あなたは何故その仕事を?理由のない目標は人をブレさせる
『自分の目標に〝理由〟を持っている人』って意外と少ないんじゃないかなーって思う。
要するに『なんでその目標なの?』『その目標を達成してどうするの?』と質問すると、大して何も答えられない状態。
目標を持つこと自体は大事なことだけど、この肝心な理由の部分で誰もが思考ストップしてしまってはないだろうか??
結構大事な事なので一度考えてみて欲しい。
誰もが30歳で独立したいという理由がハッキリしてない
美容師やってると殆どの人が一度は思ったことがあるだろう〝30歳までに独立する〟という目標。
これって何故30歳なのか?明確な理由が言える人はどれだけいるのだろう?
『1つの区切りだから』
『10年仕事したから』
『何となく皆そう言うから』
これらの答えには全く理由がない。
曖昧な理由は後でいくらでも都合の良い甘えに転換されて〝逃げ〟を生む。
ただ30歳という区切りをつける事が目的になっていて、29歳じゃ駄目な理由がないし、31歳じゃ駄目な理由もない。
じゃあこれが例えば、
貯金額の目標とリンクして考えているなら理由として成り立つかもしれない。
独立資金として500万円貯めたいから、1年で50万貯金しないといけない。だから10年かかる。よって30歳じゃないといけない。
ここまで計算されているなら、30歳である理由が(ある意味)明確ではないだろうか?
そもそも自己資金が500万年円である理由も、独立資金で必要な内訳がキッチリ調べてあるなら意味があるが、
何も理由なくただ思いついただけの500万円という基準に意味があるのだろうか??
300万円じゃだめなのか??
ここまで言うと、
『そんなの、理由を突き詰めていけばキリがない!』と言う人がいるかもしれないが、実はそんな事はない。
物事には全てキチンとした理由と言うものが絶対にあるものだし、ただそこまで考えている人とそうでない人がいるだけだ。
30歳で独立したい!
年収1,000万欲しい!
これらの目標の先にある『で、どうするの??』がハッキリとしてないと、人はいざその目標を追いかけはじめた時に、ブレてこんな疑問を持つ。
『アレ??なんでこの目標にしたんだっけ??』
目標を立てた具体的な理由がないと、ちょっと辛い事があったり、うまくいかない事があるとすぐ疑問が生まれて挫折する。
誰かに決められた目標だったり、何となくの目標であればあるほど、その疑問は大きくなるし、人のせいにしたくなる。
だから目標には理由があった方が絶対にいいのだ。
『何をしたいか?』ではなく『何故やりたいか?』
美容師は離職率が非常に高い職業として知られているが、美容師に限らず職業を挫折する人にはある一つの理由がある。
ただ辛い職業だからとか、収入が少ないからだとか、競争が激しいからといったものは、実は本質ではない。
その本質は『なぜ美容師になったのか?』に理由がない事が大きな原因であると僕は思っている。
100人中100人が明確な理由を持って職を選んでいるわけではないと思うが、
『美容師である理由』が無い人間は、わざわざ辛い思いをして仕事を続ける理由が見当たらないのだろう。
(だからと言って、違う職に就きたい理由もない事がほとんどだ)
美容師という仕事で、目の前のお客様を〝自分の手で〟喜んでもらいたい!幸せにしたい!人の人生の節目に寄り添える、そんな素敵な仕事をしたい!
だからこそ、美容師をしている理由が誰しもにあるのだと思う。
人が仕事に苦しんでいる時に『なぜ続けているんだろう?』と疑問に思う理由は、その仕事を選んだ理由がないからである。
選ぶ理由が無いものに、続ける理由も辞める理由もないのは当たり前だ。
人は必ず『何故?』で動くものなのである。
人は考えるのが面倒。だからこそ考える
人は考えるのは面倒くさい。
ある程度までは考えたいけど、ある領域からは考えることをやめてしまった方が楽。そんなもんだと思う。
ただ、知っているのと、知らないのとでは壁にぶつかった時に大きく差が出る。
理屈を理解したり持論を持っている人の方が、信じるものが強く働き行動の指針になる。
目標の理由、いま一度考えてみても良いのではないだろうか。