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クラリネットをしれっと吹くメガネ

持論1

2019.07.29 09:33

 


吹奏楽たるものに出会って、早約10年。

その時間の中で、私なりに吹奏楽に向き合ってきました。


ここいらで、自分の考えや価値観を少しまとめておこうか、と思いまして。


備忘録的な感じです。
























吹奏楽をやっていると、必ず求められる  合わせる  という要素。

音楽をする場面でもそうだし、その集団の中での目標を設定し、それを達成していく過程もそう。


その  合わせる  という行為を行う上で、何をどう意識するのか、一つ大きくて重要なポイントを占めていると思います。




音楽面。


よくよく合奏をしていく中で、色んなことを合わせることを、指揮者から要求されます。

合奏中に、ハーモニー、音色、表現、音程、縦のラインなどなどを合わせなさい。周りを聞きなさい。と言われる。

その時に、その指示に対して、どう自分がレスポンスするか。


吹奏楽を始めた頃の自分は、完全に音を引いてました。

周りを聞いて、自身のボリュームを下げて、周りに溶け込もうとしました。

その意図は、

「自分は下手だから、邪魔しないように、乱さないようにしなきゃ」

です。

良く言えば、謙虚です。

まさに  和  の心。協調性抜群です。

それで、私自身が不自由したかと聞かれれば、全く不自由はしませんでした。


ただ、吹奏楽や楽器が趣味に変わってからは、窮屈に感じることが多くなりました。


趣味として楽器を続けていると、色々な音楽的な欲求が出てくるわけですが、欲求の満たし方が分からない。

例えば、やんちゃに吹いてみたいと思っても、どこをどう吹いたらそれっぽくなるのか、全くピンとこない。

全く手も足も出ない状況。


どうにもならなくなって、それで、特殊奏法に走ったんですよね。

ポルタメント奏法から始まり、グロウ奏法、スラップタンギング、ビブラート奏法などなど。

でも、そういう  遊び  を覚え始めてから、趣味が趣味らしく面白みを帯び始めたように思います。


そこからある程度、自己中心的に吹けるようになりました。


そんな中で合奏に挑むと、世界がガラッと変わりました。

高校生の頃よりも合奏が楽しいんです。

引いてばかりいた頃の私では決して味わうことのなかった、

自分の音楽と指揮者の求める音楽の駆け引きによる楽しさ

を感じることが出来るようになりました。


技量なんて、ほんとヘタクソのヘタクソですが、ヘタクソなりの自信を持ってやってます。

すいません、って思いながら笑













そんな私自身の経験から思うことは、私が大切にしたいのは、

個を殺さないこと

です。


個を殺さず、合わせる

という、おおよそ矛盾したことを私は求めています。

でも、できると思うんですよね。きっと。


互いに互いの力量を理解して、認め合って。

個々がしっかり吹いたその先で、合わせていく。


ほんと、理想ですね。

でも、チャレンジせずして理想で終えるつもりはありません。

その時が来れば、全力でチャレンジしていきますよ。



続く