「どうして日本にはカラフルなアゲハチョウは２種類だけで 黒いアゲハチョウが多いの？」

黒っぽい大型のアゲハチョウは数種類います。

クロアゲハ　ナガサキアゲハ　オナガアゲハ　ミヤマカラスアゲハ　カラスアゲハ　モンキアゲハ等など・・一方、黒以外のアゲハチョウはナミアゲハとキアゲハの２種類のみ。

それはどうしてでしょうか？

「パッと見るとスズメバチ？でもよく見ると違う・・・」でも紹介しましたが、黒っぽいアゲハチョウが多い理由は同じでというある説があります。

黒っぽい大型のアゲハチョウの中に、ジャコウアゲハがいます。

ジャコウアゲハは幼虫の頃にウマノスズクサという植物を食べます。実はウマノスズクサは毒を持っている植物。ジャコウアゲハはウマノスズクサをたくさん食べて、体の中に毒をためているのです。知らずに毒のあるジャコウアゲハを食べると鳥が中毒をおこしてしまうことがあり、一度ジャコウアゲハを食べた鳥は、ジャコウアゲハを食べなくなります。

そういった、毒のあるジャコウアゲハに自分を似せて、身を守ることを擬態といいます。

黒いアゲハチョウはジャコウアゲハに似せて自分を守っているのですね。