるところ、人民たちが炊いて食べる物がないほど貧窮しているらしい。どうかこれから三年の間は、しもじもから、いっさい租税をとるな。また、すべての働きに使うことを許してやれ」とおおせになりました。

 それでそのまる三年の間というものは、宮中へはどこからも何一つ納物をしないので、天皇もそれはひどいご不自由をなさいました。たとえばお宮が破れこわれても、お手もとにはそれをおつくろいになるご費用もおありになりませんでした。しかし天皇はそれでも寸分もおいといにならないで、雨がひどく降るたびには、おへやの中におけをひき入れて、ざあざあと漏れ入る雨もれをお受けになり、ご自分自身はしずくのおちないところをお見つけになって、御座所を移し移ししておしのぎになりました。

 それから三年の後に、再び山にのぼってご覧になりますと、こんどはせんとはすっかりうって変わって、お目の及ぶ限り、どの村々にも煙がいっぱい、勢いよく立ちのぼっておりました。天皇はそれをご覧になって、みなの者も、もうすっかりゆたかになったとおっしゃって、ようやくご安心なさいました。そして、そこではじめて租税や夫役をおおせつけになりました。

 すると、人民は、もう十分にたくわえもできましたので、お納物をするにも、使い働きにあがるのにも、それこそ楽々とご用を承ることができました。

 天皇もしもじもに対して、これほどまでに思いやりの深い方でいらっしょいました。ですから後の代からも永くお慕い申しあげてそのご一代を聖帝の御代とお呼び申しております。

 引用おわり


平成の時代に甚大な自然災害が何度も日本を襲いました。その時の上皇陛下の被災地でのお姿にも古代からの「大御心」(天皇の心)と「大御宝」(国民)の関係が繋がっていることを感じさせられる場面がありました。

 以前、伊賀からの帰りに名阪国道が大渋滞で、月ヶ瀬から奈良市に抜けようと車を走らせていたら、「太安万侶(おおのやすまろ)の墓」と書かれた看板を見つけました。太安万侶➡「古事記」と歴史の試験のようにつながって、古事記を読んでみようと思いました。


原文は、原則として漢文で書かれていますが、神々の名前や地名をはじめ、中国にはない

日本独特の概念や物、また大和言葉で詠まれた和歌などは、すべて万葉仮名で書かれていたり読み間違えやすいところには註をつけてアクセント記号もつけてあるそうです。

原文で読める知識と能力が無いので、現代語訳の本を何冊か読みましたが内容をしっかり理解するのは難しかったですね。最近、「全解 絵でよむ古事記」上・中・下巻 冨山房インターナショナルから出版されました。マンガで書かれてとても分かりやすく少し理解を深めることが出来ました。京阪沿線「樟葉」の地名の面白い由来など近畿地方で生活していると身近に感じることも多く登場します。


では、最後に

7月15日は海の日です。海に因んだ漢字のクイズです。なんと読むでしょうか?

夕食の話題になれば幸いです。


①海月  ②海星  ③海鞘  ④海扇  ⑤海老
⑥海馬  ⑦海牛  ⑧海豚  ⑨海狗  ⑩海鼠
⑪海豹  ⑫海象  ⑬海獺  ⑭海狸  ⑮海苔
⑯海胆  ⑰海海海海海

正解は来週のブログにて


それでは、ごきげんよう!さようなら。😊