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トヨタの森 公式ブログ

イベント報告:つくって楽しむ森の四季 「古着で ”さき織り” に挑戦!」

2014.09.05 06:50

9月に入り朝夕は秋らしく感じる3日、古着でさき織りに挑戦しました


さき織りとは、布を手で ”裂いた” ものを材料にして、織りあげていくものです。

昔、東北地方などでは木綿布は貴重なものでした。 着古した着物などを捨てずに、

丁寧に裂いて再び布に織り再生し活用していたとのこと。

今風に言うと、 ”エコな日用品” と言ったところでしょうか


今回は、先人の知恵を見習ってさき織りの飾り物にチャレンジしました


森の整備をした時に伐った木の枝を利用しました

Y字や三つ又の枝にたて糸を5~6本張っていきます。

布や古着は、手で裂いて長いひも状にしていきます。

それを、たて糸に沿って上、下、上と繰り返し通していき、

織り上げていきます。

「キモチいい」 と森にはビリビリと布を裂く音が 心地よい響きとなりました

初めは、なかなか慣れず 「こうかしら・・・」 との声もありましたが、

「あらできちゃったわ」 「次はどの布にしようかしら」 と笑顔も見られました

でき上がったさき織りにひと工夫、森の草花を織り込んで・・・どうです?

どこにもない自分だけのさき織りの完成です

どなたの作品もやさしいぬくもりが感じられます


参加者の方より

「ゆかたと若い時に着ていたワンピースの布を使ってみました あの頃を思い出す」

「指のケガで布が裂けないため毛糸を何重にもして編み込みました」

これには、他の人から 「ナイスアイデア」 と声が飛びました

「布は母のものと、私のもの。 親子2代の布が一緒の作品になり嬉しい

「季節ごとに自然材料を織り込み、ク リ ス マ ス バージョンや

お正月 バージョン等をやってみたい」

これまた、「すてきできそうナイスアイデア」 とにぎやかな笑い声が響きました

思いでいっぱいの洋服や大切な人の服。 もう着なくなった着物やゆかた。

いつか使おうと買った布。 セーターからほどいておいた毛糸。

捨てるにはもったいな~い とタンスの肥やし??になっているモノたちが

新しい ”さき織り” の飾り物にヘンシンできました


モノを大切にする日本の文化。

次の世代の人たちに、その ”心” までつながってほしいと願っています

<文 けんけんP ・ 写真 いぶ>