🌜本と数秘のある暮らし✨

|数秘術講座|統合の樹に「真実」の花が咲く日

2019.07.25 01:36

子孫は先祖を癒そうとします。

先祖を癒すことは、自分を癒すことだから。

自分を癒すことは、自分らしい人生への扉を開くことだから!

こちらに背を向けておやつを食べている息子の背中を見つめながら、心の中で話しかけていた。


あなたを知ることは、パパとママを知ることだよ。

あなたを知ることは、おじいちゃん、おばあちゃんを知ることだよ。

自分を忘れそうになったら、私たちを思い出してね。

いつでも、どこでも、あなたの心に私たちは生きているから!


8月にライオンキングが3D映画で公開されますね。

家族で劇団四季の公演を見に行ったので、映画も楽しみです。

公演の中で「お前の中に生きている」という曲が歌われていました。

この歌詞がね。

震えるほど深いのです(一部抜粋)。

お前こそ王となる
父も祖父もお前の中に生きている
水に映るそのお前を見つめてる

シンバ・・・・・・
父さん?

シンバ、お前はわしのことをすっかり忘れている

どうして忘れることができようか?


お前は自分が何者であるかを忘れてしまった。

だからわしのことも忘れたのだ。

自分の胸の奥を見てみるのだ、シンバ。

お前はただの雄ライオンではない。

生命のつながりの中で定められている

お前の地位に就かねばならぬ。


命のつながりの中で定められている地位。

それに就くためには、シンバは父を思い出さなくてはならない。

自分を思い出すために。


アジアの発展のために何かをしたい!

私は20代の頃、そんな崇高な志を掲げて、アジア地域で活動しているNGOのスタッフになりました。

でも、今思うと、それは「祖父を知るため」

もっというと、「自分を知るために祖父を知る、そのため」にスタッフになったような感じがします。


祖父は軍人として東南アジアを転戦し、生き残って帰ってきたのですが、私は祖父の「やり残した何か」を感じてしまったようで、それを引き継ぐようにアジアでの国際協力活動に飛び込んでいきました。

しかもスイスイと門戸も開いたんですよね。


そのNGOは、主にWW2の激戦地を農業・環境分野で支援している団体でした。

今思えば、その団体そのものが「慰霊のため」の存在だったのです。

実際に活動の傍ら、フィリピンの山岳地帯の慰霊碑にも訪れています。


日本ではNGOの支援者である戦友会にお手伝いに行ったりもしました。

戦友会は戦後もずっとアジアとの関わりをもち、技術や資金面で活発に支援を続けていたからです。


今思えば、全て今思えば、なのですが。

あの場に集っていた当時の若者たちは、全てとはいわないまでも、その多くが「慰霊のため」だったのではないか。

どうしてもそんな気持ちになるんです。

「アジアと協力!」

「アジアの発展のために!」

そんな看板をみんなで掲げていたけど、本当は「誰かを知るため」、「知って慰霊し、癒すため」だったのでは。

そうすることで、究極には「自分を癒すため」だったのでは。

そう思えてならないのです。

自分の衝動の中に、父母の衝動も、祖父母の衝動も存在する不思議。

そして連綿と続く家系から流れ出る全ての衝動が「わたしの衝動」でもある。

自分という限りある存在の中にある永遠性を、ちょっぴり垣間見たような気がしました。


講座の基礎編では、毎回、先祖との「統合」を学びます。

統合とは、父母・祖父母との関係性を肯定的に結びなおすこと。

その目的は、自分のルーツとしっかりつながり、自分の立つ場所を愛で満たされた肥沃な大地にすること。


今まで、どんなに数秘を学んでも、どんなに努力を重ねても、統合できていない人は前に進めない。

それを自分の人生でも、数秘を教える中でも体験してきました。


自分の一部が毀損した状態は、自分らしさを認めていないということ。

だから、統合は大事だし、統合が進めばどんどん生きるのが楽になるのは当然のことかもしれません。


ある受講生は講座がきっかけで久しぶりに親に電話をかけました。

そこで、知らなかった親の話を聞き、親に対する印象が変わったようでした。

親は一部しか子どもにその素顔を見せていません。

余裕がなければなおさらです。

一人の人間としての親を知ったら、もう過去の自分に戻ることはないでしょう。


最後に、ライオンキングの「お前の中に生きている」の歌詞の続きを。

戻ることは出来ない。
僕はもう昔の僕ではないのだから。
自分が誰なのか記憶を甦らせてくれ・・・。
お前はわしの息子で唯一の王ということを。


自分が誰なのか。

その記憶が甦るのは、もうすぐかもしれませんね☆