ヒーリング
chiyoです。
7月はいろんなことがありすぎて1回しかブログ更新できませんでした。
楽しみにしてくださった皆様、本当にすみませんでした。
7月は2日から13日までヴィパッサナー瞑想をするために京都に行く予定でした。
ところが出発の前日に、15歳になる家の猫が重病であることが分かりました。
病名は「鼻腔内腫瘍」ということで、数ヶ月のうちに命を落とすと言う宣告を受けました。
この病気は悪性リンパ腫で、生還する猫はほとんどいないと言われるものです。
放射線治療などもありますが、月に10万円ぐらいの費用がかかります。
それでも効果は運次第ということでした。
この病気は文字通り鼻の奥にできる腫瘍で、浸潤してくると顔の形が変形するのです。
急に症状が出たので、獣医のN先生に指摘されるまで気付きませんでした。
言われて見ると、左の目の上が随分出っ張っていました。
随分前から目やにが出ているなと思っていましたが、もうトシなので(人間で言うと70代)老化現象だと思っていました。
あまりにも咳と鼻汁(時々鼻血も)がひどいので、風邪をこじらせたのだと思ってN先生のところに行ったのです。
とりあえず炎症を止めるために抗生剤を打ってもらいましたが、効いているのかどうかも分かりません。
明日はもう京都に出発するというのに、シオン(猫の名前)はますます辛そうです。
そういえば昨日から何も食べていません。
水も飲んでないみたい。
よほど具合が悪いらしく、ベッドの下に隠れているのを引きずり出してN先生のところに連れて行ったのです。
N先生は
「手を打つなら早い方がいいです」
と言いました。
私は悩みました。
でも京都には行くことにしました。
去年も申し込んだのですが、日程の都合がつかなくなりキャンセルしたので、
どうしても行きたかった。
行くと決めたのだから行くのだ。
私がいなくても、家の誰かがちゃんとやってくれる。
そう自分を説得して次の朝家を出ました。
でも東京駅が近くなるにつれて決心はグラついてきました。
東京駅に着いてコンコースに下りるエスカレーターに乗っているときも気が重く、
「行きたくないなぁ。。」と感じていました。
新幹線の切符売り場に着いても、券売機の列に並ぶ気がしなくて、気分が悪くなり、通路の端に座り込んでしまいました。
私がいない間に死んじゃったらどうしよう、、、
シオンのことが心配で心配で、瞑想どころではありません。
ブッダは故郷が侵略されて家族が悲惨な目に遭っていると聞かされても瞑想を続けたと言うことですが、それってホントなんだろうか。
10日やそこらで死にはしないとは思うけど、、
そういう問題ではない。
猫とはいえ、15年も一緒に暮らした大切な家族です。
その家族が苦しんでいるときに、私はいったい何をやってるんだ。
シオンは捨てられていたのを私が見つけて拾ってきた猫なのです。
ポロポロと涙が出て来て、自分が情けなくて終いには泣きじゃくってしまいました。
私は泣きながらキャンセルの電話をし、人でごった返すコンコースを引き返しました。
すれ違う人はみな忙しく、誰も泣いている私に気付かず、それがかえって有難かった。
帰る電車の中でMBFのみんなに猫が重病であること、京都には行かないことを連絡しました。
するとすぐにTOMOちゃんが遠隔で光のヒーリングをしてくれました。
(このとき家にはフリーターの娘がいたのですが、水を飲んだのだそうです!)
家に帰るとシオンは部屋の隅でうずくまって苦しそうに喘いでいました。
娘は泣いていました。
夕方N先生のところで輸液をしてもらいましたが、次の日もその次の日も何も食べず何も飲まず、シオンは輸液だけでしのぎました。
でも猫は口から食べないと今度は肝臓が悪くなるのだそうです。
食べたそうな素振りを見せることはあるのですが、チュールや大好きな鰹節でさえそっぽを向きます。
猫は匂いが分からないと食べないのだそうです。
N先生は「口にねじ込んでやると味は分かるので食べますよ」
と言うのですが、それでも食べてくれません。
そして、治療をどうするのかも決めなければなりませんでした。
効果があるかどうか分からない治療に月に10万円も払えない。
猫の寿命は長くても20年です。シオンは15歳。
それらの事を考え、このまま見送ろうということになりました。。
顔の左側はますます出っ張ってきて、左の目はとうとう開けられなくなってしまいました。
血の混じった膿が鼻から沢山出て顔にこびりつき、まるで「お岩さん」のよう。。
器量よしのシオンの顔が醜く変形していくのを見るのはとても辛かった。
触るとフワフワしているはずの毛はバサバサで温かさがありませんでした。
*かなり閲覧注意なので写真はありません。
シオン、、本当に死んじゃうのか、、
15年は長かった。
いろんなことがあった。
いろんなことを思い出した。
はじめてシオンが家に来た日のこと。
楽しいときも辛いときもシオンが傍にいた。
寒い夜はふとんを暖めてくれた。
ふと、シオンの頭のあたりに蛍光色のチカチカしたものがあるような気がして、
これを取ってやったらいいんじゃないか?と思いました。
私の右手に吸わせて、指をはじいて消す。
それを何回か繰り返し、シオンのハートチャクラの背面側からゴールドのエネルギーを入れる。
腫瘍を攻撃するのではなく、チカチカエネルギーを取り除いて、ハートにウェルネスのエネルギーを入れる。
長い間一緒にいてくれてありがとう。
シオンがうちに来てくれて嬉しかったよ。
変な顔になっても、死んじゃっても、ずっと大好きだからね。。
次の日も同じようにやりました。
実は私はヒーリングというものに対して懐疑的な部分がありました。
でももう、なす術がないのです。
懐疑的でもなんでも、何かになればいいじゃないか。
今できることはありったけの感謝とねぎらいを届けてあげることだけだ。
それにTOMOちゃんがヒーリングしたときに水を飲んだという事実!
その夕方、シオンはたち上がって(!)ウロウロと歩き回り、
キッチンの引き出しを引っかきました。
何か食べたいときに、シオンはそうするのです。
え?
食べたいの?
でもまた匂いが分からなくてそっぽを向くかも。。
駄目もとで鰹節を口元に持っていくと、、
あっ、食べる食べる!
え?食べてるよ?
手の中の鰹節は見る間になくなり、私はシオンの舌の感触を手のひらに感じていました。
おかわり?、、おかわりだ!
おかわりもすぐになくなり、もしかしてカリカリも食べるんじゃないか?
すると、、カリカリも普通に食べるじゃぁないですか!
何日かぶりのカリカリ!
水は?
水も飲む飲む。
すごく飲む。
うそみたい、、やったーー!
それを境に徐々にコンスタントに食べるようになり、立派なウンチもして、
閉じてしまった左目も開くようになりました。
左目はてっきり潰れてしまったと思っていたので、感動的でした。
顔の変形もいつの間にかあまり気にならなくなっていました。
バサバサだった体毛はやわらかさを取り戻し、フワフワに戻りました。
ガビガビだった左側もきれいになりました↓
一週間後にN先生に診せると、
「あれ?良くなってるね??」
「抗生剤だけで腫瘍が抑えられるなんてありえない!」
「非常に稀なケースです。信じられない!」
「あれぇ?ただの炎症性の腫れだったということなのかな」
と言って驚いていました。
でも
シオンは半年前と比べると1kg体重が減っていました。
人間で換算すると10kgほどだそうです。
半年で10kg痩せるって、やっぱり尋常じゃないですよ。
もちろんダイエットとかはしてないです。
痩せて一回り小さくなったけど、すっかり元通りに↓
この一件で私はヒーリングを見直しました。
ヒーリングとは何なのか、つかめたような気がします。
しかしその後、解決したはずの心の傷が復活してのた打ち回ることになることを
このときは知る由もありませんでした。
それがあまりにも辛くて、しばらく何もできなくなってしまったのでした。
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オマケ
くつろいでお昼寝できるようになりました~
でもなんだか眩しいニャン