ビバリーヒルズの18　シルクホースクラブ 2019年度募集

ビバリーヒルズの18　募集価格1800万円

野中厩舎　ノーザンファーム生産

父リアルインパクト　母父スニッツェル

種牡馬リアルインパクトは初年度産駒から活躍しており、現時点で[5-5-4-10]と好成績を上げている。母トキオリアリティーのポテンシャルとパワーを強く伝えるとともに、母の良い所を引き出している印象だ。

リアルインパクト産駒のニックス配合はまだ明確になっていないが、トキオリアリティーの北米パワー血統をいじるのがポイント。この配合からは、ラウダシオン、トライフォーリアルが新馬勝ちしている。

母ビバリーヒルズはノーザンテースト≒Storm Bird、In Reality 5×5とクラフティワイフのパワーを増幅した配合。そこにリアルインパクトを配して、Eight Thirty≒War Relic 6・7・7×9・9・9・9・9とトキオリアリティーの北米パワー血統をいじった形を実現させた。北米の名牝系トキオリアリティー×クラフティワイフは注目の配合。

また、ビバリーヒルズがNorthern Dancer 5・5・6・6×3と濃いクロスを持つため、緩和のリアルインパクトとの配合により、緊張→緩和のリズムと「3/4 Northern Dancer、1/4異系」を実現させた点も好感。

懸念点は野中厩舎とノーザンFの関係。

野中厩舎はリーディング上位の厩舎ではあるが、ノーザンFとは関係性が薄く、結果が出ていない。牧場での期待が高い馬であれば、すでに結果を残している御用達の厩舎にするのでは？

また、野中厩舎の特徴として、ダートの勝ち星が非常に多いだけに、本馬もダート短距離に出てもおかしくない。この血統で米国血統馬とダート短距離で勝負するのは分が悪い。

◆野中厩舎×ノーザンF生産

【総評】

リアルインパクトの良い所を存分に生かした教科書通りの好配合馬。現段階で勝ち上がっているリアルインパクト産駒にも該当し、早期から堅実に走ってきそうな印象だ。父リアルインパクト×母父スニッツェルという配合から、時計の掛かる芝1200がベスト条件になりそう。ただ、ダートを主戦場とする厩舎なので、ダート短距離に出てしまうと、勝ちあぐねる可能性もある。

「血統」「厩舎」「ノーザンFの意向」のベクトルがバラバラな印象を持つ本馬。堅実に走りそうなので、募集価格1800万円はお得感はあるが、上級条件で活躍するイメージは持てない。厩舎に良いイメージがあり、ノーザンFの意向に拘らない方にはオススメできる１頭。

堅実性　　★★★★☆

大物感　　★☆☆☆☆

お買い得　★★★★☆