子どもの「脱水」について
先日の「はれいろ勉強会」では、
『脱水』について専門職のみなさんと
情報交換をしました。
その中で、ぜひ皆さんに知ってほしい
キーワードを簡単ではありますが、
ご紹介します。
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(1)1日に必要な水分量
体重1㎏あたり(㎖/kg/日)
① 乳児:150
② 幼児:100
③ 学童:80
④ 大人:50
例えば、体重が15㎏の幼児だったら
100(㎖/kg/日)×15㎏=1500㎖
1日に1500㎖は、
必要なことになります。
もちろん、体調や気候・気温によって
この量は変化するので、あくまで目安。
また、乳児の場合は、
母乳やミルク・離乳食の水分も
ここに含まれます。
◆ 参考:千葉県市原市HPより↓↓↓
飲むタイミングや適した飲み物など、
情報がわかりやすく書いているので
チェックしてみてくださいね!
https://www.city.ichihara.chiba.jp/kosodate/hoikuennyoutiennho/hoikuen/kondate_top.files/7water.pdf
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(2)乳幼児の経口補水療法について
水分の吸収は小腸が
約95%で行われていますが、
塩分・糖分が含まれている方が
水の吸収は促進されます。
普段の水分補給には、
白湯や麦茶をこまめにとることが
おすすめですが、
子どもの下痢、嘔吐、発熱など
脱水になる可能性が高い場合、
塩分や糖分などの電解質が
バランスよく含まれる
経口補水液(ORS)がおすすめです。
(例:OS-1、乳幼児用アクアライトORS 等)
ただ、スポーツドリンクや
子ども用イオン飲料は
含まれる糖分の割合が多く、
イオン飲料の場合
1日200㎖までくらいを守ること。
多飲による、ビタミンB1欠乏
(ウェルニッケ脳症)を防ぐことが出来ます。
まずは、備えとして市販のOS-1などを数本
自宅に常備しておくとよいかもしれませんね!
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(3)暑熱順化
『暑熱順化(しょねつじゅんか)』
という言葉を聞いたことがありますか?
暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。
暑熱順化すると低い体温でも
汗をかきやすくなります。
汗の量が増えて、熱が逃げやすくなり
体温の上昇を守ること防ぎます。
また、暑熱順化すると、
血液中の塩分の再吸収が高まるため
汗に含まれる塩分が少なくなり、
脱水を起こしにくくなると言われています。
運動やお風呂などでも
しっかり汗をかかせることで
暑熱順化の効果が得られます。
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子どもの脱水予防には
まずはこまめな水分補給。
クーラーのきいた部屋ばかりではなく
身体を動かしたり、お風呂に入ったり
自らの力で上手に汗をかけるように、
これから本番の夏を
元気に乗り切っていきましょう!!