ふりかえりと分かち合い
体験学習の基本は「振り返り」です。体験を振り返ることで学びに変えるわけですが、より効果的に学びを得るためには学び方を知っておかなければなりません。
どのように振り返るかがファシリテーターとして最も重要で、最も難しい活動です。振り返りの方法にはいくつかありますので、紹介します。
●振り返りシートを使う
●ペアで話し合う
●小グループ話し合う
●道具に置き換える(写真など)
●全体で話し合う
振り返りシート例A(下の文章を完成してください)
①私があらためて学んだのは、私が(は)・・・・・・・
②私が気が付いたのは私が(は)・・・・・・・
③私が驚いたのは私が(は)・・・・・・・
④私が嬉しかったのは私が(は)・・・・・・・
⑤私ががっかりしたのは私が(は)・・・・・・・
⑥私にとって必要だと分かったのは、私が(は)・・・・・・・
⑦私が今後取り組みたいと思ったことは、私が(は)・・・・・・・
⑧私が役立てたいと思ったことは、私が(は)・・・・・・・
振り返りシート例B
1 今の実習の中で、あなたは(できなかったを1、 充分できたを5として達成度チッェク)
(1)どのくらい自分の意見や考えを述べることができましたか。1 2 3 4 5
(どのような点で)
(2)どのくらい他のメンバーの意見や考えを聴くことができましたか。1 2 3 4 5
(どのような点で)
(3)どの程度、グループに参加している実感がありましたか。1 2 3 4 5
(どのような点で)
2 あなたは、今の実習の中でどのようなプロセスに気づけましたか。
3 今の実習の中で他のメンバーは、どのような発言や動きをしていましたか。
(印象に残っていること、感じたこと、メンバーの言動がグループやあなたへ与えた影響など)
(誰の) (どのような言動が) (どのような影響を)
私の
さんの
さんの
さんの
さんの
さんの
4 今後、自分が課題としたいことはどのようなことですか。
ふりかえり用紙 例C
1.話し合いをするなかで気づいたこと、学んだことなどを書いてください。
2.グループ活動の中で、自分も含めて、メンバーはどのような動きや働きをしていまし たか?気づいたことを列挙してください。
(誰の) (どのような言動や働き)
課題達成の役割・機能(パフォーマンス機能) ーコンテントに働きかける力―
1:あらたに始める・発議する・口火を切る(途中でも)
P-2:情報・意見・アイデアなどの提供を求める
P-3:情報・意見・アイデアなどを提供する
P-4:明確化・吟味・解釈・判断などをする
P-5:関連づけ・まとめや締めくくりをする(途中でも、 終わりでも)
P-6:合意をとりつける。意見一致かどうかを確認する
P-7:記録したり、座席を変えたりなど技術的に貢献する
P-8:その他、課題達成の働きかけ
集団維持の役割・機能(メインテナンス機能) ープロセスに働きかける力― P-
M-1:あたたかく励ましたり、支えたりする
M-2:雰囲気を作る。感情を表す、確かめる、共有する
M-3:緊張を緩和させる。調和をはかる。仲をとりもつ
M-4:譲歩する。グループの線に沿って妥協する
M-5:課題を達成のために標準を示す。規範・基準を作る
M-6:整理役・進行役を勤め、コミュニケーションを促進 させる
M-7:観察して、フィードバックする
M-8:その他、集団維持の働きかけ
3.今回の学習の体験から、日常へ活かせることはどのようなことがありますか。また、 それはどのように活かしたいですか。
ふりかえり用紙 D (できなかったを1、 充分できたを5として達成度チッェク)
一人になってよく思い出し、今の気持ちを大切にして、できるだけ素直に、そして、具体的に書いてく ださい。
1. あなたは、課題を解決する中で…
1) 自分の言いたいことをどのくらい伝えることが出来ましたか。 どのような点でそう感じたのか理由を書いてください。
2) 他の人の話をどのくらい聞くことができましたか。 どのような点でそう感じたのか理由を書いてください。
3)どのくらい協力しあえたと思いますか。 どのような点でそう感じたのか理由を書いてください。
2. あなたはグループで課題を解決するために、どのようなことを試みましたか。
3. お互いのやり取りの中で、どのようなことに助けられたと感じましたか。 誰の どのようなことを(具体的に) どのように感じたか
4. グループで課題を解決するときに、どのようなことが役に立ちましたか。
5.その他、気づいたことを自由に
http://www.anabuki-college.net/amk/itaku/cd/ より
実習『私の旗じるし』 ~全体のまとめと現場に向けて~
ねらい ・ 三日間の学びを整理し、現場に 向けての課題を明確にする 手 順
1.導入− ねらいと手順の説明−
2.個人作業
3.わかちあい
4.全体のわかちあいとコメント
実習の流れ
1.個人作業
(1) 真ん中の円に名前と今日の日付を記入する。
(2) 枠に番号を1から3までつける。
(3) 1の枠に、「研修を終えるにあたって今はどのような気持ちか」を色や線・形で表 す。
(4) 2の枠に、「3日間でどのような学びや気づきがあったか、そして1日目に立てた 自分のねらいがどのように達成されたか」を文字で記入する。
(5) 3の枠に、「今回の研修で学んだこと、得たことを現場でどのように活かしたいか、 応用したいか」について文字で記入する。
(6) 自分のシンボルマークを旗頭に描く。
2.わかちあい ・ グループになってわかちあう。
3.全体のわかちあいとコメント