リチウムイオンバッテリーの使用レポート①
我が家のレジストロアウルには長時間の空調使用を目的として、大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載しています。
サブバッテリーはオンリースタイル製リチウムイオンバッテリー200AHを2基搭載して400AHとしています。
一般的な鉛トリプルサブバッテリーで容量が300AHですので、それよりも容量的には100AH程多い事になりますが、容量の数字だけみるとそこまで有利には感じられません。
しかしながら、身の回りの電気製品のバッテリーはほとんどリチウムイオンバッテリーです。
スマホ、ノートパソコン、私が普段使ってるタブレットも電気自動車やプラグインハイブリッド車もリチウムイオンバッテリーが使われています。
鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーではどう違うのか?
これを見ると鉛バッテリーを何台も繋ぐより、リチウムイオンバッテリーを搭載した方がエアコンのような多くのパワーを必要とする電気製品には合っているように思います。
また、電子レンジのような通常外部電源を使用した方がいいものでもバッテリーの電力で使用することができます。
オンリースタイルのホームページより
7月13日から大阪⇄愛媛を2泊しながら移動し、バッテリーの持ちをテストしました。
車両は
ガイナセラミック塗装仕様
車両窓は断熱に不利と言われるガラスウィンドウ3面 カーテンは全面締め切り
大人2人幼児3人の5人就寝
です。
エアコンは走行中は車両側のエアコンで、就寝時にクレクールⅤを使用
インバーターは常にオン 冷蔵庫もメモリ最大で稼働させています。
当日2日間とも天候は雨でソーラー発電はほぼ期待できない環境でした。
この車両は走行充電システムは搭載していませんので、バッテリーとソーラーのみでのテストになります。
満充電時電圧計は14.6vを指しています。が、電気を使い始めるとすぐに13.5v程度になり、緩やかに電圧が低下していくようになっています。
テスト初日は津田の松原SAで夜11時から朝7時までの8時間、クレクールを26度設定で作動させて就寝しました。
2泊目は帰りの石鎚山のSAで夜10時から朝8時までの10時間クレクールを同じ26度設定で作動させました。
クレクールは室温が設定の温度に達するとコンプレッサーを停止し、自動的に送風運転になります。
コンプレッサーが作動する冷房運転中は550W程度の消費電力になります。
送風運転中は4〜50W程度の消費電力になるので、外気温の低い夜間にクレクールを作動させる方がバッテリーの持ちは良い事になります。
帰宅後の電圧計の数値です。この後、クレクールを作動させましたが、まだ余裕がありました。
気温の上がりにくい雨天の中での運用でしたが、2日間補充電なしで乗り切ることができました。
そして、このリチウムイオンバッテリーの素晴らしい点は急速充電が可能ということです。
外部充電では通常の鉛バッテリーの4倍の40Aの速さで充電できるので、カラまで使ったとしても約12時間で満充電になります。(専用のマルチチャージャーはかなり高温になりますが)
夜に帰ってきて、充電器に繋いでおけばだいたい朝には満充電になっています。
通常のトリプルバッテリーのように充電に2日ほどかかるといったこともなく、電気が不足すれば電源サイトで1泊すればお釣りが来る計算になるので、フットワークも軽くなりますし、電気を安心して使えるというのはとてもありがたく思います。
ざっくりまとめると、リチウムイオンバッテリーの鉛バッテリーに対するメリットは
①同じ容量でも取り出せる電気の量が多い。(大電力を取り出すほどその差は広がる)
②リチウムイオンバッテリーの方が軽い
鉛バッテリートリプル300AH 約90キロ
リチウムイオンバッテリー200AHダブルの400AH 約80キロ
③外部充電で素早く充電ができる。
鉛バッテリー100AH 10Aで充電 約10時間
リチウムイオンバッテリー100AH 40Aで充電 約3時間
デメリットは
①価格が高い
②大きいので、取り付けできない車種がある
といった感じになると思います。
まだ、使い始めて3ヶ月程度なので、年数を重ねていったときにどうなるか心配ではありますが、時間をかけてレビューしていきたいと思います。