相手を思う気持ちを上手くコントロールする方法
昨日と一昨日の2回に分けて、「相手を思う気持ちをどう伝えるか?!」について述べましたが、如何でしたか?。中には、「とは言っても中々うまく伝えられる自信が無い。」と考え込んでしまう皆さんもいらっしゃるのではないでしょうか?。そこで、今日は「相手を思う気持ち」について、もう少し根本的に見ていきましょう。
<相手を思う気持ちって何?>
「相手を思う気持ち」は、得てして「相手を大切にする気持ち」と同じに感じてしまいますが、実は少々ニュアンスが違うのではないでしょうか?。「相手を思う気持ち」とは、往々にして「相手を想う自分の気持ち」であり、少々利己的な感情に他なりません。しかし、そこを勘違いしている場合が多いのです。つまり、「相手を想う気持ち」を美化してしまって、「こんなに真剣なのに…」、「誠意を尽くしてるのに…」、「相手を一番に考えているのに…」、等々。挙句には「私だけこんなに苦しむなんて不公平だ!」なんて思い出す始末です。とても良くある話ですが、これは愛情でも何でもない、ただの自分勝手な感情の押し付けだと思いませんか?。少なくとも「相手を大切にする気持ち」とは程遠い気持ちになってしまいます。
<恋に落ちてしまうと、なぜ苦しいのか?> (出典:CIL KANDOU)
「なぜ苦しいのか?」と考えた時に思い付く理由はだいたい「好き過ぎるから」、「相手が振り向いてくれないから」、「自分の努力が足りないから」、と様々ですが、これ全部「自分目線の独りよがり」だと思いませんか?。「好きだ!」と言う感情をまるで免罪符の様に振りかざして「相手をコントロールしたい」だけですよね!。それが思い通りにいかないから「辛い、苦しい…」と言ってみたところで、相手にとっては「はた迷惑な話」でしかありません!。
<本当の「好き!」とは>
「自分目線の独りよがり」で「相手をコントロールしたい」と思う感情ではなく、「相手を笑顔にしてあげたい」、「幸せにしてあげたい」、と思うことなのです。そういう意味で「好き過ぎる」を「相手目線」で考えて見れば、「お相手を笑顔にしてあげたくて、幸せにしてあげたくてたまらない」と言うことになります。こんな「好き過ぎる」様な人に出会ったことは稀有なことなのですから、そのエネルギーを「自分目線」で押し付けるのではなく、いつも「相手目線」で「どうすれば笑顔になって、幸せになってくれるだろう?!」と考える毎日を送る様にしましょう。いつの間にか心が穏やかになり、辛くて苦しい毎日から解放されていると思います。
<好きな人を笑顔にしてあげるには?> (出典:CIL KANDOU)
お相手は、あなたが一生懸命に自分を大切にしてくれている事に、心からの感謝だけでなく、「好き!」と言ってくれる様になると思います。ではどうしたら好きな人を笑顔にしてあげることが出来るのでしょう?。それは「相手の目線に寄り添う」以外には無いと思います。 言葉を換えれば、こちらを「好き!」になったら、どんな風に幸せになれるかをイメージさせてあげる、と言うことが必要になるのです。
良く家電製品でも衣類などの日用品でも、今ではインターネットで全て揃う時代ですが、最初は店の売り場で実際の商品が自分の満足するレベルかどうかを確認してから値段やアフターサポートを考慮しつつ「Ama〇〇〇」や「ジャパ〇〇〇」や「〇〇市場」などのECサイトを利用している方が結構いらっしゃると思います。これって物を見ないで買ってしまう事への不安ですよね。「失敗したくない」、「損をしたくない」と言う気持ちの表れ。心理学では「失敗回避要求」と言うそうです。つまり、恋愛も一緒なのです。
<まとめ>
お見合いが成功したあとに「プレ交際」の期間があるのは、「相手の目線に寄り添う」ことであり、お相手を「好き!」になったら、どんな風に幸せになれるかをイメージさせてあげると言う、重要な意味を持っているのです。この期間にLINEやメールを頻繁にしたり、一緒に食事をしたり、様々なデートを重ねるのは、「お試し期間」なのです。これからの人生を共にする相手を選ぶ訳ですから、「失敗したくない」、「損をしたくない」と言う「失敗回避要求」をお互いの協力で一つ一つクリアしていくのです。やがてその不安が解消され、払拭された時には、「自分目線」の利己的な「相手を想う自分の気持ち」など押し付けようとしなくても、しっかりとした信頼と安心に基づいた、「相手目線」の「笑顔にしてあげたい」、「幸せにしてあげたい」と言う「お互いを大切にしたい」欲求で満たされることになるのだと思います。今日は、この辺で失礼します。