わかっていることでも
2019.07.12 08:59
日本知育玩具協会・知育玩具マイスター/認定講師の船越智子です。
子どもと過ごしていると、もうわかりきっていることを何度もやる様子がある、ということはありませんか。わが子のそんな様子を見て、
「そんなことしているなら、もっともっと他の遊びをして、成長してほしい」
ということを、ついつい望みたくなる親御さんもいらっしゃるかと思います。
うちの子どもは囲碁が好きで、今日もひとしきり囲碁を楽しんでから、日本棋院のテキストにある問題に取り組んでいました。
しかしながらその内容は、「何処に石を置いたら取れるか」という、囲碁のルールを知ったわが子にとっては、もうわかりきっていることです。それもたくさんの問題をやっていきます…。
それでも、わが子はとても楽しそうに、それらをやり通して一言。
「よし、満点!楽しかったー!」
そしてにっこり微笑んで、次の遊びへと移りました。
わが子は出来ることをやり通して、それによって心の充足を得て、「囲碁楽しかった」という気持ちに十分に浸っていたのです。それは、また囲碁を楽しもう、やってみようというモチベーションへと繋がるものなのです。
同じことを繰り返す様子は、一見、もどかしく思うかもしれません。でも、それによって何を得ているのかを、ちょっと立ち止まって見てあげてください。
大好きな遊びならなおさら、子どもが繰り返すことによって、自らの力で得ているものはいろいろとありますよ。