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あやふふぁみ

8/2(金)通常営業

2019.08.01 20:20

8/2(金)11:30〜15:00通常営業します。


今日のブログも引き続き7/31に試験運航&試乗会をした貨客船「フェリーはてるま2」についての写真を紹介します。


島民や観光客の希望者を乗せてフェリーは島を反時計回りにぐるりと一周しました。こんな風に島を海側から見る機会はなかなかないですよね。当日はべた凪だったので揺れも少なかったです。

遠くから見ると波照間島は本当に平べったい。西表島や石垣島のような山がある島を「高島」、波照間島や竹富島、宮古島などの山がない低地の島を「低島」と呼びますが、まさに低くて平べったい島であることがよくわかります。

↑これは浜シタン群落のあるあたり。

↑南側にある展望台。

↑ペムチ浜

↑最南端の碑があるあたり

↑星空観測タワー

上から恐る恐る覗き込む断崖絶壁も海から見ると全然違った印象がありますね。

島の東の端っこあたり。

島の風景もさることながら、海の青さのバリエーションが印象に残りました。とても海が美しい島だと再確認しました。


また島を眺めながら近くにいたおばぁや島の方と、「中学生の時はあの辺りまで歩いて行ったさ〜」「あそこはうちの部落のパイパイする(神行事で拝む場所)とこがあるさ〜」「あの岸壁のとこからロープで降りたとこで釣りをするんだよー」「あい!あれはトゥピユ(トビウオ)か〜?」「ちがうよ〜。あれはシジャー(ダツ)だよ。船に驚いて飛び跳ねてるさ」「あそこから干潟をぐる〜っと歩いて潮干狩りに行けるんだよ〜」などなどと各人の島エピソードを聞けたのがとても贅沢な時間だったなと思います。

試乗会が終わったあとは集落センターで祝賀会が開かれました。

フェリーはてるま2を就航した安栄観光や竹富町役場、島内からの来賓を迎えての挨拶などがありました。その中で、就航日当日の朝にFAXによって安栄観光から島民に知らされた衝撃の事実→「フェリーはてるま2」は現在のところ冷凍冷蔵品はのせられません、についての言及がありました。


売店やお店で取り扱われている商品は量も多くかさばるので、常温・冷凍冷蔵品ともに大部分は貨客船で送られます。例えば氷やアイスクリーム、冷凍食品、乳製品などはこれまでフェリーの冷蔵室に入れて運搬されてきていました。これから旧盆を迎えたくさんの物資を島に仕入れる時期にあたりますが、安栄観光の説明によると冷蔵冷凍設備が整うのは9月になってからとか。


島内の物流を担う各売店の売り子さんは全員「マジかよ(悲壮感)」と思ったことでしょう。皆さん、この夏場に島内売店でアイスクリームや牛乳などを買った時は、それの調達の裏に売店スタッフや島民のいつも以上の手間と労力があったことに思いを馳せてあげてくださいね。


このような感じでフェリーはてるま2の就航は、とりあえず無事に代替フェリーが就航したという安堵と、なんで就航を1ヶ月も延期したのにその間に冷凍冷蔵設備について当面の応急処置案など対処できなかったのかという怒り、どうして大切なことを島民に知らせるのが直前になるのかという疑問、この船は実際のところ時化に強いのかという未知の不安などなどを島民の心に渦巻かせました。


観光の皆さんは、ほとんどの方が高速船に乗るので貨客船フェリーとはあまり縁がないかもしれないですね。しかし島民にとってはこのフェリーがないとガソリンも物資も車両も資材も届かない島生活の生命線であるため皆さん非常に関心が高いです。フェリーはてるま2は就航したばかりのため、船員も船に不慣れで出発到着時刻も時刻表通りには運航できていないようですが、今後もどのように変わっていくのかいかないのか注目していきたいと思います。