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Q-jack project 〜子どもたちの未来のために…〜

集合的アタゴオル世界(LAP005)

2019.08.01 22:00

子ども関連業種のための交流読書会

LAP-Liberal Arts for Professional-

第8回までの歩み。

またまた1日あけて、今回は第5回。

 

80kitchen様での初めての開催を予定していたものの

開催することができなかった幻の回となりました。

題材とする予定だったのは、ますむら・ひろしさんによる

独自の世界観のファンタジー漫画作品『アタゴオル』。

 

私は知らなかった作品ですが、

オススメ頂いた小学校の先生の他にも、

起業家でもある大学院の同期も、ますむら作品が好きとのことで、

心からリスペクトする2人に少なくない影響を与えた作品、作家さんです。

 

会場として予定していた、80kitchen様は

第2回にご参加頂きました私立小学校の先生の旦那様のお店。

ソムリエでもあるイケメンマスターが、野菜とお肉とそして当然ワインにもこだわった、内装もハイセンスな素敵過ぎるお店です。

 

ディスカッションで取り上げようとしていたのは、

推薦理由でもあった「独自の世界観」。

そして「その世界に住人」について。

要するに「設定」と「登場人物」ということ。

 

先日開催した第9回も同じ先生にオススメ頂いた漫画作品が題材で、そこでも話題にさせて頂きましたが、まず、作品の世界観は、当然作者の世界観だということ。

そしてそこに魅力を感じる読者の世界観でもあるということ。

登場人物においても同様で、作者の内的世界の住人でもあり、読者の内的世界の住人でもある。

 

―アタゴオルの生活は幼い私の夢、理想、もっとも豊かな幸福の世界―

―彼の世界は作家としての私というより、私という人間そのもののルーツだった―

作家の吉本ばななさんも5巻の巻末に解説として寄せています。

 

心理学、特にユングの心理学からは、

その世界は当然、心の世界で、

そこの住人は、元型と呼ばれる神話に通じる人格的なイメージとして把握できる心の機能。そう捉えることができます。

 

破天荒なヒデヨシと

優秀なテンプラの関係は、

 

理想的な現実自己と

シャドウあるいはトリックスターが

尊重しあう、まさに夢のような関係性。

 

そして推薦者である先生も院の同期も、

どこかヒデヨシ的でテンプラ的。

優秀でありながら遊び心も忘れない2人を私は彼らを心から尊敬しています。

 

それを自己分析したような

「私」と『アタゴオル』との出会いは、

「彼ら」との「出会い直し」でもあり、

「自分」との「出会い直し」でもありました。

 

彼らや私の中のアタゴオル的世界はどんな世界で、

そこに住むヒデヨシとテンプラは何を好んで何を望むのか。

 

80kitchen様もマスターにとってのアタゴオル世界なのかもしれません。

あの素敵さですから♫

 

そこで尊敬する2人と話せたら…

皆様も是非ご一緒に。

きっとその1コマもアタゴオル的なんだろうな…

 

吉本ばなな作品もチェックせねば…

オススメがあれば教えてください!

 

以上、LAP-Liberal Arts for Professional-第5回に関連してお知らせ致しました。

 

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〇LAP推薦図書5

『アタゴオル』1巻(ますむら・ひろし、1997、スコラ)

『アタゴオル』5巻(ますむら・ひろし、1998、スコラ)

『ユング心理学入門』(河合隼雄、1967、培風館)

『ハードボイルド/ハードラック』(吉本ばなな、1999、幻冬舎文庫)

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