ラクエンコーリーというカキ氷
去年の夏から楽園珈琲のメニューにラクエンコーリーがラインナップした
その誕生秘話
ラクエンコーリーはある一人の男性との出会いから始まった
その男性とは
「世にも奇妙な物語」のプロデューサーでもあり、名作「にっぽん氷の図鑑」の著者である原田泉さん
今から5年ほど前にある企画がきっかけでお声をかけていただき、それ以来のお付き合いになる
お会いして以来ずっと「コーヒーのカキ氷を作りましょう!」とエールをいただいていたのだが
私たちが日々を乗り切るだけで精いっぱいの状況の中で、なかなかカキ氷まで意識がいかずに数年・・・
出会ったときは移動販売オンリーのストリート生活者だった私たちが店を作り
原田氏がついに店までお越しいただく機会があり、当然ながらカキ氷の話になったとき
「自分が持っているカキ氷機を貸すから、ぜひコーヒーのカキ氷をやりなさい!」と言われたのが一昨年のこと
それからあっという間に「初雪」の最高級マシンが原田氏から送られてきて
もう後には引けない状況になったわけである(笑)
日本のカキ氷フリークの第一人者である原田氏のマシンをお借りして作るカキ氷は
日本のカキ氷業界に恥じない氷でなければならない・・・
と、勝手にハードルを上げて始まった私たちのプロゴーラーとしての日々は
苦しい試作の日々・・・生みの苦しみ
そもそも我々夫婦は胃腸が弱く冷たいものが苦手で、クローン病の私は外食でカキ氷は食べたことが無い(妻は一時期ハマって札幌で食べていたらしい・・・)
これでもか!と繰り返す試食によって、少しずつほっぺたにふっくらと肉がついて体重計の針が少し右方向に動き出したころ
「エスプレッソコーリー」が完成した
レシピは秘密だけど目指すところは「楽園珈琲のカフェラテ」
コーヒー屋の氷はやはりコーヒーでなければならない!という信念のもとに生まれたコーリー
続いて誕生したのが「バンカンコーリー」
これは私が一押しのカキ氷で、夏にぴったりの清涼感なのだが天草という土地柄、家には食べきれない晩柑がゴロゴロ転がってるらしく、天草人には人気が無い(笑)
一番安くて一番美味しいと思うんだけどなぁ
そして去年最も苦労して手間をかけて作った(妻が)「アズキ抹茶」
「あん」が命のこの氷、妻が祖母から伝授された「あん」を使って作るわけだが利益率が恐ろしく悪い(笑)
樹木希林の「あん」という映画を観た方は分かると思うが、「あん」はとにかく奥が深い
そして大変な作業だ
したがって今年はまだ手を付けられない状況・・・
納得できる「あん」ができたら、今年もラインナップするだろう
そんなわけで今年もラクエンコーリーは始まってます
ただラクエンコーリーにはルールがあります
・5名様以上でのご来店でカキ氷の注文はお断りします
私たちのコーリーは一杯ずつゆっくりと削ってできあがります
なので時間がかかります
1グループ4名様限界です
・お連れ様の氷が出てくるのを待たないですぐにお食べください
上記理由から、お連れ様の分を待っていたら正直溶けて無くなるかもしれません・・・
・途中テイクアウトや豆購入、お会計のお客様のご対応でかなり遅くなることがあります
当たり前の話ですが、とにかく待てないお客様のご来店は強くお断りしております
・お子様連れの方は、お子様から目を離さないでください
ラクエンコーリーは大人のためのカキ氷です
お子様をターゲットには作っておりません
飽きてしまったお子様が暴挙をふるまうことが去年もありました
以上去年の経験から悩んだ挙句、ご来店のお客様皆様が楽しんで喜んで帰っていただくための当たり前のルールだと思い書かせていただきました
あくまでもメインはコーヒーとチーズケーキの店です
カキ氷屋さんではありません
ではでは今年も楽しく!
ラクエンコーリー始まってます‼