中心図象
80種の中心に据えられている総合図象は次の三種類からなる。
ヤタノカカミ 大円と小円および十字の完全図象「八鏡」(ヤタノカカミ)である。48個の「カタカムナ図象文字」はこの文字の大円、小円、十字を分割削除して創られている。80個の渦巻き図象中71個の渦巻きの中心にこの図が描かれている。トーラスエネルギーの動きに関する理。
フトマニ 楢崎氏によれば、「剣」(つるぎ)の断面を表わす。80個の渦巻き図象中では7個の中心にこの図が使われている。また、この文字の分割削除からは数字図象が作られる。核に関する理。
ミクマリ 方向を示す十字と小円(鏡)がないので、「あらゆる要素が和して、あらゆるものが発生する」ことを意味する。カタカナの「ワ」に相当する。80個の渦巻き図象では、2個の中心にこの図がある。陰陽に関する理。
マガタマ=6+-25+26+6=4(陽)故にマガタマは見えない世界の象徴。
80個の渦巻き図象はそれぞれに何らかの命題を表わしており「歌」ないしは「章」と呼ばれている。これにより「声音図象」と云われる。図象文字を合わせると48種類になる。これが日本語の48音(ヨハネ)に対応している。
ヨハネ福音書:はじめに言葉があった。言葉は神であった。この言葉は、初めに神と共にあった。万物は言葉によって成った。
創世記:世界中は同じ言葉を使って同じように話していた。(バベルの塔)
カタカムナの図象文字は、大円、半円、四半円、縦線、横線、これに衛星の如く位置付けされるミニ小円で構成されている。次のように分類することができる。
カタカムナ文字の48の声音符は、宇宙のあらゆる現象.潜象の状態を識別して図象化させている。楢崎氏は、「基底思念」と命名している。図象には次のような意味があると思われる。
1、大円は宇宙球を示す。大円は4種に分割され、上半分は現象世界を下半分は潜象世界を示す。右半分は、端緒的起動世界を、左半分は発展的変遷世界を示す。4分の1円は、その位置による特殊な世界を示している。
2、縦線は、マワリ軸とも云われトキ(時)を示す。横線は、メグリ軸とも云われ、トコロ(所)を示す。半横線は、広がりの特殊部分性を表わす。
3、両者の合成の十字記号は、ココノツに続くトゥになる。十字は、カムやアマのチカラが現象世界に現われることを示す図象で、カムウツシやアマウツシという言葉で表現される。十字の横線は生命の広がり、縦線は生命の持続を意味する。
4、ミニ小円は、陰陽、正反の活動態を表わす。正八角形の角ごとの位相で態様の違いが示されている。
5、ヒタリとは、ヒからタしてリすること。漢字で左。左回りは、アワマワリ(潜象状態)。ミキリとは、ミからキしてリすること。漢字で右。右回りは、サヌキマワリ(現象形態)。