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Hanna Czajkowska(1917 - 1991)

2019.07.17 09:04

今日のポーランド絵本のご紹介はHanna Czajkowska(1917 - 1991)です。

彼女は先日詳しく紹介したJan Marcin Szancerの教え子の一人で、ポーランドの現存する最も古く、最も大きな出版社「Nasza Księgarnia」(1921年創立、1954年〜1991年の間は国営出版社)で多くの子供のための作品を制作しました。

また当店がただいまオマケでお付けしているポーランドの児童雑誌「MIS」のイラストレーターの一人でもあります。

今回買い付け出来たHanna Czajkowskaの絵本は2冊だけなのですが、そのどちらでも可愛らしいイラストレーションと写真のコラージュを組み合わせた手法が使われていて、その作風の特徴は掴むことが出来るかと思います。

コラージュとイラストレーションを組み合わせる手法と言うと、現代のイラストレーターでは、自分はベアトリーチェ・アレマーニャやアンネ・エルボーなどが思い浮かびますが、そうした現代のアーティストともつながるセンスも感じますね。

絵をデザインとして捉える視点、とでも言えば良いでしょうか。

これは言い換えると、絵を抽象化する作業の中での、ある領域を超えるか、超えないか、と言ったことなのかもしれません。

Hanna Czajkowskaは先に挙げた作家と違うのは、コラージュとイラストレーションという次元の違うものを同一画面の中に並べる中で、その違和感を意図的にそのまま残していると思える部分でしょうか(アレマーニャやエルボーは異なる次元の素材、イラストレーションをとても上手に、洗練された手付きで、違和感のない美しい画面に仕上げています)。

その違和感は何だか可愛らしくもちょっと不気味な印象も与え、例えるなら「不思議の国のアリス」の世界が持つような現実と非現実の融合、とでも言えるかもしれません。

可愛らしいだけでなく、絵としても興味深く面白いと思える部分が多い作家ですので、是非オンラインストアの方でも御覧ください。


当店のポーランド絵本はこちらです。

*只今当店では8月末まで、「ポーランド絵本」を含み、合計金額が6000円以上を一度にお買い上げのお客様に、ポーランドの児童雑誌をオマケとしてお付けしております。この機会に是非ご利用下さい。(一旦お取り置きの上、合計金額6000円以上のお会計にする場合でもオマケはお付けさせて頂きます)