現実味おびる「アベ大不況」・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■現実味おびる「アベ大不況」
冷夏に消費増税という愚策
公開日:2019/07/18
南米ペルー沿岸から太平洋赤道
付近の日付変更線にかけ、
広範囲で海面水温の高い状態が半年
以上続く「エルニーニョ現象」の
影響などで、東日本を中心に記録的
な冷夏が続いている。
16日も関東では気温が上がらず、
東京都心部や前橋市では日中の
最高気温は5月並みとなった。
東京都心部では日照時間が3時間
に満たない日が20日連続となり、
統計を取り始めてから最長。
気象庁は「エルニーニョ現象」の
終息を発表しているものの、
先週12日付の第一生命経済研究所
の発表によると、
〈冷夏が長期化すると、日本では
経験則的に個人消費の悪影響が及び
やすく〉なるという。
同発表によると、1990年代
以降で「エルニーニョ現象」発生
時期に景気後退期だった割合は
46.6%に達し、通常の景気
後退期と比べて1.8倍になる。
実際、93年と2003年の冷夏
では、「教養娯楽」のほか、
夏物衣料の影響を受ける
「被服及び履物」、ビールや
清涼飲料などの「食料」などの
支出が押し下げられたという。
7~9月期は日照時間が低下する
と実質家計消費が減少する相関
関係にあるといい、同時期の
日照時間が10%低下すると、
家計消費支出は0.64% 程度
押し下げられるという。
仮に今年の7~9月期の日照時間
が03年並みとすると、家計消費
は0.5兆円、実質GDPは
0.3兆円それぞれ押し下げられる
ことになるという。
タダでさえ景気悪化が懸念される
が、過去と異なるのは、今年は
10月に安倍政権が旗を振る
「消費税10%」への引き上げが
予定されていることだ。
通常であれば、7~9月期は増税前
の駆け込み需要が期待される。
ところが、その時期に景気後退期に
突入するのだから、増税後の景気が
ますます冷え込むのは間違いない。
経済評論家の斎藤満氏がこう言う。
「このまま冷夏が続けば、おそらく
7~9月期のGDPはマイナス、10
~12月期も増税の影響でマイナスに
なるでしょう。2期連続でマイナスと
なれば、安倍政権がどんなに数字を
ごまかしても世界的に見て景気後退に
入ったと判断される。景気後退が予想
されているにもかかわらず、それでも
消費増税に踏み切るのは愚の骨頂と
言わざるを得ない。日本経済が沈没
しかねません」
いよいよ「アベ大不況」が現実味を
帯びてきた。
【転載終了】
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10月の消費増税は海外からも愚策
と批判されていますが、安倍首相は、
「モリカケ」で財務省に縛られてい
ますね。
まさに、財務省のやり方は
「肉を切らせて骨を断つ」ですが、
安倍首相は保身のために国民を犠牲
にしたようなものです。