テミン◇ize 16.3.18 ②
②観客の歓声がくれた戦慄を忘れることができない。
─ [ACE]活動前、Mnet[4つのショー]に出演したとき、1人でもうまくできることを証明してみせると言っていた。
十分に証明したようだ。
これは本当に主観的なことなんですが、その“証明してみせる”という言葉は、とても自信がない自分自身に言っていました。
自らの決意のようなものというか。
欲があるせいか、今回のアルバムは名残惜しいです。
一生懸命やりましたが、心残りな部分がないこともないです。
─ だが、ステージだけではなく、ステージ以外でもファンたちとのコミュニケーションもすごく自然だったが。
SHINeeのメンバーたちといるときは、5人なので、個人個人の思いを伝えるには時間が足りません。
話の得意なメンバーがいるので、僕は慎重に話すほうですけど、ソロの場合は1人でファンの方たちと共感して疎通しなければならないです。
なので、できる限り正直なテミンの姿で近づくようにしています。
─ 音楽放送で1位をとったときも、何度も観客席に行ってたね。
僕が、感じたことがあります。
パフォーマンスというものは“お見せするもの”で合っていると思うけど、とにかく音楽と歌詞、ダンスの感性をみなさんに伝えることが歌手だと思います。
ダンスがうまい人は本当にたくさんいるけど、観客とどれだけ疎通できるかで、アーティストか平凡な歌手かに分かれると考えています。
僕は、自分が思うミュージシャンの理想を目標に持って、そこに神経をたくさん使いました。
曲に没頭しながら、観客たちにやはりその感覚を伝えたいと。
─ KBS[ユ ヒヨルのスケッチブック]のようにファンよりも一般客が多いステージでも、それがうまくできるのか。
確かに一般客の方たちは、声を出して熱狂してくださるというよりも、落ち着いて見てくださいます。
そういう部分がちょっと大変です。(笑)
僕がエネルギーを発散するほどフィードバックがあってこそ、もっとうまく表現できるんですが…
本当にプロになるためには、そんな方たちの感性まで引き出すことができなければならないです。
今でも課題です。
─ カムバックVアプリでは、緊張しない方法を身につけたと言っていたが。
どうにも今回は初めてのアルバムよりたくさん準備することができたので、少し緊張が解れたところもあります。
あと、僕がなにしろ内向的な性格なので、“緊張しない方法を知った”というのは、自信を持ってやろうという言葉だったんでしょう。
─ 自信はどうやって得たのか?
時間の経過を無視することはできません。
性格が元々内向的なんですが、SHINeeの活動とソロ活動を少しずつ少しずつ積み重ねながら、自分なりに自信がついたようです。
ステージでも何でも、僕1人でするのではなくて、そのときそのときの状況、そして観客たちの反応が合わさるものですから。
tvN[SNL コリア]出演も、以前だったらかっこ悪いイメージがついたり、笑える記事が出ることに対して心配してたんですが、今は寛大になったというか、楽になりました。
壊れるときは壊れて、ちょっと正直になる必要があるかなと思うようになりました。
イメージ管理よりは、状況に合った姿をお見せしたかったです。
─ 失敗に対しての自責感も早く振り払えるようになったのか。
いいえ。(笑)
これが問題で…
小心的な性格なので、失敗したり気に入らない部分があったりすると、それを繰り返し考えます。
こういう癖のおかげで、成長できることもあったけど、また別の点では苦労した場合も多かったです。
─ だが、デビュー9年で自分がつくるステージを掌握する気分というのは、特別なようだ。
実際、僕が見た時は、まだ本当に足りない部分がたくさんあります。
自分では残念な部分が全部見えるのに、ファンの方たちや周りの方たちからステージのコントロール力が良いという話を時々していただけて。
本当にありがたいですし、良いと思って見てくださってるんだなぁと思いたいんですが、共感ができません。
それが大変です。
─ 見ている側は“あんなに完成度の高いステージをつくったら、次は果たして何をするんだろう?”と気になるが、むしろ本人はやることがたくさん残ってるというような心境だね。
音楽的な部分やパフォーマンス的な部分で、それぞれ最高の場所に立つ人がいるじゃないですか。
そんな人たちと自分を比較しながら、限りなく足りない部分を見ています。
─ 今回のアルバムに対しても“前回よりは自分のスタイルが少しつかめた”程度の意味しか持っていないのか。
実は、目標としてきたことがもう1つあります。
どこにも話したことがないんですが…。
今の歌謡市場はどうも聞きやすい音楽に焦点を合わせているようです。
それは決して悪いことではないんですが、今回のソロ活動をきっかけにパフォーマンス中心に見ることができる音楽、そしてソロパフォーマーに対する関心をもっと引き上げたかったです。
─ 今日、未熟だという言葉を本当にたくさん言っていたが(笑)、ひょっとして自分を褒めてあげたい点はないのか。
本当に個人的な考えですが、あー、僕の口からこんな話をしてもいいんですか?(笑)
周りの方が僕に“人を惹き込む何かがある”とおっしゃっていました。
とても良いスタッフの方たちが多いので、僕の場合はあえてたくさんよくしてさしあげたり、何かを買ってさしあげたりというより、おひとりおひとりに心から感謝する気持ちを持っています。
それを感じてくださるから、また更に絆が強くなるんだと。
─ ファンたちも同じような感覚を受けているんじゃないだろうか。
ファンの方たちにも感謝しています、本当にたくさん好きでいてくださります。
いつも一生懸命応援してくださるおかげで、そのエネルギーを僕がたくさん貰っています。
音楽放送のステージに立つ時もそうですし、特にドームコンサートの時はファンの方たちの歓声がすごく大きくて、体で感じられるほどでした。
その戦慄を忘れることができません。
─ そんな観客席をステージから眺めた時の気分はどうか。
観客席が見える時…それが醍醐味です。(笑)
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