梓川から国師岳へ
--岩屋林道もどきルート、地形図に騙された編(嗚咽)--
2015/8/29-30
うど子
暑い夏だったがこのところいきなり涼しくなり気温低下、数日間雨混じりの天気が続いていた。
夏の終わり、気温低下、雨…ときたらア~タ、そう!これはもうキノコの季節到来じゃないっすか!
本当は真面目に一泊で沢登りに行くつもりだったのだけれど、どうも都合がつかず一人旅ということもありお気楽なルートで歩いてくることにした。
巻機のヌクビ沢は新幹線代が高い、秩父の大荒川谷は昔行ったことあるけど帰りのバスに間に合うか怪しい、真ノ沢もしかり。
ってことで、急遽捻出した梓川岩小屋ルート。
「奥秩父、両神の谷100」には沢ルートとして紹介されているが、どうやら廃道が脇を通っているらしく沢登りというほどでも無いな!と計画書は割愛、ビールやらカモ鍋材料やらしこたま背負い、完全に気を抜いたお気楽モードで出発。
前夜小淵沢駅でステビバ。翌朝小海線始発でGO!
小海線に乗るのは何を隠そう35年ぶりくらいです(^ ^;)ずいぶん立派な車体になったなぁ。
車窓から眺めると、なんとオォッ!人家の庭先にタマゴタケはじめキノコがボコボコにょきにょき出てるじゃないの!
心臓バクバク舞い上がってしまい、危うくもう少しで信濃川上駅で下車し損なうところでした(^ ^;)
梓山バス停下車、うまそうなレタス畑地帯を過ぎ、町田市民休暇村の立派な施設を過ぎ、さぁてキノコ山行の始まりだ!
霧雨だったが雨足が強まってきた。
ん?堰堤があるな。良し、ちょっくら竿を入れてみっか。
あらら!一投目からチビ岩魚がかかっちゃった!
幻の大岩魚、の子供。写真拡大し過ぎです~!
実はこの梓川、ほとんど釣れなくなったとかで竿は持ってきたものの内心は全く期待してなかったのだ。
ここでまた第二の舞い上がり。
二匹目のドジョウを狙い次々と先のポイントに移動…してふと我にかえった。
「こんなことしてたら着かない!」
そそくさと竿を仕舞って再び歩き始める。
むむむ~!キ、キノコ!きのこ、キノコだらけ~!
地面にも柳の樹にもわんさかワンサカうんじゃらけ~!
ザックが重いのにその都度屈んで立ち上がったりの辛いスクワット、ザックを放り出したり、ほんの10mすらちっとも進めずふと我にかえった。
「こんなことしてたら着かない!」
意を決して歩き出す。
良さげなポイントもスルー、キノコは目の前によっぽどの優秀な菌種が現れた場合のみ採取!とルールを決めた。
水道施設?のある林道分岐で沢沿いにまっすぐ進むがこれは間違い、右手の林道を上がっていく。
地蔵沢出合い手前で再び林道の分岐が現れた。
地蔵沢の橋をわたって林道が延びているが、これは先の唐松久保沢へと本流を離れて行くようだ…
地形図には無い新しい立派な林道が建設中で右手の梓川本流左岸上部へと延びているのでこれを少し辿ってみると、本流を離れて枝沢の方へ登っていくので引き返す。
情報はいつもの通り水線と標高を書き入れた地形図と、梓川の遡行図のみ。
ちなみに私が持参した地形図はPCからアウトプットした国土地理院の新版。
地形図を信じ、とにかく梓川本流沿いに南進すれば良いんでしょ!と藪に突入。
前置きが非常に長くなったが、今振り返ると、どう見てもこれが騙され梓川岩屋林道珍道中の端緒なのであった。
ここで地蔵沢の橋を渡り林道に入るべきだったのだ!
事前に家で地形図を眺めると、廃道とは言っても梓川本流沿いに進めば自然と国師岳に着くじゃないのさ、と、ろくに下調べもせずなめ切ってのんきに構えていた私がバカだった。
地形図にはくっきりと梓川林道が本流左岸沿いに記載されている。
これだな!と進んでみるがすぐにドン詰まってしまった。
あれぇ?
踏み跡はあったりなかったり、途中立派な車道跡らしき幅の林道跡も現れたがすぐに消えちゃったり。
唐松久保沢出合手前からは立派な踏み跡が現れた。
ふぅ、やっと梓川岩小屋林道に乗ったな、と思ったのもつかの間、この踏み跡は左岸の枝沢沿いにずっと登っていくばかりでまたまた引き返す💦
本流沿いに道らしき道は無く、適当に堰堤を越え左岸をヘツリ…ナメ滝を登る…アレ?なんで?(^^;)
おかしいな?これじゃ沢登りだわ。
地形図と道が全然合ってないわ。別のとこみたい。
どうやら唐松久保沢を越えたようだが大幅に時間をロスしてしまった。
地形図を信じていた私は、ずっと沢沿いに踏み跡を探して進んでいた。
薄い踏み跡はあったりなかったり、突然消えて激藪になったり、沢を遥か下に眺める高いところをトラバったり、沢床をジャブジャブ歩いたり、倒木を乗越えまくったり…
早い話が、地形図の道は「無かった。。」(泣)
いっそのことずっと本当に沢通しで行った方がよほど早いに違いないが、今日はなめた装備でザックはぶち重く、ラバーソールの沢靴なのでヌメった岩には弱いのでイマイチその気になれない。
やたら時間がかかり、果たして今日中に岩小屋に着けるのだろうかと焦ってくる。
何度地形図を眺め倒しても頭の中は??マークだらけで不安になってくる。
ルートがなかなか見い出せず、もう本流沿いに適当に進むしかない。
と、決心した途端目印が現れホッとした~と思うと目印は高く上がっていき山腹をトラバースさせられ、そしてプツッと見失ったりする。
沢床は大人しく山腹の傾斜はさほど急でもなくどこでも歩けるのに何でそんなに登るのよ?という感じで納得がいかず頭をひねるばかり。
時には沢床をどこでも歩けるのにいきなり目印が現れ、わざわざ沢を渡渉して対岸の台地に登らされたかと思うとプツッと目印を失うという具合で目印に翻弄される。
沢屋の習性なのか、巻きは低く小さくすぐに沢床に戻ろうとするのが余計災いしてルートに乗れない。
ルートや目印を無視して適当に南進した方がよほど早いかもしれない。
歩こうと思えばどこでも歩ける。
しかし、左手のキノコ袋を手放せないほどキノコはワンサカ😃
嫌になるころ、ヤッター!岩小屋到着。もう17時になろうとしていた💦
なんか半分テントがはみ出る狭い岩小屋だなぁ⤵
おかしいなぁ、広くて快適って書いてあったんだけど…。でも真ん中に木が倒れかかってる写真を見たような気がするからこれで良いのかな?
雨で何もかもびしょ濡れだが時間もギリギリなので焚火も割愛、冬山形式でテントの人となる。
テントと言っても防水性無しのドーム型ツェルトなので内部もビショビショなのだぁ。
だって広い岩小屋だっつうから…💦
住めば都。宴会が始まってしまえばこっちのものだ。
やはりカモ鍋は旨~い!柚子胡椒が最高。
ハナイグチのプリっとビロビロっとした食感もたまらん!🍺
予想以上に時間がかかったので翌朝は早起きして6時10分出発。
目の前には目印がルートを示しているので今日はお気楽かもしれない!
C2180の二俣付近でまたプツッと目印を見失ってしまった。
アリャ~??
おかしぃなぁ。しばらくは本流沿いに進めば良いはずなのに?
もう構わず適当に進む。
C2250手前から適当に左岸の尾根に乗る。
この山行通して全般に地形が穏やかで、倒木はあるものの基本的には疎林でどこでも比較的歩きやすい。
獣道なのか踏み跡なのか定かでないが、幾筋も踏み跡的なものがあるのでさして苦労なく進むことができる。
明らかに国師岳の北に延びる尾根の背に乗ったなと思った頃から更に道が明瞭になったが、あとはもう国師に向かって適当に進むだけだ。
このあたりから頻繁に目印が現れ始めた。一体どこから続いていたのか?
考えても仕方ないので有難くこの目印を辿らせてもらい、後はお気楽に国師岳に無事到着!
これは目印付きの立派なオンザルート💦国師手前の倒木地帯ですがワンポイントです。ここら辺は目印ベタうち。
昨日から雨が降り続き何もかもびしょ濡れ。
思ったよりもえらい苦労したけど、ポルチーニもゲットしたしまぁ良いか!(^ ^;)
大弛峠への登山道は呆れるくらい歩きやすい超超高速道路でありました。
帰宅後ネットで情報を調べると、要するに私が辿ろうとした地形図の道はとうに無く、現在の梓川岩屋林道ルートは唐松久保沢への林道を利用した新たな?ルートであり、もっとずっとお気楽で素早く岩小屋にアクセスできるようです。
古い地形図には何故だかちゃんと林道を経由した現行の破線(新)ルートが載っているのに、新版の地形図には現在使われているこのルートは消され、すでに道形のない古すぎるルートが記載されているので注意が必要!
全般に穏やかな地形なので、迷ったとしても南進すれば良いので危険は少ないですが、ルートをはずすと私のように時間はかかるかも。
頻繁に立ち止まったり踏み跡を探したり偵察に行ったり戻ったりと、ルートの検討自体に相当の時間を費やしてしまいました。
また、私が泊まった岩小屋もどきは本物じゃない狭いヤツで、どうやらC2180の二俣を本流ではなく支流に少し入ったところに本物があるようです。
そこからちゃんと国師へのルートが延びている模様です。
行く前にちゃんと下調べをしとけばなんつうことなかったというお粗末なお話(^ ^;)
なめ過ぎでした💦
次はリベンジして現在の新?廃道をちゃんと辿り、本物の広い岩小屋にヌクヌク泊まって巨大岩魚の刺身とマツタケを食べるつもりです!