650cホイール(タイヤ)のススメ | トリック向けピストカスタム
650cとは
650cや700cなど、これらはホイールのサイズ規格を表します。
スポーツタイプの自転車のホイールは、一般的に「700c」というサイズ規格です。
このサイズ(700c)は、ロードバイクやクロスバイク、そしてピストバイクに共通するホイールサイズです。つまりメジャーなサイズ規格。
一方「650c」は、いまではほとんど見かけないサイズ規格。
新品での販売も一応は有りますが、入門用グレードの性能がほとんどと言われます。
実際、650c規格で高性能なホイールを作ろうと思えば"手組み"が選択肢になると思いますが、精度の高い650cリムは相当レアと思われます。
2010年前後までは「ZIPP」など有名メーカーも高性能な650cをリリースしていたようですが、2012年ごろから殆どのメーカーがリリースしなくなり、今は廃版になっています。
そんな悲しいサイズ規格。650c。
ちなみに、よく似たサイズ規格に【650A、650B】がありますが、これらは650cとは全くの別物です。互換性なし。
これについては"B4C様のブログ"が分かりやすく説明されてます
700cと比較したときのメリット/デメリット
700cの利点として
・タイヤやチューブ、リムなどのパーツ選びに困らない(700cサイズのホイール関連パーツの流通量は多い)
・見た目かっこいい!(←ホイールが大きいと、車体バランス的にかっこよく見えますよね笑)
など主観(?)も入りますが。現実的に入手性が良くて、高性能なパーツがたくさん存在します!それが700c。
比較的手に入りやすいものから、完全レース用のものまで。
選択肢がひろく、「完組みホイール」も700cなら選び放題です。
一方、今回テーマの「650c」。
このサイズと、700cサイズとの互換性は全くありません。そもそもサイズが違う故、タイヤやリムの流用は不可です。
加えて、650cサイズのパーツ流通量は極めて限定的です。ニッチなアイテム。
パンクすると難儀です。650c用チューブはどこでも手に入るものではないので、チューブパッチなどパンク修理キットは必須です。
そしてサイズが700cより小さいからといって、別に軽かったり、性能がいいモノでもないです。
・・メリットは一体どこに。笑
強いて言うなら、私はそんなに変化を感じませんでしたが。ホイールサイズが小さくなることで【輪行バッグ】に入れやすくなる・・(かも)!
輪行 with 650c。
トリック系カスタムに使える650c!
パーツも少なければとびぬけた利点も特にない650cですが、手持ちのピストバイクを手軽くトリック仕様にしたいとき、選択肢の一つとしておススメします。
フロントホイールに650cを使うと、ダウンチューブとタイヤの隙間を広くとることができるので、バースピン系のトリックをすることができます!
700cでバースピン系トリックをやってみたい場合は特殊なフォークを使ったり、専用設計のフレームを入手する必要があります。ですが、ホイールサイズを小さくすればてっとり早くバースピン系に挑戦できます。
ホイールだけなら交換も簡単です。一台のピストで【トリック練習用/走り用】を簡単に切り替えられますしね。
あとは、見た目の変化も楽しめるのではないでしょうか。
"ちょっとカスタムがマンネリ化してきたーー"というとき、650cサイズを入れてみると、フロントが少し下がって「逆スローピング」のような見た目になるので、結構印象変わります。
ピストバイクの組み方はこれといってルールがないので、フロント650c化にもぜひトライしてみてはいかがでしょう!
※ただし、このカスタムをすることで、フロントホイールのブレーキ面も下がることになるので、フロントブレーキを装着する際はビーチクルーザー用などのアーム長めのモノや、後付けブレーキ台座などを使うことになります。
フォークに直付けするタイプのフロントブレーキ&台座。
※フォークの形状によって取り付け用パーツが異なるので、事前にフォーク形状をしっかり確認しましょう。
さいごに"650c"のホイール関連パーツなどをご紹介。
タイヤは安定のパナレーサー
レアな650cリム。手組み用に。
パンク時のチューブ交換に。サイズ表記は要チェックです
miki