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ディスコ!ディスコ!ディスコ!【F's GARDEN -Handle With Care- Vol.32】 by DJ GON

2019.07.16 08:52

来たる7月22日は「ディスコの日」です。

日本記念日協会という団体が昨年の2018年に認定した記念日らしいです。なぜこの日かというと、アメリカ映画「サタデー・ナイト・フィーバー」の日本公開日が1978年7月22日だったことからきているそうです。


記念日が認定されたせいもあって、昨今ディスコが再燃している動きがあります。マハラジャが都市部各地で復活したり、限定イベントが開催されたりと…。いずれも年齢層が高く、若い頃ブイブイ云わせていた人が当時を懐かしんで楽しんでいるという構図。そんないい大人に影響されたディスコを知らない世代も、徐々に浸透してきているみたいです。


そもそもディスコとは何か?


ディスコは「ディスコティック」の略で、語源はフランス語だが、発祥は1970年代初頭のアメリカ・ニューヨークとされている。(諸説あり)

基本、ディスコは「ダンスホール」のことを指していて、予算や音響等の理由でバンド演奏ができない為に、レコードを大音量でかけて楽しんだことが起源とされている。(諸説あり)


当初はソウルミュージックがかかっていたが、もっとノリの良いダンスミュージックが客に受けたため、主流はビートの効いたサウンドへと変わっていった。(諸説あり)


この頃、お店の横を通った時に、別のお店から流れている音楽とビートがたまたま合って聞こえたことがヒントとなり、ビートを繋ぎ合わせて次々にレコードをかけていく手法が生まれた。(いずれも自分が噂で聞いた話なので諸説あると思います、スミマセン)


ビートを合わせて曲を繋ぐというのは今日のDJでも不可欠な演出となっている。

そう、DJというクリエーターが誕生したのも、ディスコができたあたりからとされている。


DJの仕事とは?


DJの仕事は、2台のターンテーブルを使って、曲を繋いでいくのが基本。ジャンルによってはDJの作業も少し違って、レコードを擦ってスクラッチ音を出したりするのは、HIP HOPで多く使われる手法。ダブのサウンドに乗ってラップやアドリブをするのはアフリカンやレゲエで多くみられる。


今ではDJも進化し、PCやモバイル端末、コントローラーで多彩なエフェクターを入れ込んだ演出が施されたりしている。ただ、どんなジャンルであっても、テクニックを駆使していても、共通するDJの大きな仕事は選曲だ。


基本的なところ、DJは何を基準で選曲しているのか?


選曲に正解はない。極端な話、何の曲をかけようが問題はない。ただ、その場に合った選曲が求められるのは当然のことである。

では、どのような流れで選曲するのがいいのか?

これも正解はなくて、どんな曲を繋いだっていい。でも曲の流れが悪いと客がうまく乗れなくなる、雰囲気が悪くなるなどが起こってしまいます。


難しいところではありますが、曲の繋がるポイントを挙げるとするならば…


■ジャンルを合わせる

基本、同じジャンルの方が繋がりは良いです。流れが作りやすいと思います。


■テーマでつなげる

トータルでみてテーマで括られている、コンセプトがある、などがあると聴いている方もわかりやすいです。


■ボーカルの男女のバランスを考える

ボーカルで男性ばっかりとか、女性ばっかりではなく、バランス良く並んでいる方がベター。


■楽器を合わせる

曲の終わりがギターで締めくくられているなら、次の曲のイントロはギターが使われている方が自然に繋がりやすい。エレピならエレピ、他の楽器も同様です。


■ビートが近い曲を選ぶ

曲の終わりのビートと次の曲のビートを合わせる方が自然な流れで聴くことができます。いわゆるBPMを合わせて前の曲と次の曲を繋ぐDJの基本の手法ですが、最近はPCやアプリなりが自動でやってくれるので、以前ほどテクニックは必要なくなってきました。その他繋ぎ方はいろいろあるのですが、BPMは合わせる、またはなるべく近い方が違和感は少ないです。


■選曲の意図を明確にする

これは上級者テクになりますが、選曲が上手な人ほどなぜその曲を選んだのかがハッキリしています。

例えば、新曲である、来日するアーティストの曲である、リバイバルヒットしている、何かタイアップされている、などなど。理由はなんでもいいんです。何でもいいとはいえ、選ぶ理由もセンスで左右されます。

自分も昔、先輩方から「なぜその曲を選んだ?」「テーマは何だ?」とよく言われました。そんなの関係ないじゃん!と当時は思っていましたが、センス良い人はそこを大事にするんですよね。理由も納得させられることが多いです。

もちろん、そんなことを考えない素晴らしいDJがいるのも事実。

ただ、チョイスする曲って無限にあるので、ある程度その制約の中で絞った方が選びやすいのもあるのです。


その他にもありますが、これらを考えながら選曲していきます。


また、同じ曲調、同じテンポだけでずーっと進めていたら、聴いている・踊っている人も飽きてくるのです。その時、ガラッとジャンルや曲調を変えるというのもアリです。変えるタイミングもセンスですが、ある程度の曲数で変えたり、客を見ながら雰囲気を読み取り変えていくのも大きなポイントです。


つらつら好き勝手書きましたが、要は一人でも多くの人が共感すればいいのです。全員を夢中にさせることは難しいので、より多くの人が支持すればいいのです。もっと言えば思い描いた層に刺さればいいのです。


でもそれは難しいのです。

「選曲がいい!」というのは個人の好みもありますし、かけた曲のインパクトによって印象もずいぶん変わってきてしまうものです。

曲をかけて繋げていくだけの作業ではありますが、どれだけ優秀なDJでも「選曲する」というのは答えのない永遠のテーマでもあります。


最後に、まもなく迎えるディスコの日にちなんで、オススメのアーティストをご紹介したいと思います。


【KC&The Sunshine Band】

アメリカ・フロリダ出身の人種混合大所帯バンドです。

メインであるKC(ハリー・ウェイン・ケイシー)が一旦引退したため、バンドの活動は1980年代に休止しましたが、若手アーティストを中心に彼らのバンドの音をサンプリングされ始めた1993年に見事復活。現在もゆる~く活動しています。

そんなKC&The Sunshine Bandのお気に入りベスト5を紹介します


5位 Keep It Comin' Love

4位 Get Down Tonight

3位 That's The Way (I Like It)

2位 (Shake, Shake, Shake) Shake Your Booty

1位 I'm Your Boogie Man


『ベリー・ベスト・オブ KC&ザ・サンシャイン・バンド <ヨウガクベスト1300 SHM-CD>』


いずれも1枚のベストアルバムに収録され発売されています。

ぜひこの1枚を聴きこんで、選曲に入れてみて下さい。

そして、ディスコの日にフィーバーしてもらえれば最高ですね!



DJ GON

趣味でゆるーくDJをやっております。ジャンルはR&B、ソウル、ファンク、ディスコ、ハウス、あとちょっとEDMも。

最近はDJもデジタル化の波が押し寄せていますが、たまにはレコードのグルーヴもいいものですよ。