仕事で得たスキルや実績よりもそこに至るまでの「努力」が大切な理由【面接で知りたいポイント】
仕事の話をするときに「昔はこうだった」「こんな実績を出してきた」などの昔話はつきものですよね。
そういった実績の積み重ねがあって今の立場があるわけです。
ただ、その時と今やっていることが違うことがほとんどです。
同じことを同じように今やって結果に繋がるのか?
繋がらない可能性のほうが高いです。
何故か?
技術は進歩して時代は変わるからです。
そのやり方が時代に合わなくなって上手くいかなくなったから
その時その時で勝つためにやり方を導き出して
そういった過程を繰り返して今のやり方になっています。
昔からやり方が変わらない場合は、それが今でも勝てる最善の方法なのか、勝てていないかのどちらかです。
常にアンテナを張ってキャッチアップが早い人材を企業が求めるのも
そういった変化のスピードが速くなってきているからであって
それは年齢は関係はなく、ただ、経験から判断における質が異なってはきます。
必ずしも変化だけが大事という訳ではなく
先にもありましたが、元々試行錯誤があって今のやり方があるので
その中に必ず良い部分もあります。
今、最高のアイデアを出したとしても
別のタイミングだとそれが最高ではなくなり
常に頭を使って変えていくからノウハウも磨かれていきます。
昔話の中と同じレベルの結果を出すためには
その時の仕事をそのまま出来るというよりも
その時と同等の成果を出せる質の仕事をすることができる必要があります。
そのためにも本質的な部分を見落とさずにアンテナを張って従来の良い部分を活かしてキャッチアップを速くできるスキルは重要だと思います。
立場が変わるとやる仕事も変わり
プレイングでない管理職がいきなり現場仕事をするというケースは少ないでしょうが
過去のやり方に固執をするとチームとしての結果が出なくなるのはこの部分が足りていないからです。
キャリアで考えると
能力やスキルってセーブ機能がないんですよね。
もちろん、一度やった仕事をリセットすることもできませし経歴として記録には残りますが、完全に切り替えて経験を全く活かさないとなるとそれはリセットに近い状態です。
いかに過去に営業職で素晴らしい実績を出していたとしても、10年以上営業職をしていないと
その10年のブランクは恐ろしく大きいです。
他の職種でも近しい色を持つ仕事は沢山あって、その経験を活かしてその時の強みを現職で活かすような意識を持って維持することで積み重なり磨かれていきます。
様々な場所を経験させてもらえる環境で
完全に切り替えてしまうと
今までの経験ってなんだったの?となってしまい勿体無いですよね。
今までの経験があるから、別の視点から仕事を見ることが出来たり、経験を落とし込んで業務に活かすことが理想で
ジョブローテーションの本来の目的は
「繋げる」ことにあります。
ここで繋がらないと「過去の出来事」として昔話になってしまいます。
別の会社に転職をした場合も同様で
元々抱える課題を採用する人材の経験でクリアにできると考えて採用するわけですので
単に昔話を聞きたいわけではありません。
職務経歴書も基本は直近の経歴を見て判断します。
「こういう経験があるからこういう視点で仕事ができる」という繋がりが増えていくこともキャリアの作り方の一つです。
全部を理解して見れる人はほとんどいないでしょう。
ただ、経験を活かして今やっている仕事とリンクさせることで
一つの職種だけでは理解できなかった
見ることが出来なかった景色で仕事を進めることができます。
その個々人のリンクが繋がって機能したときに
網羅して広い視点を持ってチームとして実績を出せるわけで、1人で仕事をするのではなく組織として仕事をする強みもここにあります。
そういった輪の連鎖も、繋げる意識と磨く意識があって初めて実現ができます。
個人のキャリアとしても繋ぎ合わせることが大切で、過去やってきたこと、今やってることの先に何があるのか?何をすべきか?見つけるヒントになるでしょう。
その上で方向転換の必要があれば、外の環境に繋がりの先を求めることも一つですし、留まって繋げていくことも一つです。
仕事が嫌いじゃないから、真面目に本気で向き合っているからこそ楽しくやろうと頑張っているわけですから
頑張れる環境って自分では理解しているはずです。
将来、昔話ではなく
現在進行形で話ができるキャリアを実現させてくださいね。
一つ一つの経験を無駄にしないで
結び付けて考えてみてください、必ずどこかしらで繋ぎ合わさります。
足し算というより掛け算で考えるイメージを持つと広く目的を意識出来るようになります。
繋ぎ合わせる選択肢がなくてわからない場合は、キャリア専門のエージェントに相談することで自分の可能性も見えてきます。
前向きに仕事を考える上で参考にしていただければ幸いです。