206.当事者意識物語、幼稚園児の事故
2019.08.04 09:18
ある幼稚園の話です。ある日、一人の男の子が通園してきません。先生が、心配して家に電話したのですが、男の子は家を出たとのこと。ほうぼう探しましたが、悲しいことに、通園途中にマンホールに落ちて死んでしまったことが分かりました。事故が発生したのです。夕方、先生が退園する際、事故現場を通ると、男の子のお母さんがマンホールの前で気も狂わんばかりに泣いていました。くわしく事情を聴いてみると、昨夜、お母さんはマンホールの側を通ったそうです。その時に、マンホールの蓋が外れて、危険だと思ったのですが、蓋が10キロ以上もあり、蓋が重いからと勝手に言い訳をして、そのまま帰宅してしまったそうです。翌朝、そのマンホールに自分の子供が落ちて死んでしまいました。もし、なんとかして蓋をしておけば事故が防げたはずだと悔いていました。まさか、自分の事になって返ってくるとは思っていなかったのです。