パンドラの箱
2016.03.27 12:20
その箱は決して開けてはならないよ。
開けても良い事は何も無いのだから。
この箱に出会わなかったフリをして、
上手に通り過ぎなさい。それが最善。
分かっていても、分かっているから、
余計に見たくて見たくてたまらない。
中に一体何が?その好奇心が命取り。
きっと、ありとあらゆる後悔が注ぐ。
ギリシャ神話も、現世も変わらない。
人間とはとても愚かで哀しい生き物。
いつだって理想ばかりを夢見て歩き、
遠のく様な現実に身を投じてしまう。
悪魔も呪いも、自分の弱い心の産物。
罪を犯し続け人を傷付け、心を蝕む。
良心の呵責、善悪の思い込み。幻想。
不正解の石ころばかりにつまづいて。
それでも魂はいつだって立ち上がる。
底無き沼にハマってもあがいている。
パンドラの箱の話には続きがあって、
主人公が急いでフタを閉めたために、
残ったもの、人類に残されたものが、
たった一つだけあったそうです。
そう、それは「希望」なんです。
だから今もこの地球は存在している。
こんな私もまだ未来を見つめている。
いつだって生きる価値があると信じ、
何が起こっても、愛さえ見失っても、
前に。明日へ、自分を連れて行って。
未来にまた絶望や失望が待ってても、
喜びや幸福だって、手を広げている。
生き抜く事。いつでも息をし続けて。
沢山の事を赦して赦されて微笑んで。
あなたが描く以上のあなたを生きて。
あの箱を開けた事で希望と出逢えた。
悪くない。この世界には希望が在る。
生き抜ける自分をいつも信じ続けて。
(2014.May)