「ベスとベラ」アイリーン・ハース Irene Haas
2016.03.24 09:52
アイリーン・ハースの絵本は以前「カーリーおばさんのふしぎなにわ」の原書版をご紹介しましたが、こちらは日本語版「ベスとベラ」という絵本です。
小さな女の子ベスが雪の中、ひとりでおままごとをしていると、空から一羽の小鳥、ベラが落ちてきます。
挨拶もそこそこに、ベスはベラにお茶を勧めます。でもひび割れたベスのカップを見ると、小鳥のベラはカバンの中から素敵なカップやテーブルクロスを出して、、、
そんな風にして始まったふたりのお茶会に、犬の消防士たちやネズミの親子も来て、楽しいパーティになるのです。
柔らかく、淡い色彩の可愛らしいハースの絵には、雪の中で飲むお茶の暖かさを感じるようでもあります。
お話の最後には春が訪れ、ベスもベラも暖かい日差しの中へ飛び出して行くのですが、その春が訪れるまでの冬の間に、春をぼんやりと待ちながら、暖かい部屋で過ごしているような、そんな素敵な気持ちにさせてくれる絵本です。
桜も咲き始めて、いよいよ春を迎え始めてはいますがまだまだ寒い日もありますね。冬から春へと向かうこのような絵本を如何でしょうか。
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