2019ロードレース全日本選手権
レースからだいぶと日が経ちましたが、こちらのブログの方もアップさせて頂きます。ロードレースにあまり参加できなくなり、僕自身はロードを結構ガッツリやりたいんだけど、まぁ日本のシステム的にシクロクロスの今の活動とスタイル的に難しいなぁ合わないなぁと思い、とりあえず、ここ3年は全日本選手権だけ参加しています。ベルギーのコンチネンタルチームをやめてから、ロードと接する機会が減り、全日本だけ参加してもいつも30番台?とかだったけど、今年はトレーニングしてても去年より走れている感覚があったし、今までの走り方とは変えたので難しい面もあるけれど、やっぱり自転車に乗り続けるにはしょうがない選択でもあるなと思った。今年のレースを走ってみて、もちろん至らないんだけど、それでも以前よりかは頭に描いたように走れた。レース中もポジティブな気持ちで走れたし、もう少しレースの展開に絡んでいきたかったけど、それは来年の目標にします。今の僕にしては、24位完走という結果は喜んでいい結果でした。では、東洋フレームブログより転載します。
今年も懲りずに参加しました。ロードレース全日本選手権。
去年の成績で出場資格を得ていたものの、今年はロードレースそしてロードバイクに全く乗れておらず、シクロクロスバイクのテストのためにオンロードトレーニングでもシクロクロスバイクを走らせていたので、レース3週間前になってようやくロードバイクを乗り出した。
即席の身体でもとりあえず身体を全日本ロード向きに作るために、ロードバイクのみでのトレーニングを2週間続けた。はじめはQファクターの狭さに戸惑ったものの、距離を重ねるたびに慣れ、出力も増した。自転車の乗り方も従来のヨーロッパでの感覚にとらわれ過ぎず、肉離れ後のハムストロングに対しての負荷が気持ちよい方にふってみた。これは僕にとっては大きなトライだった。トレーニングはTeamMATRIXの小森選手にくっついて、彼のメニューを淡々とついていかせてもらった。
全日本ロード1週間前にAACA CUPに参加させて頂いた。久々のロードレースできつかったけれど、途中からバイクをスピードに乗せる感覚を思い出してきて、気持ちよく追い込めた。レース結果は良くなかったけれど、久々のロードレースはとても楽しかった。
全日本ロード会場へはレース前日に会場入りした。この週末は雨予報で、きっちり予報通り雨だった。コース試走は18時からと遅い時間しかできなかったので、試走は諦めて、移動後の身体慣らしのためにレース会場の富士スピードウェイから何気ない気持ちでGoogleMapを見て山中湖が近いから山中湖まで行こうと決め、走りだした。すると、のぼるのぼる、、。いや、軽く脚を回したいだけだったのにのぼるし、傾斜もめっちゃキツイ、、10%以上がずっと続く、、、、。無事に目的地の山中湖湖畔のコンビニまで走り切ったけれど、全日本前なのに、、、と思いつつ、雨だったしまぁ負荷もかけれたし、よかったかとも思いつつ、、深くは考えないようにした。
その後はマネージャーミーティング等を済ませた。コース情報を聞く限り、試走をすればよかったと後悔したけれど、ヨーロッパのプロケルメスとかいっつもぶっつけ本番やったし、集団内の位置取りだけしっかりして、1,2周耐えればあとは対応できるだろうと気持ちを落ち着かせた。
レース当日も雨。今回のコースの危険箇所はいくつか事前に聞いて頭に入れていたので、イメージは出来た。あとは今回は車のサーキットであるため、オイルが浮いていて滑りやすいという点が気がかりだった。どこまですべるかわからないので、とりあえず、使用していた23C幅のタイヤで6.0Barというチョイスでスタートした。過去に雨のサーキットを自転車で走った経験(中学生くらい?)の記憶が鮮明にあるので滑りやすいイメージはついた。
スタートし、スーッとできる限り前でレースを進める。雨のレースは集団が小さくなりやすいので、とりあえず、前でレースを進めた。そして、例年、アタック合戦になるからそれの行方を見届けたかった。今の僕の即席で作った身体でこのレース、227kmを走り切ろうと思うとかなり省エネで動かないといけないとは思っていた。ある意味、消極的だけれど、レースを完走すらできないなら、アタック等をしてレースをリタイアにするならそれは今の僕の状態では言い訳にしかならないので、とりあえず、ゴールを確実に目指すことに努めた。今の弱い僕にはカッコ悪いけど完走が第一目標だった。
photo by KeiTsuji
レースは2時間半ほどしてからBSの選手の一人逃げでようやくレースが落ち着いた。僕は長距離のレースが久々だし、例年、150kmほどで脚が使い物にならなくなるので、できる限り食べ続けた。身体が慣れてないって点が大きいし、身体に対して日々の6時間のトレーニング中に食べる以上にカロリーを摂取し続けることを意識した。これはヨーロッパでロードのレースを転戦している時もUCI1クラスの200km越えのレースになると160kmほどからはまた別世界だと覚えていた。
photo by KeiTsuji
この集団が落ち着いて、終盤にかけての準備の間も体力を後半に向けて温存したかったけれど、集団前方は大きなチームが位置取りを固めていたので集団後方しか居場所がなかった。コーナー毎に無駄足を使うので、あー地味に体力奪われるわーと思いつつレースが進んだ。
既に3時間半経過時点で脚はきつかったけれど、とにかく食べて体力温存に努めた。
レース終盤、レースが動き出し、集団のペースが上がり始めた。何度かのペースアップには反応できたけれど、やはり登坂セクションでの自分のパワーが低く、遅れをとってしまう。集団からは残り40kmほどで遅れをとってしまった。その後は先頭集団から仕事を終え?遅れてくる選手をパスしつつ、僕は淡々とゴールを目指した。同じ目的の選手二人と一緒になったので、僕も含めて3人でゴールを目指した。ゴールまでも簡単ではなく、ある程度踏み続けないといけなかったので、僕はまぁまぁ大変でしんどかった。。。
photo by KeiTsuji
結果的にほぼ最終走者となったけれど、フルラップで完走をさせてもらえた。152人出走で完走は25人。僕は24位でゴールでした。227km、約6時間半にも及んだレース、そんなレースをするのはほんとに久々だったけどエキサイティングでおもしろかった。
今の僕の脚力を計れたし、シクロクロスシーズンや来るマウンテンバイク全日本選手権に向けてもいいトレーニングになった。
普段は日本でロードを全然走ってないけれど、意外と?たくさんの「たけのうち~!」っていう声援をして頂き、走っていてがんばれました。どうもありがとうございました。
photo by KeiTsuji
同じ日にベルギーでもロードの国内選手権が行われ、シクロクロス選手が1位と3位に入ってまっした。数年前に僕がしようとしていたことが今やオランダ、ベルギーではスタンダードになり、その頃の僕の頑張りや計画性が甘かったなと反省すると同時に今回の全日本ロードは僕自身の流れを変える大きなきっかけにもなったと思いました。まだまだ甘いけれど、来年はレースに本当の意味で絡んだ上でしっかりとレース結果を残したいと思いました。
ちょこちょことまたロードレースも走りますね、今後ともよろしくお願いします。