雲海に浮かぶベルナーオーバーラント地方の山々
今年の7月上旬のヨーロッパアルプスの絶景を巡る旅について、引き続きお伝えしたいと思います。旅の3日目の7月8日に前回ご報告しましたベルンから移動して2泊したのは、ユングフラウを間近に望むヴェンゲンというのどかな村です。ここはガソリン車の乗り入れが禁止されていますので、U字谷の谷底にあるラウターブルンネンという村でバスを降り、BOB登山鉄道に乗って約15分で到着しました。「ベルン州高地地方」という意味のベルナーオーバーラント地方はインターラーケンの南側にあり、観光の中心であるユングフラウへアクセスする鉄道にはグリンデルワルトを通る東回り路線と、ヴェンゲンを通る西回り路線とがあります。ヴェンゲンは以前訪れたグリンデルワルトに比べてずっと小さく、電車の通る音しかしない静かな村ですがユングフラウに最も近いので、朝一番にユングフラウにアクセスすることが出来るのでした。
ロープウェイを降りてすぐ目にした雲海と美しい山々の大パノラマです。
旅の4日目、7月9日の朝に標高1,275mにあるヴェンゲンのホテルを出て、標高2,239mのメンリヒェンまではロープウェイでたったの5分。ガイドさんとツアーコンダクターを入れて12人のグループで朝一番のロープウェイに乗りました。
それでは一旦ホテルで迎えた明け方に戻りましょう。朝5時半頃に目を覚ますと、バルコニーの外にこんな光景が広がっていました。
だんだんと明けていきます。
ホテルの部屋の中からはこんな感じです。
朝食のあと、メンリヒェンへ行くロープウェイの駅へ。
ロープウェイは私たちだけでほぼ貸切り状態です。もの凄い雲海が白く見えどんどんとテンションが上がります。
メンリヒェンのお花畑です。ここからクライネシャイデックまでのハイキングは初心者向けの人気コースですが、この日はグリンデルワルトからのロープウェイが止まっているとのことでがらがらでした。
ヴェンゲンにお住まいの可愛い日本人女性ガイドさん。
アイガーの方角は逆光になります。雲海の上にまたちぎれ雲があり、それらの間から薄日が差しているのです。
数分で雲の表情がくるくると変化していきます。
神々しい光景に息を呑みます。
お花畑の向こうに見えていた可愛らしい山岳ホテルに辿り着きました。
アルプスの少女ハイジになった気分です。
あらあら・・・!
興奮は収まらず、気持ちが高揚してしまってついつい懐かしい歌を口ずさんでしまいます。
どちらを向いてもこの通りです。
いきなり甲高い声が聞こえたので、アルペンローズが咲く草地にめを凝らすと、あ、いました!元気なマーモットたちです。
山の風景ばかりでは退屈なさいますか?
大きな岩の間に咲いているアルペンローズはツツジの仲間です。
大パノラマの前には、精一杯のひたむきさで咲いている小さい花々。
こんな美しい花々につきましてはこのあとお伝えいたしますね。