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旅の記憶。

ひとり旅2日目その2 ミラノ名所めぐり

2016.03.20 21:40

ミラノの治安やいかに?悪名高き地下鉄に乗ってみた。

犯罪率が高いといううわさのミラノの地下鉄。ガイドブックや口コミサイトなどにもその手口が事細かに書かれており、万全の体制で挑みます。

いままでの旅は、同行者もいたことから、恥ずかしながらこれといった防犯対策はしていなかったわたし。さすがに今回はひとりなので、貴重品を肌身離さず持ち歩ける「セキュリティポーチ」を購入。


これを首からぶら下げ服の下に隠します。パスポートと現金、クレジットカードを収納。バッグのお財布に入れたのは20ユーロくらい。出し入れが少し面倒ですが、安全面重視です。

さて、地下鉄の1日券を求めて駅構内をうろうろ。自動発券機は使いこなす自信がなかったのと、ジプシーが寄ってきて親切を装い、小銭をせびられるのが嫌だったので、タバッキかキオスクで買うことに。

地下鉄の改札がある地下に降りて行くと、それらしき売店が。1日券は4.5ユーロと予習済みだったので、5ユーロ紙幣を差し出し、

「Un Biglietto girnaliero perfavore.(1日券を1枚くださいなん)」

と言って一日券をゲット。切符は改札を出入りするたびに改札機に通します。


イタリアの切符って日本みたいに小さくないのねぇ。素材も紙でペラペラ。

切符を手にしたところで、最初の目的地「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会」最寄り駅「カルドナ駅」を目指します。

ミラノの地下鉄は色別に分かれているので、東京の複雑怪奇なそれよりとっても簡単。緑色であるM2線乗り場は、色に沿って歩くとすぐに着きました。

カルドナ駅はほかの地下鉄も乗り入れるハブ駅でもあるようなので、「カルドナ方面」という表示があるのでわかりやすかたったです。



改札口付近はこんな感じ。以前は切符を買わなくても好き勝手に改札を通ることができたらしく、スリの被害が多かったそう。

切符を購入していないとホームに入ることができなくなったようで、治安も以前に比べてかなり良くなったみたい。


車内の様子。空いている席があったらすぐに座ったほうが安全っぽい。不審な動きをしているひとは見当たらず、みんなスマホをいじったり、本や新聞を読んだり。銀座線となんら変わりない雰囲気。

「※▼☓○■〒△●※▼☓○■〒△●※▼☓○■〒△●※▼☓○■〒△●」

うわぁぁ。。。

油断をしていたら、えっらい早口のイタリア語でまた話しかけられた。

おじさん、怖いよ、わかんないよ、せめて英語で話しかけてよ、てか話しかけないでよ。。。と、無視を決め込んでいると、

「Can't you speak Italian?(イタリア語しゃべれないのかよっ)」

と、いきなり英語で怒鳴られる。そうだよ!喋れないし聞き取れないよっ。

「I can't speak Italian at all.(ああそうさ、イタリア語は一言もはなせないよっ)」

と返しましたところ、

リアルに、

┐('д')┌ 

こんな顔をされた。。。おじさんは英語に自信がないのか、その後は無言。

実はこの旅で、あきらかに客引きを目的とした人以外にも、いろんな人に声をかけられたわたし。道を聞かれたり、スーパーの洗剤を取って使い方を聞かれたり。。。

日本ではそんなこと滅多にないのに不思議~。それだけ街にうまく溶け込んでいたってことだなっ(ホントかよ)。



そうこうしているうちにカドルナ駅に到着。ミラノの地下鉄には車内アナウンスがないので、おじさんとの攻防戦に気を取られ、あやうく乗り過ごすところだった。

人の流れにそって地上に出るとカラフルな糸のオブジェがある広場に出ました。


カラフルな糸のオブジェ。トリコローレカラーがイタリアっぽい。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の道順はなんとなく頭に入れておいたので、糸のオブジェを背に横断歩道を渡り直進します。そろそろお目当ての看板が見えてくるはずなんだけどなぁ。


あった!世界遺産「最後の晩餐」を指しているとは思えない控えめな看板(笑)。これが見えたら着いたも同然。看板通りに左折をします。


じゃんっ。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会です。

世界イチ有名な壁画である「最後の晩餐」は、予約なしではまず見ることはできないそうです。

わたしは、日本からオンライン予約をして事前購入をしました。3ヶ月前から予約可能。すぐに埋まってしまうので、予定がたったならすぐに予約を!

最後の晩餐予約サイト→http://www.vivaticket.it/?op=cenacoloVinciano

予約方法を日本語で解説したサイトはこちら→http://www.shinanomatsumoto.com/2013/04/davinci.html

1度に見る人数は25人程度。時間も15分と決まっています。これは、部屋の温度や湿度(人間の吐く息や発汗)による影響を最小化するための措置なのだだとか。

予約と同時にメールで送られるバウチャー券はプリントアウトして持参を。受付で入場券と引き換えます。


オンライン予約ではオーディオガイドも同時に予約できます。15分という短い観覧時間。待っている間にガイドを聞いておけば、じ~っくり最後の晩餐を観覧できますよ~。



オーディオガイドを聞いたりしているうちに予約時間に。係の人が、「8:45分の予約の方~」と、イタリア語と英語で集合をかけます。いよいよご対面です!



最後の晩餐といえば「ダビンチ・コード」。おかげでヨハネは女性にしか見えないし、ガイドのおじさんはトム・ハンクス(ちがうけど)。

損傷が激しいとガイドブックに載っていたけれど、思いの外、鮮やかな色彩が残っていたように思います。すごいな、これが教科書で見た最後の晩餐、本物。自然に感動の涙あふるる。。。

「パシャ、カシャ」

ん?感動の涙をそっとふくわたしの耳にシャッター音が。

おい、神聖な最後の晩餐、撮影は一切禁止だったはずっ。不届き者がいるではないか。

むきーっ!

しかし、小心者のわたしは注意することができず、てか、係の人もスルー。。。

え?実際はこんなにゆるいの?ガイドブックのうんぬんは大げさ?

せめてもの抗議の姿勢で、写真を撮り続けるおばさまをじーっと見ていたら、係の人が、

「Picture Allowed(撮影可能)」と一言。

ええええええ!撮影OKなの?

あとから知ったのですが、わたしが感動に浸っている間、撮影が可能になった説明がされていたらしい。2016年1月から突然OKになったそうです。

ごめんよ、おばさん。睨みを効かせたおかしな東洋人はさぞ奇妙だったことでしょう。気付いた時は残り時間わずか。バッグからデジイチを出す時間もなかったのでiPhoneでパシャリ。水平もホワイトバランスもあったもんじゃない(涙)。




とはいえ、ミラノ訪問最大の目的を果たしことに大満足。続いては次なる目的のミラノ大聖堂を目指します。来た道を戻りながら、動き始めたミラノの朝を眺める。


バスを待つ人々。


お掃除中のシニョーレは、カメラを向けると、

「どこから来たんだい?君は日本人?」らしきことを、またまたイタリア語で聞かれる。

「si!」と答えると、「 Buon viaggio!(ボン・ボヤージュ)」ですって!

こんなやりとりがとてもうれしい。かわいいらしいシニョーレ。ありがとう。



ミラノ大聖堂には、カドルナ駅に戻って、地下鉄1号線(赤)で向かい混ます。「ドゥオモ駅」で下車。改札を出て地上に上がると目の前にドゥオモが姿を現します。



圧巻。


500年もの歳月をかけて完成したミラノ大聖堂。レリーフひとつとってもその精巧さが際立ちます。写真の天使ちゃん、どこか娘の小さいころに似てる(薄ら笑いっぽいところ)。




外観を見て回るだけであっという間に時間が過ぎる。。。


ドゥオモの入場チケットは、大聖堂の両脇にチケットオフィスがあります。

仮設っぽいので、いずれはどこかに移動するのかもしれません。

あんまり予習をしていなかったのですが、チケットにはいくつか種類がありました。

私が購入したのはこちら。

【ドゥオーモパス A タイプ】 15.00 ユーロ

(特典)

・ドゥオーモの屋上(エレベーター使用)

・ドゥオーモ大聖堂

・博物館

・サン・ジョヴァンニ・アッレ・フォンティ洗礼堂

・サン・ゴッタルド教会

それぞれの施設のチケットを単品で購入することもできたり、屋上に階段を使用する場合はもう少し安くなるパスもありましたが、体力に自信がないわたしは迷わずエレベーター付きの15ユーロのAタイプを購入。



内部は「荘厳」という言葉がふさわしい空間が広がります。ミラノでは際限なく続くことを,「大聖堂の現場のように長い」と表現することがあるそうな。

すべてをファインダー収めきれないほど奥行きのある空間。ああ、なんて美しいのでしょう。


繊細なステンドグラスはじっとみていると万華鏡のよう。



エレベータ利用のドゥオモパスを使って、屋上にも上がってみます。100を超える尖塔がきれい。


青空が広がる3月初旬のミラノ。が、しかし。

寒い。

東京とほぼ同じ気候というので、アウターはトレンチコート。インナーにはユニクロのヒートテックを着こむも、寒い。。。日が差しているときは暖かいんだけどね。。。

寒さに耐え切れず、屋上を後にします。


来た時は、まばらだった大聖堂前の広場。屋上から降りたときにはたくさんの観光客で賑わっていました。うわさに聞くミサンガ売りもらほら。自撮り棒を売る人も。あと、サム・スミスを歌うミュージシャン。

次の更新ではミラノ街歩き編をお伝えします~。




サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会 (Santa Maria delle Grazie)

最後の晩餐 (Cenacolo Vinciano)

住所:Piazza Santa Maria delle Grazie, 2 Milano

行き方:ミラノ中央駅からは地下鉄「M2線(緑色)」に乗車。CADORNA FNT駅で下車(乗車時間約10分)。「CADORNA FNT」駅から最後の晩餐までは徒歩7分ほど。


ミラノ大聖堂(Piazza del Duomo)

住所:Piazza del Duomo, Milano

行き方:地下鉄M1・M3ドゥオモDuomo駅から徒歩1分



ミラノ2目のお財布その(2)

・地下鉄1日券 4.5ユーロ

・ドゥオモパス(A) 15ユーロ

*最後の晩餐は、日本からのオンライン予約で購入済み

(チケット:8ユーロ、日本語オーディオガイド:3.5ユーロ)