なにもしないからっぽの時間
2019.07.25 03:00
こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
最近、なにもしないで過ごす時間を持った人はいるでしょうか?
なにもしないというのは、人によっては非常に難しいと感じられるかもしれません。
現代は、ほんの小さな隙間時間もうめようと思えばいくらでも何かをしてうめることができます。
どこにいても、スマホなどのモバイル端末で情報を集めたり、ちょっと仕事の何かを確認したりすることもできてしまいます。
音楽を聞いたり、短いゲームをして過ごしたり、本を読んだりということだけでなく、ネット上には隙間時間をいかに有意義に活用するかという記事があふれています。
なにもせず、ただぼーっと過ごす時間というのは、意識しないと持つことのできない貴重なものになっているのかもしれません。
ただでさえ、しなければならないことで次々とうまっていく時間。
その合間あいまにできた空白の時間を「有意義な」何かでうめていくことは、役に立つこともある反面、心の余白をうめてしまうことにもなり得ます。
常に何か「すること」があると、頭と心はその「すること」のために常にリソースを使い続けます。
睡眠の時以外に、頭も心もしっかりと休まる隙がなくなってしまうのです。
どんなに心を休めているつもりでも、音楽を聞いたり、動画を見たり、本を読んだりしている時は、認知機能がしっかり休まることはありません。
なにもせず、ただぼんやりと過ごす時間を持つことで、頭と心が休まり、創造性を生む余白が培われます。
最近何かをしたいという気持ちが起きない、自分のしたいことが分からないという人は、心の余白が少なくなりすぎているのかもしれません。
一日の間にほんの少しでも、なんにもしない時間を自分に許してみませんか。
かしこ