THE SECRET GARDEN

🔲徹底解剖!~人気ラッパーのファッションを研究~

2019.07.14 12:00

みなさんこんにちは!

ブログで会うのは1か月ぶりでしょうか。お久しぶりです。



最近の私と言えば、つい先日陸上の日本選手権の現地観戦で、2年ぶりくらいに陸上熱を取り戻したところです。世界選手権やオリンピックがある年は国内の大会でも盛り上がりますね。(去年はどちらの大会もない“オフの年”と呼ばれる年でした。)



NBAではオフシーズンで大物FAの移籍、トレードが続き、スポーツ観戦の醍醐味を日々実感しています。

 スポーツの話は書き出すと長々とキリがなくなりそうなので、早々に切り上げて本題に入りたいと思います。



 梅雨も終盤に差し掛かり、そろそろお祭りや音楽フェス、ビアガーデンが楽しい季節「夏」がやってきます。イベント気分を盛り上げる洋服選びは本当に大切です。


今回の記事は

「徹底解剖!~人気ラッパーのファッションを研究~


ということで、実力派・且つファッションアイコンとして人気が高い4人のラッパー(Kanye West、Travis Scott、Jaden Smith、Tyler , the creator)のファッションにフォーカス。


色使いや、日常生活に取り入れるポイントを独自に考察していきます。





―色でまとめ、線を生かしながらシルエットを作る

1. Kanye West(カニエ・ウェスト)


・取り入れやすさ ★★★★☆ 
・再現のしやすさ ★★★★☆
・キーワード 「アースカラー」「色でまとめる」「直線と曲線を生かす」


 ラッパー、プロデューサー、デザイナー、そして4児の父親という4つの顔を持つヒップホップ界の大御所、カニエ・ウェスト。

  音楽活動以外では、adidasとコラボし展開しているスニーカー「YEEZYBOOST」が世界中で大ヒットし、ストリートを席捲しています。

 

  そんなカニエの私服コーディネートのポイントはなんといっても「色で合わせる」ことがまず大切になります。


  基本的にカラーパターンは4通りあります。全身を白にするパターン、逆に全身黒でまとめちゃうパターン、黒(グレー)や白を取り入れつつアースカラーをメインにするパターン、そして、思いっきり柄や色で暴れるパターン…


基本的にカニエのコーディネートはこの4つのパターンで成り立っている気がします。



 色使いはかなり単調なので取り入れやすさの★4はなんとなくここで分かってもらえたと思います。黒や白、灰色や茶色の無地の服はどこにでも売っているので取り入れやすいと思います。問題はそのあとです。


カニエの場合、トップスに重い色(黒や灰色)を持ってきたコーディネートでは、高い確率でボトムにも重い色を持ってきています。同じように、トップスに白(又は白に近い明るい色)を持ってきている場合はボトムも白い。反対に、全身で色を統一しないときは、白or黒+ほかのアースカラーという具合です。ちょっと何を言っているかわからない方もいらっしゃると思いますのでこの3パターンをまとめた写真を載せます。




 この感じで、単調な色合いにも関わらず色んなコーディネートが組めるところがカニエの強みと言えます。決して多くないカラーバリエーションの中で、「上下で統一するか」「相性がいい色同士で組み合わせるか」+「スウェットパンツを履くか」「それともミリタリーパンツか」「ハーフパンツか」「スニーカーか」「ブーツか」で様々な表情を見せるカニエ。天才です。



 そして、カニエのコーディネート術を盗むうえで、みなさんがよく履くであろう

「スウェットパンツ」シルエットの美学

についてです。


カニエが手掛けるブランド「YEEZYSEASON」からもよく発売されるスウェットパンツ。いつも同じような形のものをカニエが身にまとっている姿をみなさんもご覧になったことがあるに違いありません。

スウェットパンツの履きこなし方でもカニエはオシャレを辞めていません。笑



 カニエがよくやるコーディネートです。


一見スウェットパンツに単純にYEEZYを合わせているようにも見えますが、肝心なところは、


裾を少しまくって足首を見せたうえで、YEEZYで「締めて」魅せているところ。更に言うと、このメリハリがついたシルエットはYEEZYBOOST700と「裾を少し上げた」スウェットパンツで実現するシルエットです。



スウェットパンツは全体的にゆるくダボっとしたシルエットで、なんとなく締まらない印象のパンツ。


スキニーデニムなどのストレートパンツとは違う「曲線」でシルエットを作るタイプのパンツです。


この曲線のシルエットを、裾を上げ足首を出すことでダボっとさせずメリハリをつけ、最後に700で締める、という「直線と曲線」を生かしたスタイルが最高にイケてます。



ここで、簡単にYEEZYの形について話しをします。私のファッションを「悪い例」としてこのカニエ流と比較したいと思います。



 ここで私が履いているのはカニエのトラックパンツとYEEZY500です。このトラックパンツも、カニエが普段履いているスウェットパンツと同じように、主に曲線でシルエットを成立させています。


私はここにYEEZY500を合わせたのですが、カニエのように足首を出しても、なんだかフニャフニャして微妙なスタイルになってしまいました。


500はソールが波線なので、メリハリのついたカニエのようなイケてるシルエットは作りにくいです。



逆に、カニエが頻繁にスウェットパンツと合わせている700、700V2はごつめのスニーカーですがキュッとした直線でシルエットを作れるので、メリハリがついたスタイルが完成しやすいのではないでしょうか。




―ひと癖あるアイテムを身に纏い自分を表現。

同じものを使いまわすことで軸がぶれないスタイルを完成させる。


 2.Jaden Smith(ジェイデン・スミス)


・取り入れやすさ ★★★★☆
・再現のしやすさ ★★★☆☆
・キーワード 「グラフィックTシャツ」「ダメージ加工」「スニーカー」

 俳優ウィル・スミスの息子ジェイデン。


  先日21歳の誕生日を迎えた「若き才能」の勢いは留まることを知りません。7月5日に発表した最新アルバム「ERYS」ではタイラー・ザ・クリエイター、エイサップ・ロッキーなどを客演に迎え、話題性もさることながら、その徹底した彼の世界観に誰もが夢中になっています。




 さて、そんなジェイデンのファッションを見ていきましょう。彼のファッションのトレードマークといえば、やはり、自身が手掛ける「MSFTSrep」のド派手なグラフィックが入ったTシャツやスウェットです。彼のファッションを完コピするにあたって、MSFTSrepのアイテムは欠かせないでしょう。笑 


ただ、ジェイデンのファッションはこのド派手なグラフィックのトップスだけでは完成しません。カギとなるのはボトムの選び方です。




 カニエ・ウェストと違いスウェットパンツよりもデニムを履くことが多いジェイデン。普段からスケボーを日常的にたしなむ彼にとって、ダメージの入ったデニムは人生そのものなのかもしれません。


ダメージジーンズのほかには、様々な種類の布を縫い付けたパッチワークが印象的なパンツなど、常にひと癖あるアイテムを着用しているのが分かります。

彼が、「誰も成し遂げていないことを自分が行うことで、自分というアイコンを確立させる」キャラだということを踏まえると、いつも似たような恰好をしているのには納得できますね。



 スニーカーに関しても、彼は自分らしくいることを辞めていません。彼を「アイコン」として世に決定づけたブランドはLouis Vuittonですから、彼自身も普段からLVのアイテムを頻繁に着用しています。特に、同ブランドの代表的なスニーカー「アークライト ライン スニーカー」はここ最近のジェイデンの格好を象徴している気がします。



GQでもこのスニーカーとダメージの入ったパンツを履いて撮影していたほか、グラミーでもいつも通りの姿でレッドカーペットに姿を現していました。


様々な格好に挑戦しているように見えますが、軸がブレることなく、常に自分を表現している彼は間違いなくファッショニスタと呼べるでしょう。




―渋いカラーで漢らしさを出し、

難しいアイテムも一周回ってカッコよく「魅せる」上級者向けファッション


 3.Travis Scott(トラヴィス・スコット)


  ・取り入れやすさ ★★★★☆
  ・再現のしやすさ ★★☆☆☆
  ・キーワード 「渋い」「ダサいものが全くダサくない」「ジョーダン」

 昨年8月に発表したアルバム「ASTROWORLD」が全米ナンバーワンの大ヒットを博し、国内ツアーも大成功させたトラヴィス。音楽活動以外では、リアリティスターで実業家のカイリー・ジェンナーとの間に娘ストーミを誕生させたことで話題になりました。落ち着きがあり、人格者であるところも人気の一つです。


 そんなトラヴィスのファッションを構築しているアイテムは、私たちでも簡単に取り入れやすそうなアイテムが多いです。チェックシャツや、古着のようにくたっとしたヴィンテージTシャツなど、街に出れば簡単に手に入るアイテムが多く真似がしやすそうです…が!



 ここでもはやり「色使い」が最大のポイントになりそうです。トラヴィスのファッションは、基本的に、柄物でも渋い色や落ち着いた色でまとめられています。

  トラヴィスのファッションをリスペクトしていきたいなら、チェックシャツのチェックはブロックチェックではなく、チェックが小さめで、茶色やカーキ色のスニーカーに合わせやすいような落ち着いたものを選ぶところがポイントです。



 チェックシャツだけではなく、ヴィンテージもののグラフィックTシャツをよく着用しているトラヴィス。こういったヴィンテージものでも、ド派手な色は選ばず、落ち着いた黒やグレーを選ぶところが彼らしくて素敵です。

   首元のゴツゴツしたアクセサリーも忘れないようにしましょう。笑


  そして何といってもスニーカー!NIKEとコラボレーションした、トラヴィスのジョーダンのスニーカーはどのモデルでも即日完売。法外な値段でプレミアがついています。


   私はNikeのスニーカーについて余り詳しくないですが、トラヴィスのファッションを象徴した「渋く漢らしい」カラー展開が世界中のヘッズを夢中にさせていると思います。



 これを履いてトヨタセンターでハーデンとラスのプレーが観たいですね。




―小物使いでオシャレマスター!

ポップになり過ぎない色の組み合わせで、柄物も大人っぽく着こなす。


 4.Tyler,The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)

・取り入れやすさ ★★★★★
・再現のしやすさ ★☆☆☆☆
・キーワード 「柄物」「落ち着きがあるのにポップ」「小物使い」

 5月に発表したアルバム「IGOR」がキャリアハイの大ヒット!山下達郎の楽曲をサンプリングしたことでも話題を呼んだ鬼才「タイラー・ザ・クリエイター」はファッションでもそのセンスを爆発させています。


   彼については(前述した他の3人と比べて)知らないことが多いですが、ファッションを見ていて面白いな~と思ったので記事にすることにしました。そもそも記事を書くきっかけになったのはカニエでもジェイデンでもなく、タイラーです。



タイラーのファッションです。彼はGOLF WANGのクリエイティブディレクターであるため、普段から身に纏う服もGOLFのものが多いですね。


前述したジェイデンやトラヴィスとは違い、グラフィックが大きく入ったものは余り身に纏わず、ボーダーや花柄などの柄物を身に纏っているところがほかのラッパーたちとの大きな違いです。



グラフィックを多用せず、かといってカニエのように無機質ではないところが「独自性」を生むポイントかなあ。



タイラーのファッションのポイントは「帽子と靴下という“小物”をうまく使いこなす」ところです。


特に靴下は白くて無地のものをチョイスしています。彼の場合、パンツやトップスでチェックやボーダーなどの柄を多用しているので、その分靴下は主張しすぎない白をチョイスしているように思えます。しかし、ただ靴下を履くだけでは普通過ぎるので、敢えて裾が短いパンツを選ぶことで靴下をみせて、足元のおしゃれを楽しんでいるのでしょう。



先述したカニエやトラヴィスは、スニーカー界をけん引する二大ブランドの看板を背負っているだけあって、はやりもののスニーカーを履くことでメディアからも注目されますが、タイラーはVANSやコンバースなど、ボリュームが余りないような「はやりというよりもオーソドックスな」スニーカーを履いているところも注目ポイントです。(カニエやトラヴィスと違うのはシルエットよりも色合わせを重視しているところ。スニーカーの色がほかのラッパーよりも多彩で見ていて面白いです。)



ラッパーのファッションというと、ゴツゴツしたアクセサリーや派手なグラフィックのTシャツを勝手にイメージしがちですが、花柄やボーダー、しかもカーディガンやベストをカッコよく着こなすラッパーはタイラーやファレルくらいしか見たことがないので個性があっていいと思います。




幼いイメージになりがちな花柄やボーダーが可愛くポップにならないポイントはやはり彼の絶妙な色使いにあります。原色をあまり用いずに、同系色でもパステルカラーやワントーン暗い色などを同時に合わせることでオシャレマスター感が出ている気がします。単調になり過ぎていませんね。



全身で色を合わせてきているところはカニエやファレルのファッションに通じるところがあります。

どんな色でも、どんな柄でも自分のものにできるタイラーのファッションにこれからも注目したいです^^

 





最後に…

ここまで読んでいただきありがとうございました。終始「何言ってんのか全く分かんねえ」って感じだったと思いますが、百聞は一見に如かず、という言葉があるように、彼らのファッションを見習って自分もおしゃれになりたい!と思ったらまずは検索して系統をつかむことをお勧めします。


カメラロールに何枚も同じラッパーの写真があふれてくると、大体のパターンが掴めてくるので。


個人的にこの中で一番組み合わせ方がすごいと思うのはやっぱりタイラーかなあ。ていうか好きすぎる。結婚したいくらい好きですね。



おっと、口が滑ってしまった…ロクなこと言う前に終わらせなければ…



それでは、またブログでお会いしましょう!