スイスの首都ベルン(Bern)はクマ(ベーアBär)の都
スイス連邦議会議事堂があるスイスの首都で、チューリッヒ・ジュネーヴ・バーゼルに次ぐスイス第4の都市ベルン Bern の語源が熊=Bear であることは、7月8日の昼下がりに訪れるまでちっとも知りませんでした。ベルン市の発展に貢献したツェーリンゲン家ベルヒルト5世がこの地で猟をしたときに最初に射止めた動物が熊だったとか。それで熊という土地の名にして熊がベルンのシンボルとなり、今では市の紋章が熊なのはもちろんのこと、ベルン州の旗も噴水も時計塔にも熊があしらわれており、さながら熊ちゃんの都といった感じでした。
ここの旧市街はU字型に弯曲して流れているアーレ川 River Aare に囲まれて、U字の出っ張りの外には実際に生きた3頭の熊ちゃんが放し飼い?されている熊公園 BärenPark があります。
あいにくこの日は暑くて、熊たちがニーデック橋 Nydeggbrücke からすぐ見えなくなってしまい、写真を撮ることが叶いませんでした。
そんなわけで、代わりにスイス連邦議会議事堂とアーレ川近くの公園前で出会った可愛い光景でご勘弁ください。
お決まりのバラ公園、ローゼンガルテンRosengarten は余り期待していませんでしたが、とても綺麗でした。さぁ、川を渡って旧市街へ参りましょう。
旧市街のメインストリート は石造りのアーケードです。
そぞろ歩いていきます。
アーケードの外、車道はこんな感じの石畳で両側に旗がいっぱい。
トラムが通ります。
そしてこれがベルンの旗ですね。
噴水も点在します。
サムソンの噴水 Samsonbrunnen、ライオンの口を巨人がこじ開けているのだそうです。
間もなくマルクト通りの終点にある時計塔ツィットグロッゲ Zytglogge が見えてきました。
時計塔の仕掛け時計は毎時4分前の56分から鳴り始めるそう。今4時数分前で、多くの人たちが固唾を呑んで見守っているところです。
仕掛け時計はやっぱり熊ちゃん!
時計塔を裏側から見るとハウルの動く城みたいでした。
少し広い通りへ。
右は子喰い鬼の噴水 Kindlifresserbrunnen。ちょっとわかりづらいかな。
正面からですとちょっと衝撃的。
今度は連邦議会議事堂ブンデスハウス Buneshaus へ向かいます。
写真の右端の水溜まりは、ブンデス広場に数箇所の噴水が間欠的に吹き出ているもので、子供たちが楽しげに水浴びをしていました。
大きな議事堂の後ろは展望台になっています。雪解け水の流れるアーレ川がきれいです。
キルフェンフェエルト橋 Kirchenfeldbrücke からの眺め。
橋の反対側には大聖堂が見えました。旧市街を離れます。
橋を渡りきると真正面にベルン歴史博物館がありました。
朝にはローザンヌの旧市街散歩、午前中はラヴォー・エクスプレスでのブドウ畑めぐりをして午後にベルンを訪れました。そんな7月8日月曜日の最終目的地は一転して山の中、ユングフラウ周辺とも呼ばれるベルナー・オーバーラント地方にあるウェンゲンです。続きます。