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tayutauao

7月24日、クロノスタシス

2019.07.23 18:50

心は放たれて次の住人に明け渡したアパートの部屋のように空っぽだった。

今わたしを繋ぎとめてくれるものなどないように思えた。

満たそうとしたら壊れてしまいそうだった。

やわらかな風の吹き込む部屋に帰りたかった。

大きな犬のような存在感の植物のあるリビングに。

料理をすると暑くなるキッチンに。

開け閉めに力のいるバスルームに。

ひとりがよかった。ひとりぼっちになりたかった。

壊れてしまいそうなとき、誰にもわたしのわたしの空っぽを満たせないとき、繋いでいてほしいのにあなたがいないとき、わたしはひとりになりたかった。