ニュー・ヤンキース

2019.09.28 04:29

今回は大阪府茨木市にある無所属の硬式野球チーム、ニューヤンキースの加古誠監督を取材させて頂きました。

実はこのニューヤンキースですが、どこの硬式野球リーグにも属さない硬式野球チームです。

2000年に設立され、現在で19年目となります。

そんな監督にチーム作りについて色々と質問させて頂きました。


何故、無所属のチームを作られたのですか?

→親の負担を少なくし、子供達が大好きな野球をやる為です。


当時はお茶当番や、選手の送り迎えなど、親の負担がとても大きく、家庭環境によっては、野球がしたくても出来ない子達が沢山いました。


そのような状況の時に

「子供達に野球教えてくれないか?」と依頼をされ

教えていると、試合をしたい、ユニフォームが欲しい、とどんどんチームになっていきました。


親を巻き込んだ野球になってしまうと、どうしても出来ない子が出てくるので

片親でも野球が出来る環境を作り、大好きな野球をする、これが大切だと思っています。


ら何か練習の際に意識をしている事はありますか?


→必ずやり切る事です。


長距離走をよくやらせるのですが、育ち盛りの中学生だと、どうしても成長の差で足が速い子や遅い子の差が出てきます。

それにも関わらず「タイムを切れ」と言ってしまうと、まだ身体が出来ていない子達は切れない事がしんどくなってきてしまいます。


そうではなく、何周なら何周と決め、その目標を全員がやり切る事が大切だと思っています。

10kmなら、10km。

遅くても、速くても1つのテーマを自分なりにやり切る、と言うことを大切にしています。


これが達成感だと思っています。

言葉かけなどはどのようなことを気をつけていますか?


→意識を高める事、結果を求めない事を意識しています。


結果を求めるとどうしてもプレッシャーになってしまいます。

そうではなく、大切なのは、自分から上手くなりたいんだ!と言う気持ちが重要です。


家に帰って自主練に取り組む、それで、結果が出る。

最初から結果を求めるとプレッシャーになってしまうんですね。


なので、子供達の小さな変化は気づいたら言うようにしています。

そのコミュニケーションを取っていく事で監督は見てくれてる、と感じると嬉しいと思います。


今の子達は平等に育っているからこそ、言葉掛けがとても重要となってきます。

過度な言葉や、過度なプレッシャーが野球を辞める原因となってしまいます。


子供を粗末にしない。


そこは凄く大切にして、指導していますね。

加古監督の考える良いチームとは何ですか?


→子供らしく、挨拶が出来て、一生懸命元気を出しているチームです。

チームを運営していくうえで、何か気をつけている事はありますか?


→目標と目的を間違わないようにしています。

中学生野球をしている子達の大半は高校野球が勝負の場です。


勿論、チームとしての目標は勝つ事であったりするかもしれませんが

目的は選手が健全な身体と健全な精神を養う事だと思っています。



ニューヤンキースの目標は皆で最後までやり切る事です。


高校野球で使うための身体やスキルの基礎を作り、高校野球へ送り出すのが大切だと思っています。

その為、ウォーミングアップや、トレーニングなど、身体のケアや強化に関しては念入りに、そして慎重に行うようにしています。


取材をしてみて


今回取材を通して、加古監督のお話や、選手達の表情を見させて頂いたのですが、本当にチーム全体がいきいきとしていて、楽しそうに、そして本気で練習を取り組んでいるのが印象的でした。

専用球場もあり、夜間でも出来るバッティングゲージや、トレーニング施設もありと施設自体もとても充実していて、今後の選手達の活躍が凄く楽しみです。

K-Masato

ニューヤンキース

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