奥利根本谷
2014/8/13-16
メンバー: CL NAS、トシ、伸、うど子
沢を志してから個人的にはずっと念願だった奥利根本谷、周囲では「もう3回も行ったし行かねぇ」とか、あまり見向きもされず最近はすっかり諦めていましたが、ひょんなことから7月末あたりに「お盆は休みの合うメンツで奥利根本谷でも行くか」という話が持ち上がり、おかげさまでメンバーの強力なサポートを得て、夢にまで見た三角雪田を踏み大水上山の水源の碑に立つことが叶いました。
この谷は雪渓と水と天候、そして運によって大幅に明暗が分かれる。
今回は雪渓ハンパなく、水量、水温、雨、増水…と精神的にも痛めつけられましたが、どうやら運を味方に付けたようです。
奥利根本谷、ずっしりと重厚で風格のある、沢登りの要素が全て詰まった美しく素晴らしい谷でした。
(13日)十字峡-(車)-水上道の駅7:00待ち合わせ-(車)-矢木沢ダム(渡船)-バックウォーター9:00-
(14日)越後沢出合7:10-剣ヶ倉土合ヒトマタギ7:50-滝ヶ倉沢出合12:00(大休止)-オイックイ
(15日)裏越後沢出合6:50-魚留の滝10:00-大利根滝12:00-深沢出合13:00(大休止)-佐市平16:00(泊)
(16日)佐市平6:50-人参滝9:30-深山滝11:00-赤沢滝12:30-水上滝-三角雪田14:15-稜線14:50
お盆の時期はたいていは雪渓がまだまだ多く、苦労させられることも多々という本谷ですが、今年は例年よりも残雪量が多かったようです。
過去何度も本谷に通った深瀬親分からも「今年は雪渓多くてズタズタで大変かもしれない」とのアラームをいただいてましたが、奥利根マリンの高柳氏によると、ダムから見上げる巻機や三ツ石の沢筋にこの時期にこれだけ雪渓が残っているのを初めて見たそうで、水量もいつもより多いとのことでした。後で伺ったお話では、水に手を入れてみると経験したことないくらい冷たかったので雪渓が相当近くからあると思ったとおっしゃってました。
他パーティーの方は賢くもキャンセルされたと伺いました。
また、出発直前に急に天気予報が悪化したことも重なり、シビレる情報ばかりでココロはどんより、意を決しての入渓でした。
最近の日本の天気はホントに激しくて、山行のたびに一番悩むのは「雨」です。
数年前まではここまで悩むことは少なかったような気がします。
沢には雨は大敵だし、ましてスラブ系や雪渓系となればねぇ(- -;)
GWにネコブ~巻機縦走した感じではヤブヤブで雪が少なかったのですが、今年は積雪量そのものは少なかったものの、春先の低温と梅雨時にあまり降雨がなかったそうなので雪渓が多く残ったものかと想像します。
去年は大雪で雪渓も多かったと思いますが、今年はなぜだか負けず劣らず雪渓の数も多く、ペラペラの悪い雪渓だらけで危険な谷となっていました。
雪渓の悪条件と悪天候予報のせいか、このお盆は他に遡行パーティーは無く今シーズンは今のところ本谷を詰めるのは一番乗りのようでした。
我々も終始雪渓や天候に不安を抱きながら、判断に悩みながらの遡行でした。前夜十字峡の小屋に集合。
翌日車を一台十字峡にデポし、高柳氏と水上の道の駅で7:00待ち合わせ、氏の車でダムまで送っていただきました。
車中では色んなお話を聞かせて下さり、おかげさまで張った気持ちが安らぎました。
13日(晴れ)
予報ではこれからずっと頭上に前線が停滞し、湿った空気が補給されるため前線は発達するとか。
今日だけが晴れ。明日の夕方から大雨だって。マジか~💦
でも現地に行ってみなければ分からないこともあるし、天気が好転して悔しい思いをすることだってあるしってことでとにかく出発!
奥利根湖を渡るのは何年ぶりのことだろうか。やっぱりエンジン付きは快適で速い!そしてラク!うど子は馬力のあるエンジン付きが好き~❤
漕ぐと疲れるからね。お~、速い!晴れた空の下、速いエンジン付きボートでのアプローチは新鮮で、高柳氏のお話も楽しくあっという間でした。
伸は寝ていた(^^;)ダムはほぼ満水に近い。
初日は撤退も視野に入れ、時間は早くても越後沢出合いに泊まり天候をチェックして進退を判断、ひどそうなら戻るか越後沢中間尾根でエスケープすることにしました。
ありがたいことに高柳氏から撤退する場合の連絡の手筈を教えて頂きました。とても心強かったです。
また、下山してからうかがったのですが、悪条件を心配して高柳氏は我々の撤退に備え待機してくださったそうです。
ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
アブは数える程度でホッとする。
入渓してすぐの雨量計のちょっと上からすでに雪渓が出始め又右エ門淵あたりには早速ブリッジ。
真ん中にすっぱり深い亀裂が入っているが下をくぐる。まだまだ可愛げのあるブリッジです。
シッケイガマワシのブリッジは3個くらい。全て下を通過。
スタスタ歩けるはずのところも水量が多いのでスクラム、泳ぎと時間がかかります。
さすが奥利根、透明度も高く浅く見えても思ったよりも水深があり水圧が強い。
巻淵では伸ちゃんがねばってみたけど塩焼きサイズをやっと一匹でした~(^^;)腕?カオ?普段の行い?(^^;)
越後沢出合いまで(シッケイガマワシ?)ですでにいくつもの雪渓をくぐることになり、どうやら水と雪渓との戦いが始まったようです。
越後沢出合いのBPは安全で快適なテンバで、全く整地不要のフカフカの座敷が手前と奥に2段に分かれていました。
手前の座敷でも十分5,6人以上いけそうですが、奥座敷はもっとずっと大広間です。
薪にも不自由しませんでした。
今宵は奥利根本谷に敬意を表し、一からキチンと正統派沢屋の火熾しとする!
時間もあるので目の前の淵で釣りに興じますが、40数センチと40センチ弱の遡上岩魚が釣れました。
岩魚を見たのはここだけ。後にも先にも全く走らなかった。居るには違いないんですけどね~。
腹を裂くとなんとお手手の指がきちんと揃ってるネズミがハ~イって感じで出てきて、トシは「無理ぃ~😵」と絶叫した割には旨い旨いとしっかり刺身(ネズミの刺身じゃないのよ念の為)を食べてました🍺
岩魚の腹から人間の子供が出てきたと思ったんだと(--;) 出るかいなそんなもん!👊
そんでもってトシちゃんプレゼンツの和牛サ~ロイン~❤牛ならネズミよりデカいからいいのか?
こいつの腹の中には五体満足なネズミが居ます💦
ネズミ摘出手術後。
14日(曇り時々雨)
前線発達停滞、大雨、雷、洪水、土砂災害…天気予報のあまりの悪さに気持ちが萎え一時は撤退を決意…
仕方ない…天気には勝てない…
朝食後片づけながら再び予報を聞くとほんの少しだけ好転?なんとかなりそうな気もしないでもない…かなり逡巡したが、意を決してNASリーダー突入の決断!
後から思えば、結果論ではあるがこの決断が成否を分けた!
自分だったら、あるいは他の人間だったらこの決断は出来なかったのではないか。
NASリーダーのキャパと読みはやはりスゴい。はたまた守護霊様のおかげか…いや、普段の行いとカオ???
ここからはエスケープもままならず何かあれば下山遅延でヘリが来てしまう。仕事や家庭に縛られる一般社会人にとっては判断が難しいものだ。
トシは自ら会社を立ち上げたばかり。山も大事だが社会生活もとっても大事なのだよ大人はね。
お~し突っ込むぞ!
今日は剣ヶ倉土合、オイックイの核心部を超えなければならない。
心底祈るような気持ちだが、絶対詰めるぞと全員気合いを入れて裏越後沢出合いを目指す。(テンバなんて本当にあるの??💦)
やっと来ることができた奥利根本谷、景色を目にしっかと焼き付けていく。
朝から冷水との戦い。
ヒトマタギはうど子だけ跨げませんでした(ToT)BUTしかしこれは完全想定内。やっぱりね(^^;)
剣ヶ倉土合と呼ばれるゴルジュ帯も基本的にずっと水線通しでいきましたが、相変わらず水との格闘が続き、ペラペラの雪渓をくぐりまくり、へつり、巻きと滝ヶ倉沢出合いまでなんと約5時間!
水の突破が得意な伸ちゃん(去年足首骨折してまだボルトが入ってる💦)大活躍!
トシとうど子はオヨヨ~💦なんだけど、おかげでかなり時間が短縮される。
悪い巻きやペラペラ雪渓は率先してトシ様がトップで😃
条件が良ければ滝ヶ倉まで小一時間で抜けられる場合もあるらしいのですがとても信じられません。
あまりに寒いのでラーメン休憩。
滝ヶ倉沢出合。ラーメンシステム。
ガタガタ震えっぱなしです。直登出来ない滝の巻きもあまり良くありません。
泳ぎに飛び込み…雪渓は悪いし精神的にも参ってきますがもう撤退不能、行くしかありません。
ヒヤヒヤもののヘツリもあちこちにあったと思うけどすでに記憶が薄い(^^;)
ため息もつきたくなるというものだが「早く行けっ!」とNASさんがはっぱをかけまくる~💦でもため息は出るぅ~😵
いよいよオイックイですが、オイックイだけで雪渓は10個までは数えましたがもうめんどくさくて数えていられません。15個くらいかな?
そして相変わらずのお水系。
全てペラペラのスッカスカ雪渓で庇部分には穴が空いてるものばかりだし脚なんかもか細くて今にもカクっといきそう(^^;)
雪渓上に石ころでも降ってきたらお終いなんじゃないか。。命がいくつあっても足りません。
足つかない泳ぎはアチコチに。
普段なら「絶対‼」にくぐらないようなペラペラな雪渓ですが、上なんてと~んでもなく、巻きなんてと~んでもなく、やっぱりくぐるのもと~んでもないのですがくぐるしか選択肢なし💦いつ落ちても不思議ではないよアーメン😵天井からは雨のように水が落ちてくる。
ヘッデンを付けて真っ暗なペラペラ雪渓の下でロープ出して背の立たない泳ぎを強いられたり、もうキモ据えて運を天に任せるしかありません。
昼間にヘッデンつけっぱなしの遡行なんて笑えるというか泣けるというか。
潜ってる最中に、ヘッデンがメットから落っこちて流れていっちゃった~😞かろうじて回収してもらった。ふぅ。
ペラペラ雪渓ばっかり、だんだん神経マヒしてきます。
足つかない。こんなとこでロープ出しての泳ぎなんて😵
小雨が時折落ちてきてとうとう来たか!こんなところで~😵と思ったが、まだまだ嫌がらせ程度で大丈夫。
でもやっぱりため息だ~😖
裏越後沢手前の雪渓は長大で先が見えません。ペラペラの入り口をちょっと入ったところの右岸から外に出てジャリジャリの悪いスラブから巻こうと空身で交代で挑戦しますが、悪すぎ。ボロボロの砂利壁からは落石の嵐
ここで真打登場。泥親父の異名を持つNASさん(御年ン歳、こちらも首にボルト入り💦) が見事ジョリスラを突破!泥親父ここにあり!✊
ですが雪渓まで降りる手段に悩みました。
懸垂するか…といっても何しろ支点が無い。
しかも乗り口となる雪渓の末端は接地してなく、薄く先細りで垂れ下がっている。
ジョリスラトラバースは支点も取り難く非常に危険。
スラブを巻いて懸垂となればどんだけ時間かかるんだか…ブッシュまでかなり追い上げられ時間切れお座りになるかも…
戻って別ルートから巻きなおそうか…?いやぁ、ちょっと…戻るといっても懸垂💦
「もう(ハーケン)一本でやっちまおぅ!(懸垂を)」「(縦リスでしかもあんまり効いてない一本なんて)絶対ヤダ!」とのやり取りあり💦
みんなでリスを探しまくりやっとの思いでハーケンを2本かろうじてそれなりに💦効かせることができ(ほとんど縦リス💦泣きたい。)、何とか雪渓上に斜め懸垂で乗ることが出来ました。
一つの大きな核心でした。
写真だとなんてことないけど、実際は見た目よりずっと急で脆いジョリスラのナナメ懸垂です。
雪渓の登り口は接地してなく、薄めでペロ~ンと若干垂れ下がっててオウムの嘴状。ヒヤヒヤ。
ここの雪渓は全雪渓中で一番長大で安定していた。(ような気がする。)降り口はなんとか対岸に乗り移りフリーで降りられた。(一部バイル使用)
さすが噂に聞くオイックイ、巻くとなればたいそうなことで更に1日2日はざらにかかりそうなので、運が良かったとも言えます。
今山行中、雪渓上を歩けたのはここともう一つくらいあっただろうか?
裏越後沢出合い手前まで雪渓は続いており、途中の中越後沢はびっしりと雪で埋まっていました。
この雪渓は年を越すかもしれません。
雨混じりの天候で体もココロも冷えましたが、ほとんどの雪渓の下を運よく突破できたのは大きかったと思います。
悪いところも率先してスタスタとトップを行ってくれるトシ、水線突破得意の伸と良い凸凹コンビ。うど子はどっちもアキマヘン💦
極悪部分はNASさんの真打登場と頼もしい限りで、ワシはただの味噌っかす。
手取り足取り引っ張り上げたり押し上げてくれたりとお姫様遡行本当にありがたいことです!
男衆3人ならもっとずっと早いやねぇ。ごめんなさい💦
無事にオイックイを終え、裏越後沢出合いで幕。
テンバとは名ばかりで水線と同じ高さの河原しか無く、雨が来たら後ろの急な尾根(ブッシュはあるがほぼ岩壁)に逃げてセルフをとって時が過ぎるのを待つしかありません。ここはエスケープも無い奥利根本谷ど真ん中!
なのに雨予報😖ため息ばっかりだわよ。その割に宴会は楽しい!😃
これがテンバ。水線と同じ高さで降雨一発サヨナラ~。
運よく幸いに一晩無事に眠ることが出来ました。
ここで雨にやられなかった事は非常に大きい!
15日(小雨時々本降り不安定)
今日はハト平上部の佐市平と呼ばれる台地を目指します。予報は相変わらず良くない。
行程的にも少しはラクができるかと思いましたが、ナカナカ悪いところもありました。
要するに延々と雪渓と水とヘツリと巻き。でも細かいことは忘れてしもうた。
雪渓と水との格闘はもう勘弁して欲しいがこの期に及んで勘弁してくれない。一同ブルブル。
魚留の滝を軽く左から巻くとほどなく立派な大利根滝登場。
ほうほう、ここがかのユウメイな大利根滝なのねぃ😃
NASさんトップで登攀途中から雨が本降りに。
ここは名所だし晴れていればかなり嬉しいはずなのに。
大利根滝だよ~❤
いくつかの悪場をやり過ごして、小雨降る中イタドリぼうぼうのハト平あたりでラーメンシステム大休止。
ハト平から約一時間過ぎたあたりで佐市平のテンバ地帯到着。物色しながら歩く。
これまでテンバ適地はいくつもありましたが、ここが一番安全な良い大幕場地帯でした。
ここら辺りは右岸、左岸ともにテンバ適地が多く草を刈れば合計何十人でも泊まれそうでした。
ここまで来れば雨が降ってもなんとか大丈夫!最悪尾根からエスケープも出来そうでかなり気が楽になりました。
雨がザ~っと降ったり止んだりめんどくさいけど、ウスヒラ、ナラタケの収穫たっぷりの大宴会。
せっかく河原の良い宴会場なのに途中のザァザァ降りでタープに退散!
苦労して切り出したぶっとい薪も、焚き火が消えてしまいもったいないことをしました。
もったいないといえば、NASさんのハーネスの取り外し可能ギアラックがいつの間にか勝手に外れてしまい、高級?ガチャ/スリング類もずいぶんいっぱい泣く泣く残置しています💦
次に来た人はラッキーですよ~!
16日(雨、時々本降り止んだり)
予報は更に悪化。
今日は絶対に詰めあがるぞ!てゆ~か余裕でしょ。夜は風呂入って焼肉ビールだぜ!なんて若干気も緩みがち。
でもますます天気悪くなりそうでウカウカしていられません。朝のうちに距離を稼ぎたい。
名前の付いた大滝だけでも4個超える日です。3日目にしても朝っぱらから雪渓とお水の格闘が延々と続きます。
ホントもうイヤっ!💦水なんか触りたくもないし見るのもヤダ!💦寒すぎ!😖
こんなペラペラばかりです。もっと長いのがほとんど。そんなヤツの下で泳がされたりする💦
ミニ人参滝みたいな滝を巻き、雪渓を抜けた本物の人参滝は立派な滝ですが水量も多くとても登れる気がしません。
トシちゃんトップで右のボロいリッジからガレた馬の背を経て急なブッシュ帯に入りトラバース。
踏み跡があるという話ですが全く分からずヤブの登りは腕力勝負だった。
悪い雪渓を潜った先の深山滝はNASさんトップで右壁から。
何故か大滝登ろうとする度に雨が本降りになる。どんよりです。。
登攀途中あっという間に増水、茶色い濁流が落ち口から噴き出してくる。
雪渓を潜った直後ですが、もう水は茶色い濁流になってしまい雪渓下の沢床は危険。間一髪で命拾いしました。
ホントなかなか勘弁してくれない沢だここは😖
雪渓を潜ると深山滝。テラスから。この後増水し茶色い濁流となりここは濁流で埋まった。
深山滝。ビレイ用のハーケンを打つがどうしても入らない。少し増水してきた。このあと濁流に。
みんなで登攀中、小石大の落石がうど子の左目に命中。頭はガンガン、首は軽いむち打ち症状でア、失明したな、片目で良かったと即諦めましたが、なんと全くの無傷に等しく遠いものならそれなりに見えるいつもの老眼に戻りホッとしました。
全員元気に登攀完了。
だんだん沢が小さくなってくるのが分かる。増水して茶色い水は水深や底の状況が良く分からないがなんとか進むことができる。
この期に及んでまだまだお水との戦いは続く。
赤澤滝はすごい水量なのでまるで無理。下から見上げて右から巻くか左から巻くか迷ったが結局右岸の小さな窪状からの草付を選択。
かなりラクな巻きでしたが対岸を見るととんでもなくて、右岸にして良かったと胸をなでおろす。
なんだか今日は雪渓がいっぱい!出ちゃあ潜りって感じだ。
滝を超えるとお決まりのペラい雪渓と水。雪渓は今まで20個以上は絶対、30個とかそれ以上は越えてきたと思う。
最後の水上滝は岩が赤っぽい。傾斜は緩めでさほどの威圧感はなし。
これまたNASさんトップで右壁のフェースから。またまた定番の雨。いったい何なの?💦
ガタガタ震え止まらずカラダはガチガチに固まってるが、これで最後の滝だと思うとなんか嬉しく、ロープに繋がったフォローの気楽さでルンルンと楽しく、一つ一つのホールドを愛しむように感慨に耽りながら登らせてもらった。
この谷は終盤の大滝でやっと高度を上げてくるようです。他にも割と高い滝やもっと悪い滝があったと思うけどもう何がなにやら💦
各大滝の登攀グレードはそれほど高くなく3プラ程度と思われますが、高度感はあります。
どの滝も贔屓の芸能人か遠距離恋愛のつれない彼に逢うかのように嬉しかったミーハーなワシ(^^;)
ここまで来て完全遡行をやっと確信できた。
もう悪いところはない。
さぁ、あとひと頑張りだ!
「早く行け!」とさっきまで言ってたNさん、「ちゃんとアブラコゴミを全部採れ!手伝え!」との指令に変わる💦
雪渓が断続する息の切れる登りをこなすと、オォ!三角雪田だ!本当にきれいなデカい三角形をしていた。
悪天で若干濁りはあるが、三角雪田から落ちる水源の水を汲み感激の記念撮影。イェイ!
この辺りまで来るともう気分は舞い上がり状態。涙チョチョ切れ~!
ヒヒヒ。
奥利根本谷最初の一滴。
見た目よりも急な雪田を滑落に注意しながら登ると一息で登山道に出ました!やった~!✊😃
終わった。詰めた!長かった。感激というよりも感涙でした。
ガッチリ握手!
翌週あたりは裏越後沢手前の雪渓以外はほとんど落ちてブロックの上を歩けるかもしれません。
条件が良ければ3級の沢とも言われる奥利根本谷ですが、今回は雪渓はもとより水量も多く、水温も低く、天気も悪く、また増水と難易度的にはそれなりに結構上がっていたと思われます。
雪渓はどれもいつ落ちてもおかしくなく、無事に詰め上げられたのは運によるところも非常に大きかったかもしれません。
条件、遡行技術もさることながら、総合力と判断力と決断力、そして「運」が大きく左右しそうです。
私自身は最悪の事態も覚悟してこの山行に臨みました。
目の前のことを一つ一つ静かに受け止め受け入れていくしかない。
岩や草木や水に自身を溶かし込み馴染ませて行く。
そうして前に進む。
動物としての本能に耳を傾けひるまず自身の力を生かすこと。無事に自らの巣に帰ること。遊びを知った人間として楽しむこと。
沢登りってすごいね。
あらためて自然の偉大さ、包容力を感じ、また恐怖を実感しました。
仲間の絆あっての沢登り。
一人じゃ行けなかったよ。
感謝。
どっしりと重厚で風格のあるさすがの奥利根本谷。
大いなる自然が支配する谷。
我々はこの谷と一体になれただろうか。
終わってみれば大充実の思い出に残る山行となったと思う。
ブルブルガタガタ震えながら水源の碑を撫でさすって記念撮影。
ペタペタ、なでなで、スリスリ、イヒッ😃トシのメットに未だ付けっぱなしのヘッデンがこの山行を無言で物語る。。
またまた降り出した雨の中、丹後山を越え食べごろのチタケだらけの急な下り3時間で登山口に到着。
越後湯沢の仮眠室付き24時間風呂に浸かり飲み屋で充実満足の乾
良い夏休みだった。
(記:うど子)