誰に投票したっていい?参院選の投票率の低さを見て感じたこと
昨日の参院選での投票率は、48.80%だったようです。これは戦後2番目に低いという衝撃のデータ。
ここまでSNSが普及し、身近の様々な人が問題提起し呼びかけを行っても、有権者の意識は上がらず、事態は何一つ好転していないということが露呈してしまいました。
今回は九州などで豪雨が発生してしまったということも要因としてはあると思いますが、参院選に限らず、依然として選挙の投票率が低い原因はもっと他にあると思っています。
それは、主にこの二点でしょう。
「選挙で一票入れても何も変わらない」「誰に投票していいか分からない」と思っているから。
前者については、はっきり言いますが、これは全くもって前提が誤っています。
もし一票で変わるのなら、恐らく日本はもう崩壊しているでしょう。
後者の状況そのものについては、致し方ないと思います。しかし、だからといって行かなくていいという理由にはなりません。
ではどうしたらいいのか?
端的に言えば、投票理由なんて何だっていいから、とりあえず一票入れればいいんです。
候補者や党の政策を事前にある程度把握しておくのはベストではありますが、それが面倒臭いのなら、適当な理由をつけて票を入れてしまいましょう。
「候補者の見た目がなんとなく優しそうだから」とか「駅前で握手したから」とか、顔を知らなくても名前の感じが好きだからとか、それすら面倒なら、鉛筆転がして決めたって良い。
重要なのは、その後です。
一票入れると、その候補者が不思議と気になるんです。まず早速その日の晩、あの人当選したかな?と気になります。当選したらその後の動きが気になります。あの人ちゃんと仕事してるかな?とか。もし失言したり国会で寝てたとなれば「あの野郎、もう二度と入れねぇ!」となるでしょう。
そうです。もう既に政治に少しずつ興味が湧いていますよね。
お恥ずかしながら僕は初めて投票したのが24歳の時で、その時に投票した人は丸川珠代さんとはっきり覚えています。今でも報道で見る度に、頑張ってるんだな〜と思います。
つまり、関心がないから投票にいかないのではなく、関心を持つきっかけのひとつとして投票に行くのです。まずはそこからじゃないでしょうか?
関心があれば、国民一人ひとりが政治家を監視することに繋がるわけで、政治家自身にも緊張感も生まれます。
正直な話、僕は政治は全く詳しくなく、今回、支持政党については毎日新聞が出している「えらぼーと」を参考にして決めました。これは、自分と候補者や党の方針の一致度がわかるもので、よく分からない政策についてはシンプルにまとめられた解説もあります。そのおかげで、10分程度で目当ての党が見つかりました。
ただし候補者は決定打に欠けたので、親戚のおばさんが推してきた政党の人に入れました。これで良いと思っています。
つまりのところ、真の問題は投票率ではなく、関心の薄さです。しかし票を入れることで僅かながら関心が生まれます。小さな関心を積み重ねて、徐々に大きなものに変わっていけば、皆の望む形に近い日本になるのではないかと思います。