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ファシリテーション

2019.07.27 15:12

「アイスブレイクによる二つの効果」 DDC定期講座≪ファシリテーション講座・アイスブレイク編≫ 講師:宮川大輔

討論にはファシリテーターが必要 交流を深めるアイスブレーク 名古屋わかもの会議 南山大学

ファシリテーション講座01122013

ホワイトボード・ミーティングフェア【5分バージョン】

コーチングとファシリテーションの違い【宮越大樹コーチング動画】

コーチングの技術とアドラー心理学

http://www.anabuki-college.net/amk/itaku/cd/   より

ファシリテーターグループ手順書 

ねらい: 教育プログラムの準備・実施をとおして、ファシリテーションの基礎 的な知識を明確にする

手順:

 (1) データ収集の準備段階 

・「GUAKOボム」と「5 人のツアーガイド」のファシリテーターチームに分かれる (1 チーム、2~4名) 

・自分自身がファシリテーターとして、この実習でどのような取り組みがしたいかを明 確化する

・ファシリテーターチームで相互理解を深める(チームワークづくり) 

・実施できる学習素材の確認 

(2) 学習者の理解 

・参加者の状況把握(現状・期待・人数・経験の有無・参加意欲など) 

(3) 目標の設定 ・学習者の理解に基づき、目標を明確にする 

・目標を分かりやすい言葉にする(ねらいの設定)

 ・研修プログラムの、目標と流れに一致しているかの確認 

(4) プログラムの計画・立案 

・ねらいや学習者の状況にマッチした実習の選択 

・ねらいの具体的な表記

 ・ふりかえり用紙の検討(ねらいに合っているか、参加者にとって書きやすいか、など) 

・体験学習の基礎となる 4 つの学習過程(体験→指摘→分析→仮説化)が含まれているか 

・実習内容の充分な把握(具体的な実習のシュミレーションもできるとよい) 

・ファシリテーターの役割分担 

・時間配分の決定 

・物理的条件の確認(部屋の様子、物品の準備、など)

(5) プログラムの実施 

①会場の設営・物品準備と設置

 ②導入:場(参加者同士・参加者とファシリテーターなど)の関係づくり グループ分け ねらいの提示と共有化

 ③実習の実施:課題や時間など明確に伝える 

④実習結果の確認:ひとつずつのグループの成果を大切に受けとめる 

⑤実習のふりかえり:実習の内容ではなく、お互いの関係に目を向けるように伝える (コンテント→プロセスへ) ふりかえり用紙の書き方、わかちあいの仕方を明確に伝える グループ内でのやりとりが充分できるように配慮する (場合によっては介入も必要)

 ⑥学びの確認:参加者にインタビューすることにより全体で学びをわかちあう 学びに合致したファシリテーターからのコメントや学習理論を伝える 

*実施にあたっては、場の状況を充分に把握し、その時々にあった対応を試みる。 (あらかじめ準備したものを変更することも考えられる) 

*ファシリテーター間の連携や協力を充分にする 

(6) 実施後の評価 

・ファシリテータースキルの向上を目指して、お互いにフィードバックしあう 

・ねらいと実習、ふりかえりは一致していたか確認する 

・参加者のねらいは達成されたと思うか(参加者の満足度) 

・時間配分は適当であったかどうか 

・ファシリテーターからの伝え方は、工夫されていたか ・ふりかえり用紙は書きやすく、有効であったか ・お互いの協力や介入は適当であったか ・実施されたものとは違うやり方は考えられるか(リソースの活用など)

ラボラトリー方式の体験学習のファシリテーターとは 

ラボラトリー方式の体験学習におけるファシリテーターが、どのような視点をもち、どのように働きかけてい くかについて、研修を実施する際の視点を中心にまとめました。ファシリテーターは、以下の項目のような様々 な視点を持ち、資質向上に努めなければなりません。 目的を明確にする ラボラトリー方式の体験学習のファシリテーターにとって、目的を明確にすることは最も重要なことです。 参加者の状況や、研修の必要性や期待などを把握した上で、参加者と共にどのような学びの場を作り上げてい くのかを明確にして目的を設定することが、研修の核となります。その目的をもとに、具体的なねらい、プロ グラム内容、ふりかえりのもち方などが考えられます。また学習共同体として、参加者とファシリテーターが 共通の目的をもつことは、ラボラトリー方式の体験学習にとっては重要なことです。 体験学習の場づくり ラボラトリー方式の体験学習は、参加者の主体的なかかわりから多くの学びを得ていきます。そのためにフ ァシリテーターは、参加者が「やってみよう」「取り組んでみよう」と思える学びの場づくりをする必要があり ます。ねらいを充分に理解した上で、参加者の状況の把握をし、ファシリテーターとしてのスキルを充分に認 識し、プログラム内容を吟味していきます。その際、参加者がもつ戸惑いや抵抗も含めて、それぞれのかかわ りの中で起こることを、大切にしていくことも忘れてはならないことです。 

研修の内容

 研修の内容は、ねらいを中心に参加者の状況、実施現場の状況などから考えられていきます。

プログラムを とおして、体験学習の循環過程が意識されているかも考えなくてはなりません。

実施にあたっては、プロセス を大切にする視点を忘れずに、“いまここ”で起こっていることから、参加者がより多くの気づきを得ていくこ とを援助していきます。

また、ファシリテーター自身がどのような介入をし、どのような影響を与えているの かにも意識をもっていなければなりません。 

ふりかえり 

ラボラトリー方式の体験学習において、ふりかえりをどのような視点で、どのように行なうかは、とても重 要なことです。

実習などの体験をとおして、参加者自身どのような気づきや学びがあり、自分の言動が他のメ ンバーやグループに影響を与えていたかを、互いに率直にやり取りすることが学びに繋がるからです。

そのた めにファシリテーターは、メンバーが安全に充分なやりとりができるように多くの配慮をしなければなりませ ん。

ふりかえり用紙の工夫、時間の配分、一人になれる場づくり、メンバー相互のコミュニケーションの促進 などを考えておく必要があります。

また、必要と感じた時には、介入をする場合もあります。 

フォローアップとフィードバック 

研修終了時には、研修の学びを明確化し、日常に生かしていくことができるように考える必要があります。 また、配慮を必要とする参加者がいないかなどにも注意しなければなりません。日常によりよく活かしていく ためには、研修後のフォローアップの機会を設けることも考えられます。また事後はファシリテーターチーム でフィードバックをして、実施内容の吟味やファシリテーターの介入の影響をふりかえり、今後に生かしてい くことも重要なことです。

ファシリテーターとしてのチェックリスト (教育ファシリテーター編) 

① 体験学習のプログラムを考える前に 

□ 参加者の状況を把握しているか 

□ 依頼者のニーズを調査しているか 

□ 参加者の参加目的を把握しているか 

□ 実施場所の状況を確認しているか 

□ 自分自身のもつ能力(知識やスキル)を認識しているか 

□ ファシリテーターのチーム作りをおこなっているか(複数で実施する場合) 

□ ファシリテーターチームのもつ能力(知識やスキル)を確認しているか

 ② プログラムの設計にあたって 

□ このプログラムで何がしたいか(ねらいの設定)を明確にしているか 

□ プログラムの目的や流れに、ファシリテーターの考え方や目的が則しているか 

□ 参加者のニーズに合っているか

□ どのようなリソース(教材や人材)を活用できるかを考えたか 

□ このプログラムの幅広い工夫や試みを吟味したか 

□ 物理的状況と実施プログラムは合っているか 

□ ファシリテーターチームが余裕をもって実施できるかどうかを確認しているか 

□ プログラムの流れは良いか 

□ ふりかえり用紙は工夫されており書きやすいか 

□ ふりかえり用紙はねらいを達成するのに適切であるか 

□ 時間配分は適切に設定されているか 

□ 備品や配布物などのリストアップをしているか 

□ 主催者との内容などの確認をしているか 

□ ファシリテーターチーム全員がプログラムを理解しているか 

□ ファシリテーターチームの役割分担はできているか 

③ 実施直前に 

□ 現場の関係者との挨拶をしているか 

□ 場所の確認と設営をしたか 

□ 備品や配布物などの確認をしたか 

□ プログラムの流れの最終チェックをしたか 

□ ファシリテーターチームでの最終の打ち合わせをしたか 

□ 参加人数などの確認(必要な場合はグループ分け)をしたか 

□ 身体的準備(トイレに行く等)をしたか 

④ 実施時に 

□ ねらいの提示の仕方が明瞭で、参加者にねらいの共有化ができているか 

□ プログラムの目的との関連をふまえて、参加者にねらいを提示しているか 

□ 参加者の目的を把握しているか 

□ 参加者は体験学習の学び方について理解しているか 

□ やるべき課題が何であるか明確に伝えているか 

□ 参加者への伝え方(PP、板書、模造紙の使い方)を工夫しているか 

□ 参加者はプログラムの全体像をつかむことができているか

□ グループ分けに問題はなく、仲間づくりはできているか 

□ 参加者相互の間で、どのようなやりとりがおこなわれているかを把握しているか 

□ 参加者の戸惑いに対する配慮と応答ができているか 

□ ファシリテーターとして、自分がどこに目を向けているかを意識しているか 

□ ファシリテーターは参加者にどのような影響を与えているかに気づいているか 

□ ファシリテーターは参加者から受けた影響をどのように扱っているか 

□ 実習の進み具合(時間配分等)を把握しているか 

□ ファシリテーターはプロセスに気づいているか 

□ ファシリテーターは気づいたことを生かしているか 

□ ファシリテーターは柔軟に対応できているか 

□ ファシリテーターの介入の必要があるかどうかを吟味しているか 

□ 準備されたプログラムの変更は必要か、必要ならどうするかを考えているか 

□ ファシリテーター間の連携・協力はできているか 

⑤ ふりかえり・わかちあいの時に 

□ ふりかえり・わかちあいの意味や目的は伝わっているか 

□ 実習実施の時と切り替えができているか(コンテントからプロセスへ) 

□ 相互に援助し合える風土はできているか 

□ 参加者間の関係に注意を向けているか 

□ 参加者の個々の安全に配慮しているか 

□ ふりかえり用紙は、工夫されており書きやすいか 

□ ふりかえり用紙はねらいを達成するのに適切であるか 

□ 記入とわかちあいの時間配分は適切か 

□ 参加者の現状への配慮(書く場所や休憩のとり方など)を大切にしているか 

□ ファシリテーターと参加者の関係(介入など)のあり方に注意を向けているか

□ 日常や次の体験にどのようにつなげていくことができるかを考えているか 

□ 全体での学びのわかちあいを行なっているか 

□ 参加者の気づき・学びを大切にしてコメントできているか 

⑥ 実施後 

□ プログラムは体験学習の循環過程を意識したものであったか 

□ ねらいと実習などは合っていたか 

□ 参加者の目的は達成されたか(満足度) 

□ ふりかえり用紙は工夫されており書きやすいか 

□ ふりかえり用紙はねらいを達成するのに適切であるか 

□ ふりかえりの記入とわかちあいの時間配分は適切か 

□ 帰る時の参加者の様子(注意が必要な人がいないかどうか)に注意を向けているか 

□ プログラムのねらいはどの程度達成されていたか 

□ プログラムの内容に、もう少し工夫が必要であったか 

□ ファシリテーターの介入はどのようにおこなわれていたかを確認しているか 

□ ファシリテーターの介入は、参加者にどのように受け止められ、影響があったかを確認しているか 

□ 行われたファシリテーターの介入の他に、どのような介入の可能性があったかを吟味しているか 

□ ファシリテーター同士のフィードバックが行なわれたか 

□ プログラム全体のふりかえり(①~⑤の項目がどのように実施されていたか)が行なわれているか 

□ 主催者への報告・今後の主催者との連携の確認ができているか 

□ 参加者への事後のフォローのあり方を検討しているか 参考文献:津村俊充2003 ファシリテーター・トレーニングの実際 ファシリテーター・トレーニング~自己実現を促す教育 ファシリテーションへのアプローチ~ 津村俊充・石田裕久編 ナカニシヤ出版 P.135~139

ファシリテーターとしてのチェックリスト (会議ファシリテーター編) 

① 会議の準備にあたって 

□ 主催者のニーズは調査されているか 

□ 会議を開く必要があるか 

□ 参加者の状況は把握したか 

□ 会議の目的・目標は明確か 

□ 会議の議題は明確か 

□ ファシリテーターのチーム作りをしたか(複数で実施する場合) 

□ 会議開催通知は参加者全員に連絡されているか 

□ 議題(目的・目標)は事前に参加者に知らされているか 

② 会議直前に 

□ 主催者等関係者と挨拶したか 

□ 会場の状況は確認したか 

□ 会議に必要な資料や機材は準備されているか 

□ 議題の項目の最終チェックをしたか 

□ ファシリテーターチームでの最終打ち合わせをしたか(複数で実施する場合) 

□ 参加者の人数の確認をしたか 

□ 身体的準備(トイレに行く等)をしたか 

③ 会議中に 

□ 目的・目標は参加者全員が理解しているか 

□ 議題が目的・目標からそれていないか 

□ 議題は今回話し合うべきものか、後にまわせるかの吟味をしたか 

□ 話し合う議題の順位を確認したか 

□ 議題は参加者全員に確認されているか 

□ 役割(進行役・書記等)は決まっているか 

□ 話し合いの進め方は明確になっているか 

□ 話し合いが議題(目的・目標)からそれていないか 

□ 進み具合を管理できているか(時間配分等) 

□ 個々の参加者の様子をとらえているか(参加の度合い、参加者の感情の動き、サブグ ループ化等) 

□ コミュニケーションの状況を観ているか(話が長い、発言回数が多い/少ない、発言し ない、感情的発言、共有されていない、論点のぶれ、攻撃的、妨害的、ネガティブな 言動等) 

□ 会議の状況が観えているか(だらだら会議、何も決まらない、話がまとまらない、話 が飛ぶ、議題が消化できない、問題が不明確、問題が解決しない、場が緊張する等) 

□ 意思決定の仕方や手順が合意されているか 

□ 決定事項は明確であるか 

□ 決定事項は参加者にはっきりと理解され、同意を得たか 

□ 決定事項の実施に向けて担当、役割、行動、期限等(5W1H)が確認されているか 

□ 未消化・未解決の課題を整理し、どのように扱うかの確認を参加者全員に提示・了解を 得たか 

□ ファシリテーターは参加者にどのように影響を与えているかに気づいているか 

□ ファシリテーターは参加者から受けた影響をどの

④ 会議後 

□ 議題(目的・目標)を明確にして進めることができたか 

□ 会議の目的は達成されたか 

□ 参加者が会議の目的を理解して進めたか 

□ 参加者が当事者意識をもって臨んでいたか 

□ 参加者は会議の進め方に納得していたか 

□ 参加者は会議の結果に納得しているか 

□ 会議は時間通りに終えることができたか 

□ 書記が作成した会議録を確認したか 

□ 会議録は関係者(主催者・参加者等)に配付されたか 

□ ファシリテーターとしての記録を残したか 

□ ファシリテーター同士のフィードバックが行なわれたか 

□ 主催者への報告・主催者との連携が行われたか 

□ 会議の決定事項が行動に移されているか確認したか 

□ 会議の決定事項をその後参加者は理解・納得して行っているか確認したか 

□ 未消化・未解決・新たな課題を確認し、今後の取り扱いを検討したか