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だれも知らないモビリタ。「インストラクターの仕事」

2008.02.20 00:33

だれも知らないモビリタ。
2回目の今回は、インストラクターが、ふだん、どんなことをしているのか紹介させていただきます。

モビリタにいらした皆さんが接するインストラクターは、フラットコースで、
参加者の皆さんに、いろんなアドバイスをしていることが多いと思います。
けれども、それは、彼らの仕事の、ほんの一部。
あちこちで行われる交通安全イベントに出張したり、
海外で安全運転プログラムを行ったり、
インストラクターは、いろんな仕事をこなしています。


たとえば、モビリタには、マークXの講習車が22台。カローラが8台。
インストラクター用のマークXが4台。それ以外のクルマも数台ありますが、
それらの手入れもインストラクターの仕事です。
さらに、部品や消耗品などの管理、講習車の格納庫や整備を行うピット、
駐車場など、クルマまわりの施設の管理もインストラクターが担当しています。


参加者の皆さんが走る広いフラットコースを管理するのもインストラクターの仕事です。
パイロンを動かしたり、コースを整えたりする毎日の作業は、慣れてしまえば、それほどでもありませんが、
嵐や台風で、風が強い時は大変です。
風で飛ばされたパイロンを元通りに並べたり、落ち葉やゴミを拾ったり、場合によっては、思わぬ大汗を流すこともあります。

そして、インストラクターにとって、いちばんの役割と言えるのが、初心者からプロまで、
様々なドライバーに「安全な運転」を伝えること。
そのために、運転についての知識も技術も高めること、いつも冷静さを失わないこと、そして、体力をつけ体調を整えることなど、
インストラクターは、講習車やコースだけでなく、自分自身をベストに保つ「自己管理」にも気を配っています。


話題がプライベートな部分にまで進むと、あるインストラクターは「趣味は洗車」と言い切り、
また別のインストラクターは「エンジンのオーバーホールくらいなら自宅でやります」と話してくれました。
かなりクルマ好きです。
そうかと思うと「交通安全イベントに出張して、小さな子どもに接していると、
家に帰って自分の子どもと遊びたくなっちゃいますよね」と子煩悩なインストラクターもいたりして、
それぞれ個性的な一面をのぞかせてくれました。


最後に、ふだんの運転について質問してみると「120点ドライバーで当たり前じゃないですか」という答えが返ってきました。
仕事に就いているときも、ふだんの生活でも、インストラクターは「まわりにやさしく、自分に厳しい、謙虚な姿勢」を
忘れないようにしているのだそうです。
そうしたインストラクターの思いが、いろんなドライバーに伝わっていって、
道路がもっと安全で、安心できる場所になっていくとうれしいですね。

それでは、皆さん。今年は、なんだか雪の日が多いような気がします。
まだ、寒い日が続きそうですから、凍結や雪道に気をつけて、安全運転でお過ごしください。