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やりたいことを見つけるには

2019.07.29 10:05

やりたいことを見つけるにはどうしたら良いのか、という問い合わせが来たので、私なりの回答を書きます。

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「やりたいこと」が長期的なことなのか、一発花火のようなことなのかにもよりますが、

【2つのベクトル】で探ることと、

【3段階の枠組み】で整理してみてはいかがでしょうか。


【2つのベクトル】で「やりたいことの種と具体性」を探る


「好き・興味・快感のベクトル」…

パンでも建築物のフォルムでも重低音でも、

自分の「志向性」をサーチして「やりたいことの種」を探ってください。

あなたが若いなら、単純に「種不足」かもしれません。

文化でも人の話でも外出先の光景でも、とにかく大量に広範囲に接し、気に留まることをキャッチしてみてください。

そして種は“自分はこういう人間だ”という思い込みの外にあることも多いです。

リラックスして“感性を開いて”沢山の種を集めましょう。


「できる・向いている・続けられるベクトル」…

毎日素材を仕込むこと、地道に計算すること、人に説明することなど、自分の「適性」を掛け合わせて「やりたいことのやり方」を探りましょう。

例えば同じ“パン好き”でも、職人生活を送ることは苦手だが味の詳細分析と紹介は出来るなどの場合、パンが好きならパン屋(作り手)さん、ではなくグルメライターの方が「やりがい」を得られる可能性が高いからです。



そうしたら

【3段階の枠組み】で「やりたいことの現実化」を整理する


「仕事の枠」…

“服が好き”だからデザイナーやスタイリスト、というような解り易い形の“職種”にだまされないでください。

それがやりたい人は邁進すれば良いと思いますが、布の開発や、服が選びやすいWEBショップの運営など、解り易い職種以外にあなたに合ったやり方がある可能性があるのです。

周辺情報を幅広く探ってみたり、実際に飛び込んで色々やってみてから自分の“向き・不向き、意外とできること”が解ってくることが非常に多いです。

仕事には「適性」が大きく関わります。

現時点で解り易い職種が浮かばなくても、「志向と適性」を丁寧に追っていけば、追々「やりたいことが“仕事に含まれる”」ようになってくる可能性があります。

(ちなみに、やりたいことを仕事にした後の戦いの話はまた別の機会に)


「ライフワークの枠」…

志向と適性に加え「やりたいこと」が

“お金にならない”ケースと、

“プロとして第一線で続けられない”ケース、

そして“自分が楽しむため”というケースがあります。

例としては音楽。

“音楽は我が人生”という人にとって音楽は「やりたいこと」です。

でも本人が志す最高の音楽が、メジャー商品向きではない場合、本気の表現をインディーズとして出す生き様が合っている可能性が高いです。下手に迎合しては魂が死んでしまうこともありますし、世間的な成功が幸福ではないからです。

また、技術や運があって仕事にしても、体調の都合などで超ハードなプロ生活が続けられないなどの場合、月イチで自分や友人のために表現する場を小さく設けるなど、生きがいにすることもあるでしょう。

そして、誰にも認められなくていい、何より自分が音楽を奏でることだけが大事、という場合も、音楽を一人で続けることが人生にとって必需品となるでしょう。 

自分の本気を濁らせないことは、人生と魂にとって最重要事項のひとつです。


「体験の枠」…

オーロラを見に行きたい、友達と協力してログハウスを造りたいなど「やりたいこと」が単発の場合は、人生経験として是非やってみてください。

今「やりたいこと」がないなら、探しつつ“お金をつくる”ことが大事です。

いざ見つかった時にお金があれば実行しやすくなります。

ダンスや英会話など、ある一時期のみ没頭する場合もあります。

あまり、一生モノにこだわり過ぎず、小さなことも普通のことも「やりたいこと」である可能性があるので大切にしてみてください。



最後に

そもそも“「やりたいこと」がなければダメなのか?”

私の答えはNoです。

確かに、「やりたいこと」をやって生きることは素敵です。

「やりたいこと」を見つけたいと思うあなたには、その大きな可能性があります。

でも、“やりたいことがない自分”を否定している状態なら、それは違うということを私はお伝えしたいです。

誰でも彼でも何時でも何処でも、キラキラすりゃいいってもんではないんです。

しっとりしていてもいい。ひっそりしていてもいい。まったりしていてもいい。

特に得意なことも誇れることも「やりたいこと」もなくても、周りの人に優しくしたり、ご飯や文化を味わったり、地道に毎日“生きていることそのもの”に意味も価値もあります。

日々を大切にしている人の人生は尊いです。

つまり、「やりたいこと」以外にも人生を充実させる要素は溢れていて、人生を味わい彩ることができます。

だから焦らず、でも遠慮せず、自分と世界を味わって探ってみてください。

あなたの毎日が彩り豊かであることを応援しています。



補足:今回10代~20代を想定して書きましたが、もしあなたが30代以上で「個性信仰や自己実現という呪い」にかかっているならば、その呪いをブン殴るつもりで書いたこちら↓のブログをどうぞ。

Image by Pixabay