新滑空水上コースター カワセミ(東武動物公園)
長さ755m/高さ31m/最高速度85km/h/最大傾斜67.4°
Intamin/Mega-Lite
大型の木製コースターレジーナと並ぶ、東武動物公園の主力コースターで、インタミン社製のメガライトと呼ばれるモデル。コンパクトなレイアウトながらも、良質な浮きを体感できるコースターとして、関東のコースターマニアの中では、かなりの人気を誇るコースターだ。
車両はサンダードルフィンと同じものだが、全体が4両編成とかなり短い。東武動物公園には3度ほど訪れ、計10回以上はカワセミに乗っているが、毎回、速度調整の為か、1車両は潰されていたので(朝一は2車両の時も)、あまり回転率は良くない。座席は選べないので運次第、またメガネをはじめ、全ての手荷物は乗り場に置くようになっている。
巻き上げもサンダードルフィンと同じく、ケーブルなので非常に速くてスムーズ。角度もかなり急で、あっという間に頂上まで到着する。そのままファーストドロップ。真横から見ると、上りと下りの角度が同じに見えるぐらいだ。その次がカワセミで一番強烈なパート。最下点から上昇せずにそのまま、270度のバンクカーブ。ここでは毎回、グレイアウト(プラスGのせいで視界がボヤける)してしまう。浮きを売りにしたコースターだという認識だったので、初めて乗った時は驚いた。そこからファーストドロップをくぐるようにS字のキャメルバックからのシンプルなキャメルバック。プラスGからマイナスGへの急な転換だ。そして、左旋回して、FUJIYAMAのサーフィンコースのような動きに。もちろん、あれに比べるとかなりマイルドだが、連続した良い浮きがある。また、ファーストドロップの下まで戻ったら大きく右旋回。直線上のコースで2回キャメルバックがあるが、ここはあまり浮かない。大きく右旋回してブレーキとなる。ブレーキの挙動もサンダードルフィンにそっくりで速度はあまり出ていないにも関わらず、安全バーにお腹を押し付けられる。一気に書き連ねてしまったので、わかりにくくなってしまったが、実にシンプルでまとまったレイアウトだ。
かといって、個人的な評価は、手放しで絶賛するところまではいかない。安全バーをかなり強く押し付けられてしまうせいもあるが、USJのハリウッド・ドリーム・ザ・ライドに比べると浮きは物足りなく、浮くというよりも振り回される感覚が強い(ただ、振り回されるだけなら、ひらかたパークのラウディの方が激しいが)。全長も短いので消化不良感がある。水上コースターを謳いながらも、半分ぐらいは池の上に作られた土台のようなところの上を走っているし、池自体もお世辞にも綺麗とは言えない状態なので、もったいない。有名ウェブサイトに書かれている感想を読むと、あまりにも乗車感が違いすぎるので、かなり不思議なのだが、もしかしたらそれによって期待し過ぎていたのかもしれないし、あるいは経年劣化しているのかもしれない。
B+
大きなモニュメント(壁)があり、カッコいいのだけど、
遊園地の通路側からコースターの全景が見えないのは残念
待ち列の様子
パスポート4800円も取るのだから、
看板ぐらい綺麗にしてほしい
半分のサイズになったサンダードルフィン
かなり急角度な巻き上げ
ケーブル式なのでスムーズで速い
ファーストドロップからの強烈な低空バンクカーブ
近くで撮れる場所がないのが辛い
前の写真の反対側から撮った後半パートの様子
乗り場への階段から撮った同じパート
観覧車から望遠でなんとか撮った全体の様子
左側の道路はバックヤードなので、近くからは撮れない
子ども達は大喜びで乗っていた
キッズコースターからのステップアップにはぴったり