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相手を尊重する気持ち

2019.08.02 21:55

まさにそう思います。

奏者を大切に扱ってくれない組織や、そこから派遣依頼を受けて赴いた現場でそういったところが何度もあります。その中でもひどいと感じたのは国内企業。何がひどいって、肩書きが上の人の態度。小学校の時に学級委員になったら突然威張り始める子っていたじゃないですか。リーダーという立場を勘違いしている子。あれがそのまま大人になっちゃった、みたいな人に何人も出会いました。

そうした現場へは派遣されて演奏しに行っていて、完全に「よそ者」としての対応。命令口調。中でも最も呆れたのが目の前で挨拶しても毎回無視することです。


ちなみに同じ業種の外資系の場合は全然違って、非常に対等な目線で仕事をしていました。


もちろん、常に対等な目線が良いと言っているのではなく、当然目上の人へオフィシャルな場所でフラットな対応をするべきとは思いません。そうではなくて、自分から見て年齢が下の人、後輩、学生、生徒さんなどに対してい一個人として尊重せず無下な対応をする意味も必要性も感じていないのです。


「尊重」


みんながいるからその場所が成立している、と考えればそうなるのが当たり前だと思っています。


仕事において責任者や指示を出す人、まとめ役、リーダーが存在するのは当然ですが、その人が別に偉いのではなく、そうした担当、役割なだけです。したがって指示を受ける側が下っ端でもない。

みんながそれぞれ重要な役割を持っていて、誰が欠けても成立しないわけです。そう考えればお互いを尊重する気持ちも生まれてくると思うのです。


辻氏がおっしゃるように、上記のように子どもの学級会みたいな組織の中に入らなければならなかった時、「この場にいるのはお金をもらうためだけ」と思って心を閉ざして仕事をしていましたが、自分にとってデメリットなんですよね。

音楽ってそういうものじゃない!という気持ちが強くて、その現場から帰宅するとドッと疲れてしまう。心に負荷をかけてしまっている。そんな不健康なことをしていたら、他の音楽仕事に影響が出てしまう。


お金のことだけを考えたらもちろんイヤでも続けたほうが良いのかもしれないけれど、流れの悪い排水溝のような生活は最もしたくないので、現在距離を置いているところですが、今のほうがよほど健康的で充実しています。



荻原明(おぎわらあきら)